朝、掃除機をかけたばっかりなのに、あっという間に大きな毛の塊が、あっちにボロボロこっちにボロボロ。愛犬の毛が生え変わる時期は、ソファもクッションも毛まみれになりますよね。中には掃除しても掃除しても抜ける犬の毛に、悩んでいる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。一体みんなどうやって対処しているのでしょうか?愛犬の抜け毛に悩む飼い主さんのために、対処法をまとめました。

犬は年に2回、抜け毛の時期がある

多くの犬には年に2回、春先と秋口に「換毛期(かんもうき)」と呼ばれる被毛の抜け替わりの時期があります。寒さに耐えるための厚手の冬毛が、暖かい春先になると抜け、そして秋口に気温が下がってくるとふたたび寒さに備えて冬毛が生えてくるのです。冬毛が生えてくるとき、邪魔になった余分な毛(死毛)が抜けるので、秋口にも抜け毛が増えるんですね。

つまり抜け毛は寒さ対策をすることによって発生するもの。温帯よりも北にある、寒い地域が原産の犬に見られる現象なのです。秋田犬柴犬などの日本犬※は、換毛期がある代表的な犬種になります。

※『日本犬』に関するワンペディアの獣医師解説記事は、こちらをご覧ください。

 

「あれれ、ふとった?」太ったんじゃなくて寒さ対策です。着膨れしてます。

このような寒さ対策がバッチリな犬種は、アンダーコートとオーバーコートという2種類の被毛がはえた、「ダブルコート」と呼ばれる毛の構造をしています。アンダーコートは内側に生える、冬毛のような柔らかい毛で、オーバーコート(上毛)は外側に生えている、太くてしっかりした毛となります。

ちなみに、抜け毛の原因になるアンダーコートが生えない被毛をシングルコートと言います。プードルマルチーズヨークシャーテリアシーズーパピヨンなど、暖かい地域で改良された犬種はシングルコートで、毛のはえかわりがありません。その分、寒さには弱いのが特徴です。

犬の抜け毛対策はとにかくブラッシング

毛が抜けると、犬のからだの毛にくっつきます。なので、飛び散る前にブラッシングで取り除くことが、一番の対策になると言えるでしょう。抜け毛がからまって毛玉ができることも防げます。

 

※「トリミング」に関するワンペディア獣医師監修記事は、こちらをご覧ください。

 

それでもダメなら・・・飼い主さんたちの抜け毛対策

ワンコに服を着せる

 抜けた毛が飛び散らないように、服が平気なワンちゃんなら、服を着せるのはアリ。上下つながっている服なら、全身の毛の飛び散りを抑えることができるので、使ってみてはいかがでしょうか?

※関連記事「犬に洋服は着せたほうがいいの?」も、あわせてご覧ください。

 

人間の服に工夫をする

シルクなどのツルツルした素材の服を着ることで、飼い主さんの服が毛だらけになるのを防ぎます。特にお気に入りの服は、静電気除去スプレーをかけておくのがオススメ! 

 

毛を短く切る

 毛が長いとその分抜け毛のボリュームが増えますよね。サマーカットにして、ボリュームダウンをはかるという選択肢もあります。ただ、アレルギーの方は短くすることで、余計にひどくなったりする場合もあるので、まずはトリマーさんに相談してみるとよいでしょう。

お風呂に入れる

 飛び散らずに毛を洗い流せるシャンプーは効果的です。ただし、毎日毎日お風呂に入れてしまうと、犬の皮膚にとってよくないので、1~2週間に1度のペースで入れてあげるとよいでしょう。

 

いっそ犬の抜け毛を楽しむのもアリ!

いくつか抜け毛の対処法を並べてきましたが、いくら努力しても抜け毛を完全になくすことはできません。「抜け毛はダメなもの」「お部屋はキレイにするもの」と考えてしまうと、なくならない抜け毛にうんざりしてしまうので、ここはいっそ「抜け毛を楽しむ」というマインドに切り替えるのが一番いいと思います!

飼い主さんの中には、抜けた毛を首のまわりにくっつけてライオンにして遊んでみたり、抜け毛を丸めてボールを作っておもちゃにしてみたり、集めた毛を犬型に配置して「脱皮」の写真を撮影したり・・・

面白いアイデアで抜け毛を楽しんでいる方がたくさんいました!

 

抜け毛がひどいとげんなりしてしまって、ついつい気分が滅入ることもあるかもしれません。いくら可愛いペットに罪がないとはいえ、気分が滅入ることは誰にだってあります。そんなときはうまく気持ちを切り替えて、ペットとの生活をより楽しめるようになるといいですね!

 

★  「うちの子」の長生きのために、気になるキーワードや、症状や病名で調べることができる、獣医師監修のペットのためのオンライン医療辞典『うちの子おうちの医療事典』をご利用ください。

 
「換毛期」に関する病気を調べてみる
 
 
☞例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。

春・秋にかかりやすい

治療期間が短い

再発しやすい

生涯かかる治療費が高額

めずらしい病気

生まれつきの病気

命にかかわるリスクが高い

緊急治療が必要

専門の病院へ紹介されることがある

後遺症が残ることがある

病気の進行が早い

 

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