犬の毛には空気中のさまざまな汚れや臭いが付着し、それを犬が舐める事で健康に害を与えたり、皮膚炎を起こす可能性があります。また、飼い主が犬とお出かけするマナーとしても犬を清潔に保つ必要があります。ここでは、犬の健康管理をしていく上で不可欠なシャンプーについて詳しく見ていきましょう。

犬のシャンプーが必要な理由とは

犬の皮膚にはノミやマダニといった目に見える寄生虫のほかに、顕微鏡でしか確認ができない小さなダニも寄生しています。犬はこれらの寄生虫が原因で皮膚炎を発症することがあります。皮膚炎を起こすことによって、弱くなった肌には他の細菌やカビなどが増え、さらなる感染を起こす危険性が高まります。家庭でこの皮膚炎を予防するために有効的な手段がシャンプーです。

犬のシャンプーは、病気を発生させる原因となる寄生虫や細菌・カビなどの餌となる病原体や、汚れや不要な皮脂を落とすという有効な予防手段です。また、飼い主のマナーとして、犬を清潔に保つ必要があります。ドッグカフェで行われるオフ会などの集まりで、周りに不快感をあたえる状態で参加することは他の参加者の事も考えると避けたいですよね。犬の中には慣れていないとシャンプーを嫌がる子もいますが、シャンプーは飼い主と犬と信頼関係を築くコミュニケーション場でもあります。

シャンプーが必要な頻度について

犬のシャンプー頻度は犬の種類、毛の汚れ具合によって必要な頻度はことなりますが、2~3週間に1回程度行うと良いとされています。また、皮膚病を患っていて皮膚をきれいにする必要がある犬は、シャンプーの回数を増やしたり、獣医師から処方された薬用シャンプーを使用することもあるでしょう。病気を患わっている犬は、症状によって頻度や使用するシャンプー、シャンプー方法も異なりますので、かかりつけの獣医師に相談してからシャンプーをしたほうがよいでしょう。

シャンプーの頻度が高くなる犬種

毛が長く、独特の毛を持っているプードル系の犬や、ゴールデン・レトリバーなどロングコートの大型犬はブラッシングだけでは汚れを完全に落とすことは難しいことから、2週間に1度程度のシャンプーをした方がよいでしょう。また、柴犬やラブラドール・レトリバー、シベリアンハスキーなどの体全体が多くの毛で被われているダブルコートの犬は、2週間に1度まで必要ないかもしれませんが、最低月に1回のシャンプーは行うようにしてください。

シャンプーの頻度が低くてよい犬種

毛が短いフレンチブルドッグや、スムースのミニチュアダックスフンド、チワワやヨークシャーテリアはシャンプーをしすぎると皮膚を傷めてしまう危険性があります。普段からブラッシングをしたりタオルで体を拭いて清潔感をたもってください。シャンプーは月に1回程度行うようにしてください。

シャンプーをするための準備

飼い主が犬にシャンプーを行うにあたり、道具の準備はもちろん、犬の心の準備も必要です。しつけの基本理論であるオペラント条件付けを利用して、シャンプーが楽しいものだと思わせるよう心の準備をさせてください。

シャンプー前のしつけ

シャンプーを始めるまえに犬をシャワーの音、お風呂場の雰囲気、そしてドライヤーの風・音に慣らしてください。いきなり犬にシャンプーをしては、シャンプーが嫌なものと思い込む可能性があります。犬がお風呂場で、シャワーが出しっぱなしのなかでもじっとすわっていられたら、ごほうびをあげるなどして、お風呂場の雰囲気になれるトレーニングを行ってください。

最初はシャワーの水量を少なめにしてトレーニングを開始してください。徐々に水量増やし、トレーニングの時間を長くするようにしてください。ドライヤーも同様に少しずつ負荷を与えるようにしてください。最初は近くで遊ぶところから始め、徐々に風にあてるというような段階を追って慣らしていくようにしてください。

必要な道具

シャンプーを行うにあたっては以下の道具を準備してください。

  • 犬用シャンプー
  • 犬用トリートメント
  • ドライヤー
  • ブラシ
  • タオル

犬のシャンプーは種類が豊富で、それぞれに含まれている成分によってシャンプー後の皮膚の状態ならびに毛の状態は変わってきます。季節によって皮膚の状況が変わるなど、皮膚が弱い犬は獣医師に相談したうえで、どのようなシャンプーを使用するか決めてください。また、シャンプーは犬用のシャンプーを必ず使用してください。人間が使っているシャンプーは犬の肌を傷つける可能性があります。

シャンプーの手順

ブラッシング

シャンプーをする前には、必ずブラッシングを行ってください。絡まった毛や毛玉にシャンプーを行っても、その部分の泡立ちがよくない上に、毛が固まってほぐしづらくなります。また、不要な毛を取りのぞくことによって、ドライヤーもしやすくなります。毛が長い犬の場合、首のまわりや耳の後ろ、内股やお尻の毛などが絡まりやすいので、入念にブラッシングをするようにしてください。お風呂場の排水溝に毛の塊が詰まることを避けることにもつながります。ただ、あまりにも毛が固まっている時は無理にブラッシングを行わず、トリミングが出来る所で軽くカットしてもらうと良いでしょう。

犬のブラッシング

体を濡らす

体を濡らすときの水温は約30度前後のぬるま湯でおこなってください。犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄いので、人間と同じような40度前後で体を濡らすと、体がすぐに熱くなり、かゆみや炎症を発症させる可能性や、毛穴が開くことによる抜け毛を起こす可能性があります。

体を濡らすときはお尻のほうから水量に注意を払い濡らすようにしてください。犬への刺激や音が小さくなるように、シャワーの水が出る部分と体を極力近づけるように工夫をしてあげてください。顔の部分については、タオルやスポンジなどで軽くこするなどして水が目に入らないような工夫をしてあげてください。

シャンプーをする

毛がしっかりと濡れたところでシャンプーを開始します。シャンプー用の液体を先に泡だて、その後に毛を洗うようにしてください。泡を立たせるためのネットなども市販されています。洗うのはお尻の方から顔に向けて洗ってください。犬の皮膚を傷つけないように、やさしく洗うよう意識してください。綺麗に洗いあげたら、シャンプーを洗い流します。洗い流すときは、顔からお尻に向けて洗い流してください。

犬のシャンプー

体を乾かす

シャンプーがおわったら、まずは吸水性の高いタオルを使用して、できる限り水分を拭き取ってください。犬の耳に息を吹き込むことによって体をブルブル震わせ、毛から水を弾き飛ばす犬もいるようですので、早く乾かしたい方はお試しください。ある程度タオルで水分を拭き取ったら、最後はドライヤーを使用して毛を乾かします。

ドライヤーをかけるのはお尻のほうから行いましょう。ドライヤーの温度が温かい場合は遠くから、温度が低い場合は近くからあて、同じ部位に当て続けないようにしましょう。また、目が乾かないように、風向きについては注意をしてください。ふき残しがあると、皮膚にカビが生え、炎症を起こすこともあります。耳や手足、肉球部分は乾きにくいので特に気をつけてください。

犬のドライヤー

お風呂に入ったら別犬に・・・!笑

特に毛がもふもふしてる犬はお風呂に入ると全く違う見た目になるんですよね。ここではみんなのシャンプー姿をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

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