アイペット損害保険株式会社は、ご契約者さまからの保険金請求実績に基づく「保険金請求が多い傷病のランキング」(※¹)を毎年発表しています。ワンペディアでは、犬の傷病ランキングをご紹介します。愛するうちの子の病気やケガへのリスクに備える、今後の参考になれば幸いです。 

 

※¹傷病:疾病(病気)と傷害(ケガ)を総称した呼称

 

保険金請求が多い傷病ランキング

犬の総合ランキング*²では、第1位が「皮膚炎」で、以下「外耳炎」「胃腸炎」「下痢」と、飼い主さまが変化に気づきやすい傷病が上位を占めました。1位の「皮膚炎」は、 過去の調査*³でも「5人に1人が皮膚トラブルで請求している」という結果もでており、 多くの飼い主さまが経験されている身近な傷病です。

 

*²通院・入院・手術を総合した保険金請求件

 

*³当社のご契約者さまにおける保険金請求理由の内訳より:2018年1~12月のアイペットの保険金請求データを基にしたサンプル調査より算出 (サンプル数=107,053件)

 

 

 

保険金請求が多い傷病ランキング【手術編】

手術ランキングでは、 昨年同様、 犬は「腫瘍」( 猫は「異物誤飲」)が第1位となりました。「腫瘍」は、症状や腫瘍の種類、治療法で処置は異なりますが、皮膚腫瘍を手術で取った場合、90,400円の診療費が発生することがあります。(これは手術の一例で、金額はあくまで参考です)

 

*⁴当社の支払データに基づき、 傷病毎の診療ケースを想定して獣医師が算出した参考金額

※この参考診療費等のデータは一例であり、 一般的な平均・水準を示すものではありません。

 

ランキング上位の傷病のうち、「腫瘍」「歯周病」「骨折」「異物誤飲」は、犬・猫に共通しており、発生しやすい傷病であることがうかがえます。異物誤飲は、 口の届くところに物を置かない、 危ないところに入れないようにする、 遊んで欲求を満たすなどの工夫で、防ぐことができる事故です。「本能的に何でも口に入れてしまう」ことを認識して、 対策することが大切です。

 

☞『今日から実践できる対策』は、こちらをご覧ください。

当社の獣医師が運営する【うちの子 HAPPY PROJECT】Webサイトでは、骨折対策」「異物誤飲対策」「スキンケア対策など、今日から実践でき、すぐに役立つ、愛犬の病気や事故、しつけの対策や情報を“獣医師”がお届けしております。今後の対策にご活用ください。

 

 

保険金請求が多い傷病ランキング【年齢別・総合編*⁵】

*⁵通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

 

年齢別の犬のランキングでは、 0歳から7歳以上の全ての年齢に共通して「皮膚炎」「外耳炎がランクインしました。 どの年齢においても多い傷病のため、 何歳になっても常に気を付けてあげる必要があります。 

 

0歳で第2位の「下痢」は、子犬ではまだ消化器が成長しきっていないため、環境や食事の変化などで影響を受けやすく、それが原因となって発生してしまうことがあるようです。ランクには入っていませんが、子犬の時期は、骨が成長段階でまだ細いことや、十分に免疫ができていないため、「骨折」への注意も必要です。

 一方、7歳以上のシニア期では、 犬・猫共通して、 6歳以下ではあがっていない傷病の「腫瘍」「心臓病」「歯周病が並びました。 高齢になると、 リスクが高まる傷病や発生しやすい傷病などもありますので、 普段からしっかりとケアをしてあげることが大事です。

 

☞先輩わんちゃんに教わる『ハッピーシニアライフへの備え』は、こちら。

 

 

保険金請求が多い傷病のランキング【犬種別・総合*⁶】

*⁶通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

 

犬種別にみると、 ミニチュア・ダックスフンドでは、 他の3犬種にはない腫瘍」「椎間板ヘルニアがランクインしています。胴長短足の犬種は腰への負担がかかりやすく、 「椎間板ヘルニアなどの傷病を予防するためにも、段差はなるべく避ける、 肥満にならないよう心がけましょう。

 

肥満のリスクは☞『愛犬の肥満、放置しておくと大変なことに!【獣医師が解説】

 

 チワワでは心臓病が第1位となりました。 心臓病の1つである「僧帽弁閉鎖不全症そうぼうべんへいさふぜんしょう)」は小型犬に加齢とともにみられる傷病です。 軽度の場合は症状がでないことが多いですが、 進行すると運動を嫌がったり、がでたりしますので、 小さな変化を見逃さないようにすることが大切です。

 

 

昨年に引き続き、 「皮膚炎」「外耳炎」「胃腸炎」「下痢」など、 仕草や症状などから、飼い主さんが変化に気づきやすい傷病が上位に並ぶ結果となりました。コロナ禍で外出頻度が減り、 自宅でペットと過ごす時間が増え、少しの異変や体調不良も気づきやすくなり、 すぐに病院に連れて行ったケースも多いようです。 日ごろの、こまめなケアや対策によって、予防できる傷病もありますので、 正しい知識を身につけ、 健康で生活できる環境を整えてあげましょう。

 

 

【調査概要】
調査期間:2020年1月1日~12月31日
調査サンプル数:52,927件
調査方法:当社の保険金請求データを元にしたサンプル調査

 

★アイペット獣医師監修『ペットと私の暮らしメモ』も、ぜひご覧ください。

皮膚病☞『犬の皮膚病ってどんな症状? 代表的な皮膚病の特徴や予防策

下痢☞『愛犬の下痢、病院へ行くべき? 原因・危険度は?

歯磨き☞『愛犬の歯磨き上達への3ステップ! 放置は歯周病の原因に

高齢犬☞『愛犬の高齢化と私たちができること

 

★傷病ランキングの「傷病」に関する獣医師監修「ワンペディア記事」はこちら。

骨折☞『室内での骨折に要注意!あなたの愛犬は大丈夫?

心臓病☞『愛犬が心臓病だと診断されたら?症状や治療法、注意点など

外耳炎☞『犬の耳に関する病気といえば、外耳炎。年齢によって原因が違うって本当?

椎間板ヘルニア☞『愛犬のために知っておきたい椎間板ヘルニア

心臓病☞『愛犬が心臓病だと診断されたら?症状や治療法、注意点など【獣医師が解説】

僧帽弁閉鎖不全症☞『犬の僧帽弁閉鎖不全症【獣医師が解説】

 

犬種や季節、年齢など、うちの子がかかりやすい病気を調べて予防するため、『うちの子おうちの医療事典』を、ぜひご利用ください。

☞傷病ランキングに関連する病気を『うちの子おうちの医療事典』で詳しく調べる

皮膚病

外耳炎

胃腸炎

異物誤飲

腫瘍

歯周病

骨折

膝蓋骨脱臼

 

 

アイペット損害保険株式会社

ワンペディア編集部

詳細はこちら

関連記事

related article