人前に出るようになると気になるのが、犬の毛並み。おしゃれのためにも、トリミングのことを考えてあげたくなります。でも実はトリミングは単なる美容目的にとどまらず、健康に過ごすためにも必要であることをご存知でしたか?今回はトリミングについて、目的や頻度を中心にご紹介します。

トリミングを行う目的

トリミングの目的には次の5つに分けられます。

毛を衛生的に保つため

犬は全身を毛に覆われています。特に肛門周囲や尿道周辺の毛に糞や尿が付いた状態が続くと不衛生な状態となり、雑菌が繁殖する原因になります。この場合トリミングや部分的なカットを行うことで、

  • 毛を衛生的にする。
  • 肛門腺絞りが行いやすくなる。
  • 下痢をした時に毛にウンチが付かない。

などのメリットがあります。

またどこかを怪我したときなどに、傷口周りの毛をカットすることがあります。これにより

  • 毛が傷口を刺激しないようにする
  • 雑菌が傷口に感染する事を防ぐ

といった効果があります。ただしこちらに関しては飼い主の意志ではなく治療の上で必要な行為である事が多いので、動物病院から十分な説明を受けて行うようにしてください。

ケガを防ぐため

犬の足裏にある肉球は、足の負担を減らすクッションや滑り止め、汗をかくなどの役割を果たしています。この肉球の間からも毛は生えるため、毛が伸びると滑り止めの役割を半減してしまいます。フローリングの床が多い近年、足裏の毛が伸びた状態は足にモップをつけたに等しく、犬が転んで怪我をする危険があります。

ノミやダニを防ぐため

毛が多い犬種はノミやダニなどの害虫が隠れる場所が多くなります。動物病院で処方される予防薬を使うことが一番効果的ですが、定期的にトリミングを行って物理的に毛を減らす方法も害虫を防ぐ一助となるでしょう。

熱中症を防ぐため

毛を短くするカット(サマーカットと呼びます)により、毛の中の空気の入れ替わりが良くなり体温がたまらないため、熱中症になる危険性を下げるといわれています。

ただし短くしすぎると皮膚が紫外線にさらされたり、生えてくる被毛の質が変化するので、トリミングの際には気をつけなくてはいけません。

美容やおしゃれのため

こちらを一番の目的にされている方は多いと思います。最近ではトリミングサロンの種類も増え、サロンごとに独自のカットデザインがあり、スピードトリミング(=短時間で洗練されたカットに仕上げる)というスタイルもあります。

お気に入りのスタイルは飼い主によって様々なので、飼っている犬に合うサロンを見つけてとことん可愛くしてみる!というのも良いですね。

そのほかにも、トリミングによって分娩の場合に毛が邪魔にならないなどの副次的な効果も望めます。

トリミングが必要な犬種

犬は種類によって毛の生え方が変わるため、これに応じてトリミングの必要の有無も変化します。具体的には次の2種類の生え方があります。

シングルコート:毛が1重で抜けづらい上に、伸び続ける

プードル全般、ヨークシャー・テリア、マルチーズ、パピヨン、ボクサー、グレイハウンド、グレート・デーン など

ダブルコート:毛が上毛と下毛の2重であり、下毛が換毛期に生え換る

チワワ、ミニチュア・ダックス、柴犬、秋田犬、ポメラニアン、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、シェットランド・シープードッグ、ボーダー・コリー、ミニチュア・シュナウザー、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリバー、日本スピッツ、シベリアン・ハスキー など

ダブルコートの犬種は日々のブラッシングを行えば、トリミングは必ずしも行う必要はありません。

しかし、シングルコートの犬種は定期的に毛をカットしないと、伸びた毛が絡まって動けなくなったり、転んで怪我したりする事もあるので、定期的なトリミングをおすすめいたします。

トリミングにかかる費用

地域差などで料金は変化しますが、一般的には

  • シャンプー:3,000円から
  • カット  :5,000円から

という場合が多いようです。これに加え、毛玉取りや特殊カット等のオプション料金が追加されます。料金はお店のホームページに載っている事が多く、カットの注文を伝えるときに費用も併せて聞くと良いでしょう。ただし、一概に料金だけに目を向けるのでなく、トリマーとよく相談してトリミングの仕上がりなども考慮に入れると良いですね。 

アイペット獣医師

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