仲良し兄弟黒ラブ

 

愛犬家にとって、多頭飼いはある意味で憧れではないでしょうか。1頭を飼っているだけでも毎日がこんなに楽しいのだから、2頭3頭になれば自分も犬ももっと楽しいはず。そうお考えの飼い主さんも多いことでしょう。

でも、新しく迎えた犬同士の相性が悪かったらどうしよう? そんな不安をお持ちでしたら、兄弟姉妹での多頭飼いを考えてみてはいかがでしょうか。

兄弟犬なら、多頭飼いのデメリットは解決

多頭飼いにおける一番のデメリットは相性の問題です。

まずは大きさについて。たとえば、小型犬と大型犬の多頭飼いでは、飼育のためのアイテムを共有させにくいので費用がかさみますし、身体のサイズと体力に大きな差がありますから、小型犬をケガさせないように注意するなど気を使うことも多くなります。

そして、犬同士仲良くなれるかどうかという問題。2匹目を飼う上で最も懸念されるのは、この部分でしょう。2匹いればお留守番していてもさみしくないだろうと迎えいれた2頭目と、先におうちにいた犬がものすごく仲が悪かったら・・・。大惨事ですよね。

兄弟・姉妹で飼うことのメリット

その点、兄弟犬の場合は同犬種ですから、身体の大きさや育て方、お手入れ方法などもそれほど大きくは変わりません。

また、生まれてすぐの頃から一緒に育ってきているわけですから、互いの性格を知り尽くしていますし、我が家で暮らし始める際の無用な緊張もほとんどないでしょう。

もちろん、兄弟犬といえども相性が悪い組み合わせがないとは言えませんが、まったく別の犬種、別の場所で育った犬をいきなり引き合わせるよりは安心できますよね。

さらに、社交的な子に育ってくれる可能性が高くなることも、兄弟姉妹犬を迎え入れるいいところ。現在のペットショップでは、生後2~3ヵ月の子犬を販売していることがほとんどです。生後2~3ヵ月というのは、親兄弟と関わりながら社会性を身につける大事な時期。してはいけないことを親から教わり、兄弟との遊びを通じて力加減を学び、親兄弟犬と一緒に生活することで自分以外の犬に慣れる時期です。しかしペットショップで展示されている子たちは、大半が親兄弟から引き離され、一人ぼっちで展示され、そのまま人間の家族に迎えられるので社交性が乏しくなりがちなのです。兄弟・姉妹での多頭飼いは、そういったデメリットも解消できるかもしれません。

最後に、体調管理(特に遺伝疾患の管理)がしやすいというメリットもあります。。体質が似ていることが多いため、片方に何らかの疾患が出た場合は、もう片方は早期から手を打つことができますし、ブリーダーさんから直接譲ってもらっていればアドバイスも受けやすくなるのです。

兄弟姉妹を探すには

兄弟姉妹での多頭飼いをしたくても、ペットショップなどではなかなか見つからない場合もあります。

兄弟犬は身体のサイズや被毛のカラーが異なっていたとしても、顔つきや体型などが似ていることが多いため、さまざまな犬種を展示しておきたいショップとしては、メリットが薄いのだとか。

ペットショップの子犬入荷情報を追いかけていると、チャンピオン犬の兄弟が勢揃い、などイベント的な販売をしていることもありますが、そのチャンスを待つよりも、兄弟犬の多頭飼いを考えていることをペットショップに伝えておくのが確実です。大手のペットショップでは、他の店にいる兄弟犬を連れてきてくれることもあります。

ただ、もっとも確実でメリットが大きいのは、ブリーダーさんを探して直接譲ってもらう方法です。兄弟犬が母犬と一緒にいる段階で訪問し、子犬同士がどのように遊んでいるのか、母犬と父犬の体格や毛色はどうかなどを確認しておくと、多頭飼いしたときの相性も予測できます。出産情報をつねに収集しながら、焦らずじっくりお迎えするチャンスを待ちましょう。

とくに稀少犬種の場合は、お迎えまでに半年も1年も探しつづけることもありますが、焦らずに探すのが失敗しないコツです。

 

*「多頭飼育」に関するワンペディア関連記事はこちらをご覧ください。

犬の多頭飼いの注意点は?愛犬のストレスを溜めないために

多頭飼いは大変?楽しい?先輩たちの答えは…!

 

 

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☞例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

再発しやすい

長期の治療が必要

初期は無症状が多い

命にかかわるリスクが高い

生涯かかる治療費が高額

高齢犬に多い

病気の進行が早い

緊急治療が必要

入院が必要になることが多い

かかりやすい病気

他の犬にうつる

人にうつる

予防できる

子犬に多い

 
☞『うちの子おうちの医療事典』で「子犬が注意すべき傷病」を調べる。

低血糖

水頭症

骨折

回虫症

ジアルジア症

コクシジウム症

ケンネルコフ

犬パルボウイルス感染症

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ワンペディア編集部

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