可愛いワンちゃんが、嬉しそうにしっぽをブンブン振る姿は、見ているだけで癒されますよね。ただ気を付けたいのは、「しっぽを振っている=喜んでいる」とは限らないということ。ここではしっぽが持つ大切な役割から、しっぽの振り方で読み取れる犬の気持ちをご紹介します。

そもそも、犬のしっぽにはどんな役割がある?

体のバランスをとる

しっぽは、基本的には、ボディバランスを保つための“おもり”として活躍します。走るときはしっぽで下半身のバランスを取り、速度の低下や転倒を防止します。

体を保温する

長めのしっぽを持つワンちゃんだと、冬場にしっぽで体をくるむようにして、丸まって眠っている姿が見られます。これはしっぽで鼻先を保護して、冷たい空気を入れないようにしているのです。

コミュニケーションをとる

感情や意思を相手に伝えるための道具としても使われます。ですから、飼い主さんがしっぽの動きを観察することで、そのときのワンちゃんの気持ちを察することもできるのです。飼い主さんに対してだけでなく、ワンちゃん同士のコミュニケーションツールとしても重要な役割を果たします。

しっぽの動きでわかる犬の感情

横に小刻みに振ったり、ゆったり大きく動かしたり…ワンちゃんのしっぽは、じつに表現力豊かです。ワンちゃんがなにを考えているのか、しっぽの動きごとにまとめました。

しっぽを素早く振る

気持ち:なんだかドキドキするぞ!!

興奮している状態です。速度や振り幅が大きいほど興奮の度合いが強いようです。ここで注意したいのが、必ずしも「興奮=嬉しい」ではないということ。その犬の性格、シチュエーションを考えて感情を判断してあげましょう。もし嬉しくてしっぽを振っているのであれば、撫でたり遊んだりしてあげると犬はとても喜びます。

腰を落とし、しっぽを大きく振る

気持ち:飼い主さんだいすき!/お友達だいすき!

飼い主さんや友達に対し、最大限の愛情と敬意を表しています。飼い主さんが帰ってきた時や、仲良しの犬に出会ったときに見られます。

大好きのしっぽ

 

しっぽがまっすぐに伸びている

気持ち:ん?遠くに何かがあるぞ?

近くで何かが起こったり、遠くから誰かが近づいてきたりするときに見られます。対象に注目してはいますが、威嚇や恐怖心などはありません。お散歩中に突然、しっぽをピーンと伸ばして立ち止まったとき、遠くの「何か」が気になっているサインです。

なんかあるのしっぽ

 

しっぽの先が斜め上を向いている

気持ち:自分の方がえらいんだぞ!

自分の優位性を示すときに見られます。上がったしっぽが背中側に曲がっている場合は、すべてが自分の思い通りに運ぶことを期待している表れでもあります。強気な性格の犬に多くみられます。

犬のしっぽ

 

しっぽが高く上がり、くねくね曲げている

気持ち:やっつけちゃうぞ!!

ジャーマンシェパードなど、オオカミに外見が近い犬種で多く見られ、攻撃する気持ちがあることを示します。

しっぽが垂れ、ゆっくり揺れている

気持ち:なんだか嫌なきもちだなぁ・・・

精神的な不快感を抱いているときに見られます。相手に心を許していません。ちなみに、犬が左側にしっぽを振っているのは不安やストレスを感じているサインだといわれています。

テンション下がり気味

しっぽが後足の間に巻き込まれている

気持ち:こわいよう・・/許してください・・

恐怖を感じています。攻撃的な犬に対する“降参”の意味でもあります。犬を叱ると「ごめんなさい・・」と言わんばかりに、しっぽを中にしまってお腹を見せることもありますね。あの様子も“降参”のサインです。

 

怖がる犬

ワンちゃんは言葉を話せないかわりに、しっぽでこんなにも豊かな感情表現をしています。

しっぽに関する豆知識

一概にしっぽといっても、その種類は犬種によって実に様々。長さ、毛の量、曲がり方など、しっぽの形状は全く異なります。形状によってしっぽの名前がついていたってご存知ですか?

名称

形状

代表的な犬種

シックル・テール

(鎌尾)

根元から高く上がり、途中から半円形に曲がった形の尾。

ビーグル、シベリアン・ハスキー、チワワなど。

スクリュー・テール

生まれつき尾が短く、らせん状に曲がりくねっている。

ブルドッグやボストン・テリアなど

プリューム・テール

(飾り尾)

しっぽから長い羽のような毛が垂れ下がっているもっともポピュラーなしっぽの種類。

イングリッシュ・セッター、ペキニーズ、ポメラニアン、ゴールデン・レトリーバーなど。

カールド・テール

(巻き尾)

尻または背の上に巻かれたしっぽ。尾の巻き方によって、一重巻きと二重巻きに分類される。

秋田犬、柴犬などの日本犬。パグ、チャウチャウなど

オッター・テール

根元が太く、先端に向かって細くなる。毛が密集している。

ラブラドール・レトリーバーなど

ウィップ・テール

ムチのように長く、先端部はまっすぐ後方に伸びている。

イングリッシュ・ポインターなど。

実は色々な役割をしているワンちゃんのしっぽ。愛犬のしっぽの動きを見ながら、その子がなにを伝えたいのか知ることができたらいいですよね。

ワンペディア編集部

服部 祐佳

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