アイペット損害保険株式会社では、ペット保険契約者様の保険金請求データから、子犬の月齢別骨折発生割合を算出し、子犬の骨折と月齢の相関性についての分析を行いました。その結果、1歳未満の子犬の中でも、生後10か月までに骨折の発生が多く、気を付けなければいけない時期であることがわかりました。骨折が発生しやすい時期や子犬の習性についての正しい知識をもって対策を講じていただき、大切なうちの子が骨折しないよう、予防の一助にご活用ください。

  子犬の月齢別骨折発生割合の推移

 

【調査概要】
調査期間:2019年10月1日~2020年4月1日  
調査対象:調査期間中にペットショップ代理店経由申込みで補償開始した新規契約(うちの子プラス、うちの子ライト)の骨折発生時点の月齢別データ 
調査サンプル数:669件  
調査方法:骨折にて当社へ請求があった契約数を母数とし、発生時点の月齢別に割合を算出
 
 
 今回の調査では、1歳未満の子犬の中でも「どの月齢で骨折が多く発生しているのか」を調査するため、骨折にて保険金請求があった契約数を母数とし、発生時点の月齢別に割合を算出し分析を行いました。子犬の月齢別骨折発生割合の推移では、生後3か月から骨折が発生する割合が増加し、生後10か月では最も多い約20%まで上昇、その後は割合が急激に減少しています。
 お家にお迎えしてからの1年間のうち、特に生後3か月から10か月までに骨折が起こりやすく、この時期は特に骨折対策が必要であることがわかります。 
 骨折は事故疾患で、しっかりと対策をしていれば防ぐことができるケガですが、対策をしていても発生してしまうのは、「子犬や小型犬特有の骨の脆弱性」「子犬の未熟な判断力」「飼い主さまの知識不足」の3つの要因があると考えられます(アイペット獣医師チーム)。

骨折が起きる3つの要因


■子犬や小型犬特有の骨の脆弱性

飼育している方も多いトイ・プードルやポメラニアン、柴犬などの小型犬は、生後10か月までが体が大人になっていく成長期であると言われています。今回の調査で明らかとなった、骨折発生割合の高い時期と合致しているため、特に骨折の危険性が高くなっています。

■子犬の未熟な判断力

生後2~3か月は、社会化期と呼ばれ様々なことを吸収していく時期です。その後、数か月から数年の時間をかけて日常生活の大抵のことを学び、状況を判断する能力を少しずつ身につけていきます。そのため、経験が不足する子犬の時期は、危険に対する判断力が十分に備わっていません

■飼い主さまの知識不足

迎え始めの頃は犬の飼育に関する事前知識が少なく、正しい抱っこの仕方や、ソファの高さから飛び降りる危険性、フローリングの滑りで骨折する可能性があることなど、飼育上の正しい知識がまだ十分でないため、不慮の事故が発生してしまうことがあります。
 
 
このように迎え入れたばかりの頃は、3つの要因が重なって、骨折につながる可能性が高い傾向にあります。骨折は、骨がつながるまで数か月にわたり絶対安静が必要であるほか、骨を固定した金属を後に取り除く再手術が必要となることもあり、治療期間が半年を超える場合もあります。骨折が発生しやすい時期や、子犬の習性をしっかりと理解して、骨折対策を見直してみてください。
 

今すぐできる、骨折対策

 
 
アイペット獣医師監修の予防啓蒙コンテンツ「うちの子 HAPPY PROJECT」では、実際に愛犬が骨折をしてしまった飼い主さまに、その時の状況やお気持ちを伺い、獣医師が骨折をさせないための対策を紹介しています。子犬を迎え入れたばかりの方だけでなく、どの年齢の子の飼い主さまでもお役立ていただけますので、ご覧ください。
 

うちの子 HAPPY PROJECT 第1弾『骨折対策』 

 
 
経験者しか知りえない“治療中の苦労話”や“辛かったこと”など、『事前に知っていれば、もっと真剣に予防対策をしたのに!』と思わず声に出してしまいそうな骨折経験者のコメントをご紹介。そんな経験者の想いを教訓に、ぜひ骨折対策に取り組んでください!!
 

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