犬が歳をとったり病気になったりすると、若い頃は普通に利用できた施設が使えなくなるなど、不自由に感じることも出てきます。特にシニアは体調の変化など突発的なことが起こりやすいので、いざというとき慌てないよう事前に準備しておきたい内容をご紹介します。
近隣の動物病院を数ヵ所調べておきましょう
かかりつけ以外の近隣病院を調べておく
かかりつけの動物病院が休診の日に、体調不良が起こることもあります。そのために1〜2ヵ所別の病院を探しておきましょう。犬友のクチコミなどから情報を得るのもひとつの方法です。その際は、かかりつけの病院があることを伝えたうえで、近隣の病院にかかるようにしましょう。
夜間救急病院を探しておく
夜中に急に具合が悪くなったというとき、夜間救急病院の情報があれば慌てずにすみます。事前にかかりつけの動物病院に相談し、紹介してもらうと安心です。
移動手段を考えておく
「運転できる家族が不在」「お酒を飲んでしまった」など、自家用車で行かれない場合に備えてタクシー会社を調べておきましょう。混雑時など電話がつながらない場合もあるので2件以上調べておくと安心です。かかりつけの動物病院を登録できるペット専用のタクシーもあるので、調べておくと便利です。
預かり先&ペットシッター、ケアサロンも改めて確認
ショートステイ
仕事や急用で長時間家を空けるときのために、日中預かってくれる場所を探しておきましょう。かかりつけの病院やトリミング施設、ペットホテルなど、ショートステイが可能な場所をいくつか確保しておくと、体調によって使い分けられるので安心です。
宿泊
急な出張や冠婚葬祭で飼い主さんが数日間家を空ける、という場合に備えて犬の面倒を見てくれるペットシッターさん(事前登録が必要)を探しておきましょう。ペットホテルの場合、年齢制限や歩行困難などの体調により宿泊がNGという場合もあります。またシニア犬の場合、環境の変化でストレスを感じてしまう可能性も高いので、自宅でお世話をしてくれるペットシッターさんに来てもらう方が安心です。
トリミングなどのケア
成犬のときから通っているサロンの場合、足腰が弱っても対応してくれるケースが多いですが、なかには長時間立っていられない大型犬や認知症の犬はお断りという場合も。年齢や体調に関わらずトリミングしてくれるサロンを確保しておきましょう。サロンまでの移動が困難だったり、環境が変わることが苦手だったりする犬の場合は、出張トリミングという方法もあるので調べておくといいでしょう。
そのほかにも事前にチェックしておきたいこととは?
車椅子の準備
犬の場合、昨日まで歩いていたのに、ある日突然歩けなくなるということも少なくありません。足が弱って来た、歩行補助が必要になってきたと感じたら、車椅子の情報も収集しておきましょう。オーダーメイドで製作する場合は、日数がかかるので早めに準備しておくといいでしょう。
ペット保険に加入
シニアになると医療費もかかるため、保険に加入しておきたいものです。犬の年齢に応じて保険料が変わるうえ、保険会社によって加入できる年齢が異なるので、いろいろなプランを比較して自分の犬にあった保険を見つけましょう。
まとめ
夜中や休日に限って体調を壊してしまう、まさに犬も人間と同じですね。いざというときのためのお役立ち情報は家族みんなで共有しておきましょう。
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