近ごろ人気急上昇中のビションフリーゼ。そのチャームポイントは何と言っても、綿あめのようにフワフワの真っ白な被毛です。顔周りまで豊富に生えた毛を生かした、ライオンのようなトリミング・スタイルは「パウダー・パフ」と呼ばれています。日本では俗に「アフロ犬」と呼ばれることもあるようですね。
ちなみに、ビションフリーゼはトイプードルに間違えられることがよくありますが、ビションフリーゼの方が四肢が短く、被毛が密集していてシルエットが丸いといわれています。
ビションフリーゼのパラメーター
ビションフリーゼの飼いやすさ
お留守番耐性 | ★★★☆☆ |
しつけやすさ | ★★★★☆ |
必要な運動量 | ★★★☆☆ |
抜け毛の多さ | ★★★☆☆ |
必要なブラッシング量 | ★★★★★ |
ビションフリーゼの性格
人への人なつっこさ | ★★★★☆ |
他の犬への友好度 | ★★★★☆ |
ビションフリーゼの性格
明るく陽気で活発で、愛情深い性格をしています。陽気な性格ゆえに吠え癖が目立つ場合がありますが、基本的には家族に従順で、他の犬や子供とも仲良く接することができ、見知らぬ人にも警戒心を持ちにくいため、素晴らしい伴侶犬であるといえます。
一時は多芸犬として活躍していただけあって頭がよく飲み込みが早いため、しつけもしやすい犬種です。また活発な一面があるので、運動神経抜群で体を動かすことも大好きです。たくさん遊んであげましょう。
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ビションフリーゼの歴史とルーツ
ビションフリーゼという名前は、「巻き毛にくるまれた子犬」という意味を持ちます。ビションフリーゼのルーツとなるビションタイプの犬は中世の地中海沿岸が発祥といわれていて、この系統はビションマルチーズ、ボロネーズ、ハバニーズ、テネリフェの4種類に分けられていました。このうちのテネリフェが、スペインの船乗りによってスペイン・カナリア諸島のテネリフェ島に持ち込まれ、後のビションフリーゼになったといわれています。
16世紀にはフランスで小型化し、ヨーロッパで高価な愛玩犬として人気を集めました。スペイン絵画の巨匠ゴヤの作品にも登場しています。その後第一次世界大戦や第二次世界大戦において絶滅の危機に見舞われましたが、そのたびに愛好家や繁殖家たちの手によって人気を取り戻し、1971年にAKCに承認されました。
ビションフリーゼを飼うときに気をつけたいこと
豊かな被毛と、活発な性格を考慮した飼育をしてあげましょう。ビションフリーゼは被毛の量が多いため、毛が絡まりやすいほか、暑い環境を苦手とします。毛が絡まりやすい問題に関しては、こまめなブラッシングと定期的なトリミングで防いであげましょう。
また、暑い時期は熱中症を防ぐため、冷房の効いた環境で飼育することが必要です。そして、ビションフリーゼは活発なため、マルチーズなど他の愛玩犬よりは多めに運動させてあげましょう。とはいえ体が小さいため、動き回るスペースが確保できれば、マンションなどの集合住宅での飼育も十分に可能です。
ビションフリーゼの成長
小型犬に分類されますが、その中では大きめの犬種です。ビションフリーゼと毛並みが良く似たトイプードルや、毛色がよく似たマルチーズに比べて、この犬の方がやや大きいようです。(他に、ビションフリーゼは全体的に毛がボリューミーで、トイプードルよりも足が短く、マルチーズよりも毛が短いなどの違いがあります。)
サイズの目安としては体高がオスで25‐30cm、メスで24‐29cmほど、体重がオスで4‐6kg、メスで3‐5kgです。
ビションフリーゼとお散歩
活発で遊び好きな性格をしているため、適度な運動ができないとストレスを溜めてしまうことがあります。お散歩をしてあげるだけでなく、室内でおもちゃなどを使って一緒に遊んであげると大変喜ぶでしょう。なお、ビション・フリーゼは体を動かすことが大好きですが、必要な運動量自体はそれほど多くありません。ですからお散歩は1日2回、各10分程度でよいでしょう。
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被毛はカールした豊かな絹状をしていて、長くコシのある上毛と、柔らかくボリューミーな下毛のダブルコートです。上毛は伸ばすと5cm以上にもなります。ビションフリーゼは季節の変わり目などに、このうちの下毛が生え換わる換毛期があり、換毛期には抜け毛がみられます。ボリュームがあり、カールした毛はたいへん絡まりやすいため、1か月に1回のトリミングと毎日のブラッシングが欠かせません。トリミングは、絡まりやすい部分の毛を定期的に取り除くためにも、こまめに行ってあげましょう。
なおビションフリーゼは、上向きに生えた頭の毛を生かした、ビションカットと呼ばれるスタイルが人気です。ブラッシングの際はスリッカーブラシで優しくもつれを取り、コームを使って耳の下やわきの下、内またなどの特に絡まりやすい部分を丁寧にといてあげましょう。
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ビションフリーゼの毛の色
ビションフリーゼの毛色は、ホワイトの一色のみです。毛の色よりは、トリミングで整えたスタイルを楽しむ犬かもしれませんね。
ビションフリーゼのからだつき
小型犬の中ではやや大きめの体をしています。体高より体長がやや長く、全体的に釣り合いのとれた体つきをしています。耳は垂れていて、尻尾は高く位置して上を向いています。耳と尻尾の毛は清らかに垂れています。目は大きく、色はブラウンかブラックです。口吻はやや短めで、ブラックの鼻は丸く突出しています。
ビションフリーゼの気をつけたい病気
基本的に体は丈夫なため、適切に飼育すれば長生きする犬種です。ただ、活発すぎて膝蓋骨脱臼をおこしたり、関節を痛めたりしないよう注意が必要です。また、密集した毛を原因とする皮膚疾患や熱中症になる危険もあるため、毛のお手入れや暑さ対策はきちんと行いましょう。
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公式データ
AKC分類 |
ノンスポーティング・グループ |
原産国 |
ベルギー・フランス |
体高 |
オス25‐30cm メス24‐29cm |
体重 |
オス4‐6kg メス3‐5kg |
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