テリア種の中でも世界的に知られているワイアーフォックステリア。均整の取れたスマートな姿は、テリア界の貴公子と呼ばれています。そのスマートな外観と異なり、元々はキツネ狩りで活躍していた犬種です。そのため、動作が機敏で興奮しやすいところがあり、初心者には飼育が難しいといわれていますが、一度飼ってしまうと他の犬種では物足りないと感じてしまうほど、魅力満載なのがワイアーフォックステリアなのです。アメリカの映画「ドクタードリトル(エディ・マーフィ主演)」のワンシーンでは、これぞワイアーフォックステリアという特徴が表現されています。またベルギーの漫画「タンタンの冒険」では主人公タンタンの相棒「スノーウィ」のモデルとしても有名です。俳優の長谷川初範さんは愛犬「べりーちゃん」を溺愛し、ノーベル賞作家の川端康成もワイアーフォックステリアを飼っていたそうです。

ワイアーフォックステリアのパラメーター

ワイアーフォックステリアの飼いやすさ

お留守番耐性 ★★★☆☆
しつけやすさ ★★☆☆☆
必要な運動量 ★★★★☆
抜け毛の多さ ★☆☆☆☆
必要なブラッシング量 ★★★☆☆

ワイアーフォックステリアの性格

人への人なつっこさ ★★★☆☆
他の犬への友好度 ★★☆☆☆

ワイアーフォックステリアの性格

好奇心旺盛で明るく活発、前向きな性格です。その反面、初めて目にする物や大きな音(雷など)に警戒する繊細なところもあります。納得のいかない事は断固として聞かないという頑固さと、一度納得して受け入れたことは楽しんで行動できるというスイッチのオン・オフがはっきりしているのも特徴です。一度スイッチが入ると物事に執着し、周りが見えなくなるほど興奮する事があります。ドッグランやお散歩では、事故や他のワンちゃんとのトラブルにならないためにも、普段から飼い主さんの一声で冷静(スイッチオフ)になれるよう、しっかりとしつけておく事が大切です。

ワイアーフォックステリアの歴史とルーツ

その名前の通り、キツネ狩りのために作られた犬種です。フォックステリアが巣穴に入ってキツネを追い出し、フォックスハウンドがとどめを刺すというコンビネーションで狩りをしていました。短毛のスムースフォックステリアと同種として扱われていましたが、1870年頃にワイアーフォックステリアとして独立。元々レッドに近い被毛をしていましたが、狩りの時にキツネと間違われやすかった為、ホワイトを優性とし改良を重ね、ショードッグやペットとして現在のような姿になったのは約100年前といわれています。

ワイアーフォックステリアを飼うときに気をつけたいこと

自分とほぼ変わらない体格のキツネを追っていたワイアーフォックステリアは、強靭な脚力と顎力を持っており、特に後脚が強くジャンプ力も抜群です。また一度噛むと離さないという習性もあるため、手が届く範囲に興味を引く物は置かないようにしましょう。初心者には難しいと思われがちですが、しつけをしっかりする事で最高のパートナーとなるのもワイアーフォックステリアです。声は甲高く、よく通るので、子犬の頃から無駄吠えと甘噛みはしっかりとしつける事が大切です。他の犬種に比べて頑固なところがありますが、とにかく諦めずに根気強くしつけをしていけば、必ず応えてくれます。興奮しやすい反面、飽きっぽい性格のため、適度に遊ばせておいて、落ち着いた後に短時間でメリハリのあるしつけをしましょう。また本来の狩猟気質で、お散歩中に猫や鳥を追いかけた、り他の犬に攻撃的になる事もあります。子犬の頃からスイッチのオン・オフを見極めてどんな状況でも飼い主の言う事を聞けるようにコントロールしましょう。寒さに弱いので屋内での飼育が好ましいですが、外で飼う場合は雨の当たらない日陰を作れる場所で、冬場は毛布などで温度管理をしてあげましょう。

ワイアーフォックステリアの成長

一般的に小型犬に分類されますが、背中の長さに比べて脚が長いため、小型と中型の間くらいの大きさになります。目安として体高はオスで39cm以下、体重が7.3kgから9kg、メスはオスよりやや小さめです。

ワイアーフォックステリアとお散歩

毎日のお散歩は不可欠です。小型犬ですがかなりの運動量を必要とし、朝晩の運動は最低でも30分以上が好ましいです。お散歩以外でもオモチャを使って遊ばせ、時々ドッグランなどで自由に走らせてストレスを発散させてあげましょう。毎日のお散歩が難しい場合は、時間のある時に1時間以上の長いお散歩を心がけてください。

ワイアーフォックステリアの毛のお手入れ

週に3~4回ほどのブラッシングと毎月のトリミングが必要です。犬種名になっているワイアーヘアー(針金のような硬い被毛)を保つためには余分な被毛を専用ナイフや指で抜いていく「プラッキング」というトリミングの方法があります。プラッキングはサロンによってできない場合もあるので、専門のサロンを探すか、スクールなどで技術を学び自分でスタイルを整えていくのも、ワイアー・フォックス・テリアの醍醐味といえるでしょう。バリカンでのカットは毛質が柔らかくなり、毛色も淡い感じになってしまいますが、ペットとして飼う場合は、手軽にできるバリカンでのカットでもかまいません。

ワイアーフォックステリアの毛の色

ホワイトが優性でブラックやブラック&タン(茶)、タンのマーキングがあります。

ブラックが多い

ブラックが多い

タンが多い

タンが多い

プラッキングでブラック&タンのコントラストがはっきりします

プラッシングでブラック&タンのコントラストがはっきりします

バリカンカットで淡い色合い

バリカンカットで淡い色合い

ワイアーフォックステリアのからだつき

四角形に近い体形を持ち、しっかりとした骨格です。短めの胴体に対し長い脚が特徴で、後脚で踏ん張るようなつま先立ちがスマートな印象を与えます。顔はマズルが長くしっかりとしていて、耳はV字型のボタンイヤー(上部が前に垂れている)が理想的と言われていますが、ペットとして飼うのであれば立ち耳でも問題はありません。尾は上向きで旗がなびくような振り方をし、狩りで興奮しすぎた時に穴から引きずり出せるように、飼い主の持ち手の役割もしていました。

ワイアーフォックステリアの気を付けたい病気

  • 皮膚疾患
  • 肩関節脱臼
  • 目の病気(白内障・睫毛重生)

ワイアーフォックステリアで特に気をつけたいのが皮膚疾患です。アレルギー性など原因は様々ですが、皮膚が赤くなり頻繁に身体を掻いている場合は要注意です。改善方法としては、食事管理やシャンプー、またプラッキングをする事で皮膚の代謝がよくなったという例もありますが、まずは獣医師に相談してみるとよいでしょう。まれですが脳疾患や心臓疾患から、てんかんの発作が起きる場合もあります。皮膚や目の色などを見て、変化がないか普段からチェックするようにしましょう。

公式データ

JKC分類

3G テリア

AKC分類

テリア・グループ

原産国

イギリス

体高

オス39cm以下 メスはオスより僅かに低い

体重

オスの平均は8.25kg メスはオスより僅かに軽い

アイペット獣医師

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