日本で根強い人気を誇るジャックラッセルテリア。

映画やCMなどでも活躍し一気に人気が爆発した反面、見た目とのギャップで飼いきれず、捨て犬ナンバーワンという悲しい称号を持つ過去があります。そのため、ジャックラッセルテリアは飼いにくい犬種と思われがちですが、その特性をよく理解し向き合っていくと、たちまちジャックラッセルテリアの虜になってしまいます。

映画「マスク」や「ベイブ2」、1998年に日本で放映されジャックブームの引き金になったといわれる米国ドラマ「ウィッシュボーン」、さらに日本で2012年に公開されたフランス映画「アーティスト」に出演したジャックラッセルテリアのアギーは犬のアカデミー賞初年度受賞と、ジャックラッセルテリアが活躍した作品は数多いのです。

このことからも、うまく付き合えば決して飼いにくい犬種ではなく、未だ人気が衰えないことも納得できます。

ジャックラッセルテリアのパラメーター

ジャックラッセルテリアの飼いやすさ

お留守番耐性 ★★★☆☆
しつけやすさ ★★★☆☆
必要な運動量 ★★★★☆
抜け毛の多さ ★★★★☆※1
必要なブラッシング量 ★★★☆☆

※1:被毛タイプによって差があります。「ジャックラッセルテリアの毛のお手入れ」を参照

ジャックラッセルテリアの性格

人への人なつっこさ ★★★★☆
他の犬への友好度 ★★★☆☆ 

ジャックラッセルテリアの性格

天真爛漫で勇敢、生粋のハンターでエネルギッシュと、とにかく活動的です。好奇心も旺盛で何か楽しい事はないかと探索し、遊ぶことも大好きです。鳥や猫などを見つけると咄嗟に捕まえようとしたり、地面に穴を掘ったりと本能のままに体が動いてしまうところがあります。夢中になると周りが見えなくなる為、交通事故や穴に落ちたりといった事故が多い犬種でもあります。その反面、知的で素直な性格なので、しつけはそれほど難しくはありません。また、オモチャ等で夢中になって遊んでいたかと思うと、突然スイッチが切れたように冷静になることがあります。そのような表情豊かなところもジャックラッセルテリアの魅力といえます。

ジャックラッセルテリアの歴史とルーツ

 

19世紀半ばに、キツネ狩りの愛好家であったイギリスのジョン・ラッセル牧師が、馬に付いて走る事ができ、さらにキツネの巣穴に突進して巣穴から追い出すことができるテリア種を作ろうとしたことが始まりです。

自分の理想を追求し様々なテリアやビーグルなどを掛け合わせて誕生したのが、ジャック(ジョンの別称)ラッセルテリアです。ラッセル牧師はイギリスのケンネルクラブ創設にも関わりましたが、スタイル先行で本来のキツネ狩りの機能性や作業能力が取り残されるのを嫌い、この犬種をショーに出すことを拒み続けました。その後世界に広まり、オーストラリアでウェルシュコーギーペンブローク等と交配し、脚が短くて胴長タイプ、性格がマイルドなタイプと少しずつ改良されていきました。

パーソンラッセルテリア

世界的に公認されたのは2000年、日本では1995年とまだ新しい犬種といえるでしょう。イギリスでは1991年にパーソン(牧師)ジャックラッセルテリアとして認定され、馬主達に人気がありました。近年では一般的な胴長短足タイプを「ジャックラッセルテリア」、ラッセル牧師時代のタイプを「パーソンラッセルテリア」と区別するようになりました。アメリカではパーソンラッセルテリアのみが公認されています。

ジャックラッセルテリアを飼うときに気をつけたいこと

ジャックラッセルテリアは、「大型犬や中型犬が飼いたいけれど、住宅事情や様々な理由から小型犬しか飼えない」という人にお勧めです。

まず「小さいイコール飼いやすい」という概念を捨てることです。小さな体からは想像もつかないほどのパワーがあります。例えるなら、レーシングカーのスピードとブルドーザーのパワーを持つ軽自動車のようなものです。日本では歴史の浅いジャックラッセルテリアは、その見た目とのギャップがありすぎたため、捨て犬ナンバーワンになってしまったのかもしれません。

とにかく明るくて表情豊かなジャックラッセルテリアはお散歩での運動量を満たしてあげれば、そんなに苦労することはありません。テリア種の中ではしつけが楽だと言われているので、運動する事が大好きで遊びにも付き合える人が向いているといえるでしょう。

常に飼い主の動きを意識し、言葉を聞いている愛情深い犬種なので、良い事、悪い事をメリハリのある態度でしっかりと教えてあげれば、きちんと覚えてくれます。聞き分けが良いというよりは、飼い主が喜んでくれることは楽しんで学んでいくタイプです。

気をつけることは、事故防止のためにも「マテ」と「呼び戻し(おいで)」はどんな状況でも一言で聞けるように、お散歩や遊びの中でしっかりとしつける事が大切です。また、猟犬は声が良く通るので、無駄吠えをしないように子犬の頃から注意しましょう。

屋内で飼育する場合は興味を引くような物は置かず、いたずらをしないようにしっかりとしつけましょう。また小動物や鳥などを飼っている場合、留守番させる時は部屋を別々にするなど、住み分けが必要です。

屋外での飼育も可能ですが、飛び出し、柵越え、穴掘りと、事故につながるような事が多いので管理のできる環境でなければお勧めできません。屋内外いずれにしても基本的な温度管理は必要です。

ジャックラッセルテリアの成長

「歴史とルーツ」で先述した通り、脚の長いタイプと短いタイプがあるので、大きさは様々です。平均的な体高は25-30cm、体重は5-6kg位です。中には体高が35cmほどになる場合もあります。体高5cmに対し1kgが目安です。

ジャックラッセルテリアとお散歩

毎日のお散歩は不可欠です。小型犬ですがかなりの運動量を必要とし、朝晩の運動はできれば1時間以上が好ましいです。猫や鳥などを追いかけないためにも、ロングリードはしっかりとしつけができていないうちは使用しない方が良いでしょう。遊ぶことも大好きなので、広く安全な場所でボールやフリスビーで楽しく運動させることでストレス発散にもなります。

ジャックラッセルテリアの毛のお手入れ

 スムース

スムース

Jack Russell Terrier6

ブロークン

     ラフ

ラフ

被毛の種類として短毛の「スムース」、粗い長めの直毛の「ラフ」、その中間ぐらいの「ブロークン」の3種類があります。ただ子犬の頃は毛質の判断が難しく、隔世遺伝によりスムースの両親からブロークンが生まれることもあり、生後半年くらいまではどのタイプかわからないのもジャック・ラッセル・テリアの特徴でもあり、楽しさといえるでしょう。手入れは楽ですが、抜け毛が多いのでラバーブラシなどでの毎日のブラッシングは必要です。ラフは余分な被毛を指で抜くプラッキングで整えてあげるとよいでしょう。

ジャックラッセルテリアの毛の色

ホワイトが優勢でブラックやタン(茶)が入るバイカラー(2色)、あるいはブラック&タンが入るトライカラー(3色)があります。タンの濃淡は様々です。顔の真ん中の白い部分をブレーズと言いますが、成長と共に細くなり、なくなってしまう場合もあります。被毛のタイプやカラーによってそれぞれの個性が楽しめるのもジャックラッセルテリアの魅力です。

ホワイト&ブラック&タン

ホワイト&タン

ホワイト

ジャックラッセルテリアのからだつき

中くらいの体長で、柔軟・筋肉質なボディを持っています。耳は逆三角形の垂れ耳がスタンダードとされていますが、立ち耳、片耳立ちとバリエーションは様々です。尻尾の断尾も任意なので短い尻尾、長い尻尾と個性豊かです。

Jack Russell terrier in standing

 

ジャックラッセルテリアの気をつけたい病気

  • 皮膚疾患
  • 膝蓋骨脱臼
  • レッグ・ペルテス・パーセス病(足をひきずる、足に力が入らない)
  • 聴覚障害

ジャックラッセルテリアで特に気をつけたいのが、膝蓋骨脱臼やレッグ・ペルテス・パーセス病などの脚の病気です。普段から脚の動きや歩き方に注意し、気になるようであれば早めに検査を受けましょう。皮膚に関してはシャンプー後やお散歩後の脚のお手入れの時に生乾きにならないよう、しっかりと乾かす事が大切です。また脚の肉球を舐めて皮膚が荒れてしまうこともあるので、こまめなチェックをしましょう。

公式データ

JKC分類

3G テリア

AKC分類

-(ルーツで述べたように登録されていません)

原産国

イギリス

体高

オス、メスともに:25~30cm

体重

オス、メスともに:5~6kg

アイペット獣医師

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