コーギーのお尻は「プリケツ」「桃尻」などと親しみをもって呼ばれています。
1100年代より、イギリス王室のロイヤルファミリーに愛されてきたウェルシュ・コーギー・ペンブローク。エリザベス女王にいたっては、多いときで10頭以上のコーギーを「ロイヤルドッグ」として同時に飼育していたと言われており、「エリザベス女王の足元には常にコーギーがいる」というお話もあったほどです。 日本で人気が出たのは、とある飲料水のCMに人気女優・小泉今日子さんと出演したことがきっかけとされており、今もなおその人気は衰えることなく、常にJKC登録頭数の上位をキープしている犬種です。 ぷりぷりとしたお尻を左右に振りながら、短い足でちょこちょこと、時に俊敏に駆け回る姿で、多くの癒しを振りまいています。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのパラメーター
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの飼いやすさ
お留守番耐性 | ★★★☆☆ |
しつけやすさ | ★★★★☆ |
必要な運動量 | ★★★★★ |
抜け毛の多さ | ★★★★☆ |
必要なブラッシング量 | ★☆☆☆☆ |
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格
人への人なつっこさ | ★★★★☆ |
他の犬への友好度 | ★★★☆☆ |
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格
とても賢く順応性があり、優しい性格をしています。社交的・友好的・好奇心旺盛なので、色々なものに興味を示し、遊ぶことも大好きです。 自分の何倍もの大きさの家畜を相手に牧畜犬として働いていた歴史があることから、勇敢さも備えており、臆病な個体は少ないとされています。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史とルーツ
諸説ありますが、1107年にフランダース地方の織工によってウェールズのペンブロークシャー地方に連れてこられたという説が有力です。先述のとおり、牧畜犬として家畜(牛や羊など)を活発に動き回りながら誘導したり、番犬として家畜を見張ったりしていました。 “牛に尻尾を踏まれて怪我をしないように”というのが、断尾の習慣の始まりであり、愛らしい桃尻のルーツでもあります。 しかし、この断尾の習慣が残酷であるとして、1900年代よりヨーロッパを中心に断尾を禁止する法律が広がっており、コーギー独特の見かけが変わってしまったことなどを理由に、人気が低下傾向にあるようですが、ふわふわとしたしっぽを持ったコーギーも桃尻とは引けを取らない程充分に魅力満点です。
ウェールズ語でコーギー(CORGI)の「“COR”は“小人”」「“GI”は“犬”」を意味しており、ウェールズ地方には【コーギーが妖精の馬車をひいていた】【コーギーが背中に妖精を乗せて走りまわっていた】という伝説もあります。これらにより、コーギーは【小人が飼っていた犬】と解釈されています。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークを飼うときに気をつけたいこと
牧畜犬として牧場を走り回っていた歴史からも分かるように、とにかく活動的なため、多くの運動量が必要です。運動量が足りないことから問題行動が始まり、問題行動が習慣化してしまうことも少なくありません。もともと太りやすい体質の上、食べ物に対する執着が強く、食欲も旺盛なので、運動不足は肥満の要因にもなります。長めの散歩時間をとることが困難な場合は、飼育に向かないかもしれません。 自己判断能力に長けた賢さを持ち合わせており、飼い主をじっと観察し、驚くほど色々なことを日々学習しています。家族の行動を先読みして無駄吠えや噛みつきなどの問題行動を起こすこともしばしばありますので、気をつけましょう。 また、一貫性のないしつけを行なうと困惑し、早い段階で言うことを聞かなくなってしまうのも、自己判断能力の高さに起因しています。一貫性をもち、遊び好きな性格をうまく利用して遊びを取り入れながら楽しんでしつけると、高い効果を得ることができるでしょう。
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの成長
個体差がありますが、250g前後で産まれた後、1ヶ月半ほどで耳が立ち始め、3ヶ月経つころには3kg前後の体重になります。6ヶ月ほど経つと、コーギー独特の短足胴長のスタイルが目立つようになってきます。運動能力も少しずつ付いてくるので、階段の昇り降りができるようになったり、目を離したすきにサークルを跳び越えてしまったりします。また、牛や羊の踵(かかと)を咬んで誘導していた名残が、咬み癖として出てくるのもこの時期なので、たとえ甘咬みだったとしても、早めに人を咬んではいけないと教えましょう。 1年ほどすると成犬の体つきになり、毛色や模様も安定します。
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとお散歩
前述のとおり、体の大きさの割に多くの運動量を必要とします。目安としては、1時間以上(5㎞前後)の散歩に朝晩の2回行くことができるとストレスをためることなく過ごすことができるでしょう。(幼犬、高齢犬、闘病中などの場合はこの限りではありません。) 足が短くお腹が地面に近いので、夏場にはアスファルトの温度や照り返しに注意をして、散歩をする時間帯を選びましょう。長時間の散歩が難しい場合は、その分室内で遊ぶ時間を増やすなどして運動不足にならないよう工夫しましょう。
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの毛のお手入れ
コーギーは比較的抜け毛の多い犬種なので、季節の変わり目などに迎える換毛期には、特に多くの毛が抜け落ちます。環境の整った室内で飼育している場合は、つねに毛が抜け続ける傾向にあるようです。トリミングは基本的に必要ありませんが、毎日1~2回、軽めにブラッシングをすることをお勧めします。 また、肉球の間の毛が伸びてくると、フローリングで滑って腰や足を痛めることにつながりますので、犬用バリカンなどでカットするとよいでしょう。
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの毛の色
スタンダードとして定められている毛色は、レッド、セーブル、フォーン、ブラック&タンの単色か、これらの色にホワイトが入ったものです。顔や頭、胸にホワイトが入っている個体が多く見られます。足先にホワイトが入っている個体も多く、その姿はまるで短い靴下をはいているかのようです。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのからだつき
短足胴長で、からだつきはとてもたくましく、短い足もがっちりと太く、しっかり地面をとらえて走り回ることができるようになっています。胴体は、上から見てわずかに腰に向かって細くなる体格が望ましいとされています。 耳は先細で丸みをもち直立していることがほとんどであり、両耳の先端と鼻を結ぶラインはほぼ正三角形を描きます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークと生活する上で気をつけたいこと
好奇心が旺盛なので、興味の対象はおもちゃだけにとどまらず、思わぬ物が遊ぶ対象になってしまうことがあります。口にすると危険な物や壊されてはいけない物などは、普段は入れないようにしている場所や確実に届かないような場所に置くなど、工夫が必要です。 番犬としての性質も残っており、体の割によく響く大きな声で吠えます。飼育環境によっては近隣住人へ迷惑をかけてしまうこともありますので、気をつけましょう。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの気を付けたい病気
椎間板ヘルニア
てんかん
泌尿器疾患(膀胱炎、結石など)
眼疾患(白内障、進行性網膜委縮症)
段差の移動に気を付ける、抱きかかえる時はしっかりと腰をささえる、滑りやすいフローリングにはマットを敷く、などちょっとした心掛けできっかけを減らして椎間板ヘルニアを予防することができます。胴長体型は首・背骨・腰に負担がかかりやすいので「なるべく負担をかけないように」が鉄則です。 歩き方に違和感を感じた場合は、早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。 その他、てんかんや泌尿器疾患、眼疾患も比較的発症しやすいとされていますので、日頃からよく観察をし、何か気付くことがあれば早めに獣医師の診察を受けた方がようでしょう。
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椎間板ヘルニア
変性性脊髄症(DM)
てんかん
膀胱炎
尿石症
白内障
異物誤飲
公式データ
JKC分類 | |
AKC分類 |
ハーディング・グループ |
原産国 |
イギリス |
体高 |
オス25-30cm メス25-30cm |
体重 |
オス10-12kg メス9-11kg |
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