散歩に連れられている犬が服を着ているのを見た瞬間、あなたはどう思いますか?

「被毛があるんだし、不要でしょ?」「場合によっては必要なこともある?」、こうした議論は、アリ派、ナシ派の間で何度も繰り返されてきたものですが、その結論は一体?

着せることのメリットは確かに「アリ」

まずは「アリ派」の意見から。

「まだ犬を飼っていない頃は、単なる飼い主の自己満足で、犬がかわいそうだと思ってました」というある飼い主さん。ところがチワワを飼いはじめてからは考えが一変します。

「メキシコ原産のチワワの場合、あきらかに日本の冬の寒さには適応してないみたいで」と服を着させることの必要性を痛感したとか。トイプードルなど比較的暑さ、寒さに弱い犬種も、体温調節の意味から服を着させたほうがいいこともあります。

また、アレルギーという側面から服の必要性を訴える飼い主さんもいます。「人間が植物などに触れて接触皮膚炎などを起こすことがあるのと同様に、アレルギー症状を起こしやすい犬もいます。そんな場合には服でガードしてあげるのは大変重要なことだと思います」

ほかにも「抜け毛の飛散防止」など、犬の衣服着用には間違いなくメリットのあるケースが存在するようです。

無理やり着せるのは「ナシ」でしょう

片や、「ナシ派」はというと、「嫌がる」というのがいちばん多い意見のようです。

「服やマフラーを着せても嫌がってすぐに脱いで(取って)しまう」、それでも無理やりに着せようとすると「服を見ただけで逃げ出す」「着せようとする服に咬み付き、引きちぎろうとする」など悲しい結果に至ることも。結論として、嫌がる犬に服を強要するのはストレスの原因にもなり、たとえ服を着たほうが体のためにはいい場合であっても、オススメはできません。

あるいは、「そもそも服が必要ない」というケースもあります。たとえば、シベリアンハスキーや秋田犬など寒冷地が原産で、被毛がしっかりしている犬種の場合、温度調節のための衣服は不要といえるでしょう。

当たり前だが「犬優先」が第一

ここまで両派の飼い主さんにうかがった意見などを書き連ねてまいりましたが、結論としては次のようになるのではないでしょうか。

  • 犬が衣服を着るメリットは、犬種や体質、状況によっては大きい
  • 嫌がる犬には無理強いしない

では、服を着たほうがいい犬種・状況なのに、どうしても着てくれない犬への対処法はというと……正直、「これならバッチリ!」というものはないようです。小さな頃から慣らしていけば、案外すんなり着てくれるようになるみたいですが、大きくなってからだと、おやつを与えるなどして機嫌をとりながらでも結構難しいようです。

ただ、ある飼い主さんによれば、「ずっと嫌がっていたのに、機能性、着心地を重視するお店の服にしたら、抵抗もあまりなく着てくれた」とか。見た目や飼い主さんの趣味だけに走ることなく、着る犬の立場を最優先で考えてあげる。そんな服選びも重要なポイントといえそうです。

 

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ワンペディア編集部

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