アイペット損保が、自社のペット保険のご契約者さまに実施した「飼い方アンケート」(※調査概要参照)の結果について、2020年から2022年の3か年を比較し、複数年にわたっておおよそ「6割以上」の飼い主さんが選んでいること、していることをご紹介していきます。(一部、回答の意見が割れていたり、拮抗しているテーマや、3年間で変化したことも取り上げています)ご自身の愛犬との向き合い方と比較して、他の飼い主さんの飼育スタイルとの違いがあるか、チェックされてみてください。

 

過去の飼育経験

  • 「過去にペットを飼ったことのある方」が7割以上

「過去にワンちゃん、ネコちゃんを飼育した事はありますか?」という質問では、2022年は「はい」が72.6%(2020年82.7%→21年71.6%→22年72.6%)と、経験者が7割以上でした。一方で、初めて飼った飼い主さんの割合が20年から21年では大きく増え、コロナ禍を機に、これまでペットを飼ったことのないご家庭でお迎えした方が増えたようです。

 

獣医師チームから一言

はじめてワンちゃんと一緒に生活される方は、しつけに悩むタイミングが必ずくると思います。ワンちゃんに「伝わりやすい」しつけとは? 

 

【しつけでHAPPY~これであなたも褒め上手~】

 

 

愛犬との接し方

  • 「どちらかといえばと甘やかしている」が6割以上

「あなたのワンちゃんに対する接し方で一番近いものをお選びください」という質問では「どちらかといえば甘やかしている」が約7割(2020年66%→21年66.4%→22年%)、「甘やかしすぎている」が約1割(2020年11.8%→21年11.3%→22年10.5%)で、甘やかしてしまう飼い主さんが8割でした。

 

獣医師チームから一言

愛くるしい姿で要求されるとついつい応えてしまいがちですが、おねだりされるがままにおやつをあげて肥満になってしまったり、嫌がるからといって日常ケアを何もしないのは、ワンちゃんのためにはなりません。ダメなことはダメだと伝えることも、時には必要かもしれませんね。

 

 

しつけ教室の利用経験

  • しつけ教室の利用経験は「ない」が8割弱

「しつけ教室や幼稚園などを利⽤したことがありますか?」との質問では「いいえ」が約8割(2020年76.7%→21年77.4%→22年78.6%)で、利用したことのある方は2割でした。

 

 

獣医師チームから一言

生後3週齢~12週齢くらいまでの間は、ワンちゃんの「社会化期」と言われています。この時期に色々なものや人と触れ合ったり体験したりすることで、どんな環境にも柔軟に対応できるようになります。パピーパーティーなどを上手に活用して、飼い主さんも一緒に社会化期を楽しみましょう!

 

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愛犬のお留守番事情

  • 週5日以上お留守番する子が6割以上

「ワンちゃんはお留守番をすることがありますか?」という質問では「ほとんど毎日」が約4割(2020年39.6%→21年35.7%→22年36.8%)、次いで「週5日程度」が約3割(2020年31.7%→21年30%→22年29.3%)となっています。「週1程度」が約2割(2020年15.6%→21年19.6%→22年19.6%)、「ほとんどない」が1割(2020年10%→21年11.2%→22年11.2%)で、コロナ禍で週1日のお留守番が2020年から2021年にかけて4ポイント程度増え、「ほとんど毎日」が4ポイント程度減りました。しかし、それでも依然6割以上の子は「週5日以上」のお留守番をしています。

 

  • 1回のお留守番時間は4時間以上が約6割

「お留守番をするときの平均時間はどれくらいですか?」との質問で最も多かった回答は「4~8時間未満」で4割(2020年42%→21年39.3%→22年40.3%)、次いで「4時間未満」が3割(2020年31.2%→21年35.5%→22年34.1%)、「8時間以上」が約2割(2020年20.2%→21年17.5%→22年17.7%)となっています。コロナ禍でリモートワークの定着により、お留守番の頻度は減っても、留守番するときの1回あたりの長さは、あまり変化がありませんでした。

 

  • 留守番中の居場所は「自由+特定の部屋」が優勢で5割以上、ケージが4割以上

「お留守番は主にどこでしていますか?」との質問では、「ケージの中」が最も多く4割強(2020年44.8%→21年44.7%→22年44.1%)となっています。その一方で「お家の中の自由なところ」が約3割(2020年29.6%→21年31.3%→22年29.1%)、「特定のお部屋」が2割強(2020年24.1%→21年22.6%→22年29.1%)で、両者を合わせると家の中を自由にしている子がケージの中よりも優勢でした。

 

 

獣医師チームから一言

どんなに慣れていても、ワンちゃんにとってやはりお留守番は寂しく退屈なものです。留守番時間が長くなるときは、知育玩具など一人でも時間を潰せるおもちゃを置いていってあげると良いですね!また、お留守番の10分前くらいからはワンちゃんを構い過ぎず、出かけるとも大げさに声をかけ過ぎないようにしましょう。

 

 

愛犬との防災対策

  • 「ペットのための防災への備え」をしていない飼い主さんが6割

「ペットの災害に関して、何か備えはしていますか?」という質問には、「いいえ」が約6割(2020年59%→21年61.7%→22年59.5%)、「ペットと同行・同伴できる避難場所を知っていますか?」という質問にも約8割が「いいえ」(2020年87.7%→21年86.7%→22年86%)と回答されていました。3か年でペットと同行・同伴できる避難所を調べている割合も微増にとどまっています。人とペットの災害対策ガイドライン (環境省)によると、「同行避難」とは「避難所までペットと一緒に避難する避難行動」のことを意味し、「同伴避難」は、「被災者が避難所でペットを飼養管理すること」(同室での飼養管理とは限らず、飼養環境は避難所等によって異なる)と解説されています。

 

獣医師チームから一言

防災の備えには、フードやお水の準備だけではなく、ワクチン接種や避妊・去勢手術、しつけなど、避難生活をする際に他の人やペットに迷惑をかけないための準備も含まれます。いつ起きるか分からない災害に、しっかり備えておきましょう。

 

【ペットの防災】

 

 

愛犬をお世話する人

  • 「ごはんをあげる」のは6割以上が「お母さん」

2~3世帯家族の方に「普段、主にごはんをあげる方を教えてください」との質問では、圧倒的に「お母さん」がトップ(2020年65.2%→21年65.6%→22年65.8%)、次いで「子供」(2020年13.3%→21年12.4%→22年13%)、「お父さん」(2020年11.7%→21年11.5%→22年10.7%)の順でした。「おやつを主にあげる人」になると、お母さんが10ポイント減って(2020年50.1%→21年50.9%→22年50.9%)、その分「お父さん」(2020年16.8%→21年16.5%→22年17%)と「子供」(2020年15.8%→21年16.2%→22年15.8%)の比率が増え、家族みんなで愛犬を喜ばせているようです。

 

  • 「病院に連れていく」のも6割以上が「お母さん」

2~3世帯家族で「普段、主に病院に連れて行く方を教えてください」との質問でも、圧倒的に「お母さん」がトップ(2020年67.8%→21年67.6%→22年68.7%)、次いで「お父さん」(2020年15.7%→21年15.2%→22年14.2%)となっています。ごはんをあげるより、病院に連れていく比率の方が高く、いざというときに頼れるお父さんの出番が増えるようです。

 

 

愛犬のお食事と体型

  • 「主食はドライタイプ(カリカリ)」が9割、ごはんは「1日2回」が8割

「主食としてのフードはどのタイプですか?」との質問では、ドライタイプが9割以上(2020年93.7%→21年91.9%→22年92.4%)で、「ご飯は1日何回あげていますか?」との質問では「1日2回」が8割以上(2020年82.7%→21年91.9%→22年92.4%)でした。また「食べ終わったらすぐに片付ける」飼い主さんが6割以上で、次いで「食べ残しがあっても時間を決めて片付ける」が約2割、「置きっぱなし」が約1割となっています。

 

  • 「ワンちゃんの体型は標準」が6割以上

「現在のワンちゃんの体型を教えてください。」との問いでは「標準」が6割以上(2020年65.4%→21年66.4%→22年65.7%)と最多で、次いで「太り気味」+「太っている」が2割、「痩せ気味」+「痩せている」が1割という結果になりました。「ワンちゃんの体型維持をするうえで最も気を付けている項目を教えてください」では「フードの量と回数」+「フードの質」で5割、「おやつの量と回数」+「おやつの種類」で2割、「散歩の時間」と「遊ぶ時間」で1割強、「特に気にしていない」が1割となっています。

 

獣医師チームから一言

人間と同じで、体重を増やすのは簡単でも、ダイエットはワンちゃんにとってもなかなかの苦行です。フードは目分量ではなく、毎回きっちり量って与えるようにしましょう。おやつをあげている場合はそのカロリー分主食を減らしたり、ドライフードをおやつ用に取り分けて与えるのもおすすめです。

 

 

愛犬のシャンプー

シャンプーする場所は「自宅」が4割強、「トリミングショップ」が5割弱と拮抗

「主にどこでシャンプーをしていますか?」との質問で最も多かったのは「トリミングショップ」で約5割(2020年47.7%→21年49.7%→22年47.2%)、次いで「自宅」が4割強(2020年43.2%→21年41.1%→22年43.1%)との結果となりました。

 

シャンプー

場所

トリミング

ショップ

自宅

動物

病院

その他

したことがない

2022年

47.2%

43.1%

5.9%

0.9%

3.0%

2021年

49.7%

41.1%

5.8%

0.8%

2.6%

2020年

47.7%

43.2%

5.3%

1.1%

2.6%

 

 

  • シャンプーの頻度は「月1回」以上が8割

「どれくらいの頻度でシャンプーをしますか?」と尋ねると最も多かったのが「月1回」で約5割(2020年43.4%→21年45.2%→22年45.9%)、次いで「2週間に1回」が約2割(2020年21%→21年21.3%→22年19.8%)となっており、1か月に1回以上の頻度でシャンプーしている飼い主さんが8割以上となっています。正しいシャンプーの頻度は、個々で変わるものの、平均的な頻度は、月に1~2回ほどが目安です。皮膚病などを患っている子では、シャンプーの回数を増やしたり減らしたりする場合もありますので、その子に合った頻度を知ることが大切です。かかりつけの獣医さんやトリマーさんに相談しながら、最適な頻度を探してあげましょう。詳しくは「愛犬がシャンプー好きに!正しい頻度と洗い方【獣医師解説】」の記事もあわせてご一読ください。

 

シャンプー頻度

毎日

1週間に1回

2週間に1回

3週間に1回

月に1回

2~3か月に1回

4~6か月に1回

したことがない

2022年

0.4%

6.5%

19.8%

10.5%

45.9%

11.8%

1.8%

3.2%

2021年

0.2%

7.4%

21.3%

11.5%

45.2%

10.6%

1.4%

2.4%

2020年

0.2%

7.9%

21.0%

10.8%

43.4%

12.4%

1.9%

2.4%

 

 

愛犬とのお散歩

  • 散歩の頻度は「1日2回」が4割弱で最多、次いで1日1回が3割強

「お散歩の頻度はどれくらいですか?」との質問では、1日1回が最多で約4割が選択され(2020年34.2%→21年38.4%→22年38.2%)、次いで1日1回が3割でした(2020年33.5%→21年33.8%→22年33.6%)。

 

  • 1回の散歩時間は「15~30分未満」が最多で4割、次いで「30分~1時間未満」が3割強

「1回のお散歩時間はどれくらいですか?(抱っこしている時間も含む)」との問いでは、「15~30分未満」の回答が4割強(2020年43.1%→21年44.6%→22年42.4%)と最多でした。次いで「30分~1時間未満」が3人に1人の割合でした(2020年33.5%→21年33.8%→22年33.6%)。お散歩はワンちゃんのストレスを発散し、体調の管理をしてあげるためにも重要なもの。愛犬も飼い主さんも楽しく散歩ができることが理想です。

 

 

◆ お散歩に関する記事もあわせてご覧ください。

□ 散歩時間の見極め方:「犬のお散歩、飼い主が心得ておくべきこととは【獣医師解説】」□ 喜ぶ散歩:「作業的なお散歩はやめて! 愛犬が喜ぶお散歩とは

□ 雨の日の散歩:「雨の日の犬のお散歩、どうしてますか?

□ 歩かない犬の散歩「歩かない犬との散歩、どうしたらいいの?

□ シニア犬の散歩:「犬はシニアになってもお散歩が必要? 散歩時間の目安は?

 

 

愛犬のおもちゃ遊び

  • おもちゃで遊ぶのは1日3回以上が最多、1日2回とあわせて6割以上に

「おもちゃで遊ぶ頻度はどのくらいですか?」との質問で最も多かったのが「1日3回以上」で4割近く(2020年36.5%→21年40.1%→22年39%)、次いで「1日2回」が2割(2020年21.5%→21年22.6%→22年23.5%)でした。

 

  • おもちゃで遊ぶ時間は短く濃く! 1日15分以内が5割、30分以内を含めると8割に

「おもちゃで遊ぶ時間は1日当たり平均でどれくらいですか?」との問いで最も多かった回答は「15分以内」で5割に上りました(2020年48.9%→21年52.6%→22年53.8%)。次いで「30分以内」が約3割(2020年26.3%→21年27.6%→22年26.1%)でした。遊ぶ回数は1日3回以上が最も多かったですが、遊ぶ時間は1日合計で15分以内とのことで、1回あたりのおもちゃでの遊び方は、濃く短い様子が窺えます。

 

  • お気に入りのおもちゃは、「ぬいぐるみ」と「ボール」で約7割

おもちゃの種類によって遊び方も変わりますが「一番お気に入りのおもちゃはどれに近いですか?」という質問で、人気の1位は「ぬいぐるみ」(2020年34.9%→21年33.7%→22年34.4%)、2位は「ボール」(2020年34.3%→21年34.6%→22年33.1%)が拮抗していました。

 

お気に入りおもちゃ

ぬいぐるみ

ボール

ロープ

骨型おもちゃ

知育玩具(コングなど)

フリスビー

その他

2022年

34.4%

33.1%

15.7%

6.0%

4.0%

0.7%

6.1%

2021年

33.7%

34.6%

15.7%

5.2%

3.8%

0.7%

6.2%

2020年

34.9%

34.3%

15.1%

4.8%

3.7%

0.7%

6.5%

 

 

獣医師チームから一言

おもちゃを使って一緒に遊ぶことは、ワンちゃんのストレス発散になるだけでなく、飼い主さんとの絆を深めることにもつながります。おもちゃを出しっぱなしにすると誤飲の危険があったり、おもちゃに飽きてしまう可能性もあるので、遊び終えたら片付ける、年に数回は新しいおもちゃを買ってあげるといった工夫をしましょう。

 

愛犬のお洋服事情

  • 洋服を「着せる」5割 「着せない」4割 「着せたいが嫌がる」1割

「ワンちゃんに洋服を着せますか?」という質問では、コロナ禍で積極的な外出が減ったせいか、「洋服を着せる」方の割合が2020年より減少しました(2020年57.4%→21年47.4%→22年50.2%)。「着せたいが嫌がる」との回答は約1割と3か年で変化がなく(2020年10.8%→21年10.1%→22年10.2%)、「着せない」割合が約4割と増えたようです(2020年31.8%→21年42.5%→22年39.5%)。「ワンちゃんに洋服を着せる⽬的として最も近いものを教えてください」という質問では、2022年で1位「防寒対策」(46.3%)2位「抜け毛対策」(13.8%)3位「熱中症対策」(11.3%)4位「おしゃれ」(9.3%)と続き、洋服の機能を伴う実用的な理由が上位に挙がりました。

 

 

※【調査概要】

●2022年度:全国のアイペットご契約者さまである犬・猫飼育者 [調査人数]6,921名(犬飼育者4,878名 猫飼育者2,043名) [調査期間]2022年6月25日~7月24日 [調査方法]インターネットによるアンケートを実施

●2021年度:全国のアイペットご契約者さまである犬・猫飼育者 [調査人数]5,873名(犬飼育者4,094名 猫飼育者1,779名) [調査期間]2021年7月10日~7月31日 [調査方法]インターネットによるアンケートを実施

●2020年度:全国のアイペットご契約者さまである犬・猫飼育者 [調査人数]6,523名(犬飼育者4,922名 猫飼育者1,601名) [調査期間]2020年3月19日~4月20日 [調査方法]インターネットによるアンケートを実施

 

「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典「うちの子おうちの医療事典」をご利用ください。

 

例えば、下記のようなさまざまな切り口で、病気やケガを調べることができます。健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。リンクをクリックして調べてみてください。

 

 治療

 症状

 □ 再発しやすい

 □ 初期は無症状が多い

 □ 長期の治療が必要

 □ 病気の進行が早い

 □ 治療期間が短い

 □ 後遺症が残ることがある

 □ 緊急治療が必要

 

 □ 入院が必要になることが多い 

 対象

 □ 手術での治療が多い 

 □ 子犬に多い

 □ 専門の病院へ紹介されることがある

 □ 高齢犬に多い

 □ 生涯つきあっていく可能性あり 

 □ 男の子に多い

 

 □ 女の子に多い

 予防

 

 □ 予防できる 

 うつるか

 □ ワクチンがある

 □ 人にうつる

 

 □ 多頭飼育で注意(他の犬にうつる)

季節

 □ 猫にうつる

 □ 春・秋にかかりやすい

 

 □ 夏にかかりやすい

費用

 

 □ 生涯かかる治療費が高額

発生頻度 

 □ 手術費用が高額

 □ かかりやすい病気

 

 □ めずらしい病気

命への影響

 

 □ 命にかかわるリスクが高い

 

 

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