愛犬の歯が黒くなっていたら、「もしかして虫歯?」と心配する飼い主さんもいるかもしれません。ですが、これは虫歯なのでしょうか。それとも、ほかに考えられる原因はあるのでしょうか。

 

 

犬の歯が黒くなる理由とは?

 

 

実際に「犬の歯に何か黒いものがくっついている」と言って病院を訪れる飼い主さんがいるそうです。虫歯を心配してのことですが、じつは犬には虫歯はほぼありません。犬の唾液がアルカリ性(PH8〜8.5)であることや、尖った形状の歯なので虫歯菌が定着しにくいことが理由だと考えられています。

 

*詳しくは『【獣医師監修】犬の歯と、人間の歯との違いは?知っておくべきこととは?』をご覧ください。

 

犬の歯が黒い主な原因は、歯石

ごく稀なケースを除き、犬の歯が黒いのは歯にこびりついた歯石が黒くなっているためと考えらます。多いのは、上の歯の溝や歯と歯の間の部分、つまり歯ブラシが届きにくい部分です。

 

歯の表面に色素が沈着して茶色くなることも

もともと白かった歯が、年を経てだんだん気褐色や茶色っぽくなってきたら、それは歯の表面に食べ物などの色素が沈着した可能性があります。普段から硬いものを食べたり噛んだりする習慣があると、歯の表面のエナメル質が傷つき、色素が沈着しやすくなります。

 

 

キレイで健康な歯を保つために気をつけることとは?

 

 

愛犬にいつまでも白くて健康な歯でいてもらうために、飼い主さんができることを紹介します。

 

小さなうちから毎日、歯磨きを

犬は虫歯になることはほとんどありませんが、人間と同じように歯周病になります。歯周病は進行すると、口の中だけでなく全身の臓器に悪影響を与える危険性がある細菌性の病気です。愛犬を歯周病から守るためには、飼い主さんが歯磨きの大切さを理解し、小さなうちから毎日歯磨きを行う習慣をつけることが何より大切なのです。

 

※詳しくは『【獣医師監修】犬の歯磨きのコツとは?どうやったら上手く歯ブラシを使える?』をご覧ください。

 

 

歯石が溜まっている場合は歯石除去を

歯周病はシニア犬だけでなく、若い犬がかかる可能性もある病気です。とくに小型犬の場合は顎も細く、歯周病が進行した際には骨折することもあるため、気をつけなければなりません。

毎日、歯磨きを行っていても、ブラシが届きにくい部分に歯石が溜まっている場合があるので、かかりつけの動物病院でチェックしてもらい、必要であれば歯石除去の治療を受けましょう。

 

※詳しくは『【獣医師監修】犬の歯に、歯垢や歯石が付いたらどうやって取るの?歯磨きは必要なの?』をご覧ください。

 

 

こんな症状は歯周病かも

愛犬に次のような症状が見られたら、すでに歯周病になっているかもしれません。チェックしておきましょう。

□ 歯茎が赤く腫れている

口臭がある

□ 歯茎から出血している

□ 歯がグラグラしている

 

※詳しくは『【獣医師監修】犬の歯周病、症状や治療法とは?放置すると、重大な病気を引き起こす!?』をご覧ください。

 

硬い食べ物やおもちゃを与えない

普段から骨や蹄など硬い食べ物をあげていると、歯の表面に細かな傷がつき、その溝に色素が沈着しやすくなります。そもそも犬の歯は硬いものを噛み砕くのには相応しくない形状をしているため、歯が折れる可能性があります。いつまでも愛犬の白く健康な歯をキープするなら、硬い食べ物やおもちゃは与えないようにしましょう。

 

人間も犬も、白い歯が揃った口元はチャーミングですよね。いつまでも愛犬のキレイで健康な歯を保つために、オーラルケアの大切さを確認しておきましょう。

荻窪ツイン動物病院 院長

町田 健吾

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