犬とお散歩!

最後のワクチンが終わって1週間したらやっと犬を外に連れていく事が出来るようになります。飼い主にとっては待ちに待ったタイミングではないでしょうか。(最初のお散歩では「次はあのカフェに行こう」「車で海に一緒に旅行しよう」など楽しみ過ぎてかなり妄想が膨らんでしまいちょっと強引なお散歩デビューをしてしまった、という方もいると聞いています。)毎日のお散歩を楽しい物にするために正しい方法でお散歩デビューをしてあげてください!

最初のお散歩で大切なこと

犬を初めてお散歩に連れていくときに大切なことは外の環境やお散歩を楽しいことだと思わせる事です。外を歩かせてみて怖がるようであれば無理はしないでおうちに帰りましょう。これから毎日、お散歩するのですからだんだんと慣れていけばいいのです。もし、社会化期にリードやハーネスに慣らす事をしていなければ、まずはそこからはじめましょう。

首輪とハーネス(胴輪)、どっちがいいの?

社会化期にリードやハーネス、首輪に慣らす事をしてない場合、まずここから始めましょう。

因みにハーネスと首輪にはそれぞれメリットとデメリットがあります。首輪は犬が引っ張ると頚部が圧迫されて苦しくなるので、動きをコントロールしやすいです。その代わり、その圧迫が頚部椎間板ヘルニア気管虚脱などの病気のきっかけになる可能性があります。胴輪はもともとソリなどを引くために使っていたものなので首への負担は少ないのですが、引っ張りやすくコントロールはしにくいです。お世話している犬に合う方を選んであげましょう。

 

獣医師解説の関連記事☞「犬につけるのは首輪?それともハーネス? それぞれのメリット・デメリットとは

リード・首輪・ハーネスに慣らす

まずは、リードとハーネス(胴輪)をワンちゃんに見せて、嗅がせて、おやつをあげる。次に、触れさせながらおやつをあげる。慣れてきたら、ハーネスを装着して、おやつをあげる。初めは、すぐにハーネスをはずしてあげましょう。ここまでできたら次の日に、同じ手順を踏み、ハーネスを着けている時間を延ばし、リードも付けてみましょう。

これに慣れてきたら、ハーネスとリードをつけておうちの中を歩いてみましょう。

外の環境に慣らす

生まれて初めて外の地面に降りる日が、生まれて初めて外の環境を見る日では、犬は新しいことが多すぎて外の環境が怖くなってしまいます。社会化期に環境に慣れさせることをしていない場合は先にそこから始めてみてください。

*社会化については『子犬のうちに絶対やっておくべきトレーニング【獣医師が解説】』を参考にしてください!

繰り返しですが、重要なことは今日お散歩に行くことではなく、犬がお散歩を楽しいことだと思うことです。

いよいよお散歩へ!!

リードに慣れて、環境にも慣れたら、いよいよお散歩に行きましょう。

まずは玄関前の道路を往復するくらいからはじめて、徐々に距離を延ばして行きましょう。歩く場所も、住宅街、公園、賑やかな商店街へ、静かなところから賑やかな所へだんだんと慣らしましょう。お散歩コースは、3コース位作ってローテーションするのがおすすめです。

他の犬とすれ違う時は…

他の犬が視界に入ったら、犬におやつを見せ、おやつに注目させます。吠えずにすれ違えたら、おやつをあげて褒めてあげましょう。または、おすわりをさせて他の犬が通り過ぎるのを待ち、吠えずにいられたらおやつをあげて褒めてあげましょう。

 

獣医師解説の関連記事☞「正しいおやつの量と与える回数

大切な散歩でのマナー

排泄は家を出る前に済ませましょう、お散歩時のトイレは基本的にNGです。でも、外でトイレをしてしまった時のために後始末する為のお散歩セットをもっていきましょう。

持ち物は?

一般的に必要とされるものは以下の通りです。

  • お散歩バッグ
  • ビニール袋
  • 尿を流す用の水
  • 飲むための水
  • トイレシート
  • トイレットペーパー

排泄物の片づけ方

基本的にはおうちで済ましますが、外で排泄してしまった場合はきれいに片づけましょう

  • 便

トイレットペーパーで取り、ビニール袋に入れて持ち帰り、トイレに流すか自治体の指示に従いゴミとして処理します

  • 尿

ペットシーツに吸収させた後、地面や電柱を水でながします

お散歩の時間と回数は?~量より質の充実を~

散歩は長くすればいいという物ではありません。ただ歩くだけでなく、途中で走ったりボール遊びをしたり、コースを逆走したりいろいろな変化をつけて質の充実を図りましょう。

適切な散歩の量は個体差があるので犬にちょうどいい散歩量を見つけてあげましょう。目安は散歩から帰ってからうとうとと寝てしまうくらい疲れているのが丁度いいと言われています。

気分転換も兼ねて、ボール遊びなどを散歩の間に入れるのも良いですね。

小型犬

中型犬

大型犬

マルチーズ

シー・ズー

ミニチュア・シュナウザー 

など

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

ビーグル   など

ゴールデン・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバー など

20-30分

30-45分

1時間程度

2回/1日

2回/1日

2回/1日

※あくまで目安なので犬の性格や体力に合わせて短縮・延長しましょう

 

★「お散歩」に関するワンペディア記事を、あわせてご覧ください。

犬のお散歩、飼い主が心得ておくべきこととは

作業的なお散歩はやめて!愛犬が喜ぶお散歩とは

雨の日の犬のお散歩、どうしてますか?

歩かない犬との散歩、どうしたらいいの?

犬はシニアになってもお散歩が必要? 散歩時間の目安は?

夏は犬の散歩に要注意!熱中症にならないための対策とは?

ワンポイントアドバイス

お散歩は、一緒にいると安全な頼りがいのある飼い主だということを犬にアピールする絶好のチャンスです。犬を自由に歩かせるのではなく、飼い主がリードするようにしましょう。犬が勝手に前に進んでしまったら、立ち止まって、戻ってくるのを待つか、もしくはリードを引いて飼い主の足元まで戻らせます。戻ったらしっかりと褒めてあげ、再び歩き出します。飼い主の横にしっかりとついて歩いている犬はかっこ良く見えますよ。

 

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