犬の「おすわり」の姿勢は、前足と後ろ足がキレイにそろっている状態です。でも、片方の足を投げ出してお尻をペタンと床につけて座ったりすることってありませんか?なんともいえない愛らしい格好を見て心が和む反面、「うちの子、関節が悪いのかな?」と心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ここでは、犬がお姉さん座りをする原因と、病気のサインについて解説します。 

お姉さん座りになる原因 

犬にも人と同じように「座り癖」があるので、足をキレイに揃えないで座ることはよくあることなのですが、関節の痛みなどが原因でこのような座り方をしている場合は、すぐに獣医さんに相談する必要がありますよね。 飼い主さんは、愛犬のお姉さん座りの原因を、きちんと見分ける必要があります。 

心配しなくていいケース 

おやつやごはんを前にしたときにピシッとお座りができたり、元気に歩いたり走ったりできる子が、リラックスしているときに足を崩して座っている場合、ただの座り癖だと考えられます。 赤ちゃんの頃から座り癖があって、途中で座り方が変わったり、お姉さん座りの頻度が高くなったりしないようであれば、特に心配しなくても大丈夫でしょう。 

注意した方がいいケース 

今まで全く崩した座り方をしなかった子が、いきなり座り方に変化が見られた場合は、早めにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。関節などに痛みが出て、足をかばっている可能性があります。足をひきずるように歩いたり、足に触れるのを嫌がったりする場合も、痛みがあると考えられます。すぐに獣医さんに相談しましょう。 

 

また、生まれつきずーっと座り方が崩れている場合は、先天性の関節異常が考えられます。普通のお座りができない場合も、獣医さんに相談したほうがいでしょう。 

お姉さん座りで疑われる病気 

ダックス

パテラ(膝蓋骨脱臼) 

膝のお皿が脱臼して外れてしまう病気です。この病気は小型犬に多いと言われているので、プードルやポメラニアン、ヨークシャテリアやチワワなどは注意が必要です。症状が進行してしまうと手術が必要になるので、早めのケアをしてあげましょう。 フローリングなどの滑りやすい場所には滑り止めのマットを敷いてあげたり、ベッドやソファから飛び降りないようにスロープをつけてあげたりするとよいでしょう。 

股関節形成不全(股関節形成異常) 

遺伝的要因で発症すると言われている病気で、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバー、バーニーズやシェパードなど大型犬でよく見られます。関節周りの骨が変形することで、骨と骨がうまくかみ合わず、関節内に炎症を起こして痛みが生じます。 腰を振って歩いたり、お散歩を嫌がったり、足を痛がるといった特徴があります。 

関節リウマチ 

人のリウマチと同じく発生原因は分かっていません。発症すると関節に痛みやこわばり、腫れなどが現れるほか、発熱や食欲の低下も起こります。ミニチュア・ダックスやシーズー、マルチーズなど小型犬に多く見られ、若年齢~中年齢に起こりやすいです。そのまま放置すればどんどん進行していく病気なので、定期的な通院が必要です。薬と食事療法などで進行や症状をコントロールし、痛みを和らげることができるので、適切な治療が必要です。 

こんな時は要注意! 

犬 前足上げる

 

もし、愛犬にこんな症状がみられた時は、すぐに動物病院へ行きましょう。 

 

□ 座り方が突然変わった 

□ 足に触れるのを嫌がるようになった 

□ 足を引きずるようになった 

□ 急に階段を登らなくなった 

□ スキップして歩くことがある 

□ 足が曲がっているように見える 

□ 動作が遅く、よく転ぶようになった 

□ 腰をふって歩くようになった 

□ お散歩を嫌がるようになった 

□ ソファや高いところに飛ぶ際、キャンと悲鳴を上げた など 

 

愛犬のお姉さん座り、見た目は可愛らしいのですが、もしかしたら関節の異常が隠されているかもしれません。

急に座り方が変わったり、痛がっている場合などは、必ず獣医さんに相談してみましょう。進行性の病気である場合は、早期に発見することで進行を抑えたり、痛みを緩和することもできますので、早めに獣医さんに診てもらってくださいね。 

アイペット獣医師

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