なんにもないのに怒る人なんていません。怒りという感情は、必ずなにかしら原因やきっかけがあるのです。それは犬も同じ。今回は保護施設から新しい家族に迎え入れられた、ミックス犬ベル君のお話です。

ごはんを必死に守ろうと… 

ベル君はもともと飼い犬でしたが、ほぼ野良に近い状態で暮らしていたところを保護されました。そんな暮らし方だったにも関わらず、穏やかな性格がだったので、すぐに新しい家族に馴染むことができました。

 

新しい家族はお父さん、お母さん、お兄ちゃん、妹の4人家族。そこの末っ子として、仲良く暮らしていたある日――。

中学生のお兄ちゃんがベル君にごはんをあげようとしたときのこと。いつもより少し多くあげすぎた気がしたお兄ちゃんは、ベル君の食べている食器を取ろうと、手を伸ばしました。

 

するとベル君はものすごい唸り声をあげ、お兄ちゃんの手に噛みついたのです。

 

 

びっくりしたのと、大好きなベル君に噛まれたショックで、泣きながらお母さんのもとに飛んでいったお兄ちゃん。事情を聞いたお母さんの優しさがベル君を救います。

 

そうです。ベル君はもともと野良に近い状態だったので、その日の食べ物が見つけられるかどうかすら、わからない日々を過ごしていました。ごはんを全く食べられない日もあったはず。そんな生活だったからこそ、ごはんはベル君にとって、普通の子以上に大切なものだったのです。いくら大好きなお兄ちゃんとはいえ、ごはんを取られるのは嫌だったのでしょうね。

 

ベル君が噛んだことについて怒るのではなく、なぜベル君がそのような行動をとったのか理解してあげられるお母さんと、そして理由に気付いて反省できるお兄ちゃん、素敵ですよね。

 

 

なにもないのに怒る犬はいません。そこには必ず理由があるはず。ただ犬は言葉を話せないので、理由を探るのが難しいこともあります。もし愛犬が攻撃行動をとるのか、理由がわからない場合は、早めに専門家に相談する必要があります。ワンペディアでは行動治療の記事をいくつかご紹介しているので、そちらも合わせて読んでみてくださいね。

 

愛犬のSOSサイン、見逃していませんか?

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■ リーダー:怖いボスと頼れるリーダーの違い

■ドッグカフェ:ドッグカフェでいい子にしてもらうためのしつけ

■ 失敗談:みんなのしつけ失敗談。先輩の失敗から学ぼう!

 

<犬のストレス>

 犬の「ストレスサイン」とは?どんな行動をするの?

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 犬の「ストレス発散」に最適!ドッグスポーツとは

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「うちの子」の長生きのために、年齢や季節、犬種など、かかりやすい病気や、症状や病名で調べることができる「うちの子おうちの医療事典」をご利用ください。 

 

例えば、下記のような愛犬の「行動」から、考えられる病気を調べることもできます。健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

■ 足をあげる

■ 歩かない

■ 頭を振っている

■ ふらつく

■ ぐるぐる回る

■ 遠吠えをする

■ 性格が変わる

 

下記のような切り口からも、さまざまな病気やケガを知ることができます。  

【治療面】■ 再発しやすい ■ 長期の治療が必要 ■治療期間が短い ■ 緊急治療が必要 ■ 入院が必要になることが多い  ■手術での治療が多い ■専門の病院へ紹介されることがある ■生涯つきあっていく可能性あり

【症状面】■ 初期は無症状が多い ■ 病気の進行が早い

【対象】■ 子犬に多い ■ 高齢犬に多い ■男の子に多い   ■女の子に多い ■ 大型犬に多い ■小型犬に多い

【季節性】■春・秋にかかりやすい ■夏にかかりやすい

【発生頻度】■ かかりやすい病気 ■めずらしい病気

【うつるか】 ■ 他の犬にうつる ■ 人にうつる ■猫にうつる

【命への影響度】 ■ 命にかかわるリスクが高い

【費用面】 ■ 生涯かかる治療費が高額 ■手術費用が高額

【予防面】 ■ 予防できる ■ワクチンがある

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ワンペディア編集部

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