愛犬をおそろしい病気から守るために定期的なワクチン接種が推奨されているものの、副作用が出てしまったら、どうしたらいいのでしょうか?ワクチンを打ったときの副作用は軽度なものから重なものまで、さまざまあります。しかし、副作用が怖いからといってワクチンを打たないという選択にもリスクがあります。

かかりつけの獣医さんに相談しながら、正しい知識で愛犬を病気から守ってあげましょう。

ワクチンで起こる副作用

ワクチンは、病原性を弱めた生きた病原体からつくられる「生ワクチン」と、死んだ病原体からつくられる「不活化ワクチン」があります。両方とも病原性は強くないのですが、体にとっては刺激になるため、まれに副作用が出る場合があるのです。

 ワクチンの副作用の症状

ワクチンの副作用とは、どのような症状なのでしょうか?

ワクチン接種後数分以内に発症する副作用

ワクチンを接種して数分後に、血圧低下・痙攣・嘔吐・呼吸困難などに陥ります。命に関わる大変危険な状態です。

接種後数時間~数ヶ月で起こる副作用

顔面膨張・じんましん・発熱など

 

副作用にも軽度~重度までさまざまな症状があります。軽度であっても副作用が出た場合には速やかに獣医さんに連絡をし、指示をあおぎましょう。副作用が出る可能性を考慮し、ワクチンの接種する時間はできるだけ遅い時間を避け、午前中に接種することをおすすめします。接種後、病院でしばらく様子をみて副作用に備えることができると、なお心強いですね。

副作用が起こる確率は?

犬の体調や、ワクチンの種類によって副作用が起こる確率が異なります。

犬:1万頭中38頭(0.38%)

猫:1万頭中52頭(0.52%)

 

作用が一度起こると、「記憶」として体の中に長く残ることになります。一度副作用が出てしまった後に再度ワクチンを接種すると、そのときにまた副作用が出る可能性が高くなるのです。しかし前回のワクチン接種によって、体内に入ってきた異物を追い出す仕組み(抗体)がまだ残っていれば、ワクチンを再接種する必要はありませんよね。

過去に副作用が出たと思われるワクチンが、すべての動物に接種する必要がある「コアワクチン」の場合、血清に含まれる抗体の量「血清抗体価」を測定し、ウイルスや細菌に対するワクチンの効果が残っているかどうかを判断することができます。結果が抗体陽性(ワクチンの効果がまだある)であれば、再接種は不要です。ちなみに、副作用が出たワクチンが「ノンコアワクチン」の場合だと、この測定はできません。

ワクチンを打たないリスク

ここまで、ワクチン接種にはリスクが伴うことを紹介しましたが、ワクチンを打たない事へのリスクも大きいものです。‘獣医師監修!犬に接種するワクチンと防げる病気’で紹介したように、ワクチン接種はおそろしい病気から愛犬を守ってくれるもの。中には動物だけでなく、人間に感染する病気もあるので、人間と犬が安心して暮らしていくためにも、やはりワクチン接種は必須といえるでしょう。

なるべく犬が副作用を起こさないように、犬の体調やタイミングをよくみてワクチン接種の判断をしてくれるのが獣医さんです。接種日、接種するワクチンの種類などに不安がある場合は、かかりつけの獣医さんに相談するようにしましょう。

 

いかがでしたか?ワクチンの副作用は犬の体調やタイミングによっても左右されるものです。副作用をなるべく起こさないためにも、普段から犬の健康状態を観察しておくことが大切です。かかりつけの獣医さんにも把握しておいてもらうと良いでしょう。その上で獣医さんと相談し、接種日を決めるようにしてくださいね。

アイペット獣医師

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