今回は、アイペット損害保険株式会社が発表した「保険金請求が多い傷病*1のランキング」をご紹介いたします。
愛犬がどんな病気やケガにかかりやすいのか、しっかりと知識を身に付け、早期発見・予防に努めましょう。

*1疾病(病気)と傷害(ケガ)を総称した呼称

保険金請求が多い傷病ランキング【総合*2】

*2通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

総合ランキングでは、3年連続で第1位「皮膚炎」、第2位「外耳炎」となりました。以下、「胃腸炎」と続き、飼い主さまが変化に気づきやすい傷病が上位を占めました。傷病傾向別に見ると、昨年同様、「胃腸炎」、「下痢」、「嘔吐」などの消化器系疾患が多く並びました。

保険金請求が多い傷病ランキング【手術編】

*3当社の支払データに基づき、傷病毎の診療ケースを想定して獣医師が算出した参考金額

※この参考診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

 

犬の手術ランキング第1位は、昨年同様「腫瘍」でした。なお、第1位に限らず第5位までは昨年と同じ傷病名が並ぶ結果となりました。

犬の手術ランキング第1位「腫瘍」では、症状や腫瘍の種類、治療法によって処置は異なりますが、皮膚腫瘍を手術で取った場合、90,400円の診療費が発生することがあります。(これらは手術の一例であり、金額はあくまで参考です。)

保険金請求が多い傷病ランキング【年齢別・総合*4】

*4通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

 

年齢別のランキングでは、昨年同様、0歳では「下痢」が第1位となりました。子犬では免疫力が整っていなかったり、消化機能が発達していなかったりするため、飼い始めの様々な変化により下痢をしてしまうことがあるようです。また、「外耳炎」、「皮膚炎」、「胃腸炎」と炎症を起こす疾患が上位に入ってきています。1~6歳では昨年と同様の結果となりました。
一方、7歳以上のシニア期では、「皮膚炎」が昨年同様最多となったほか、6歳以下にはない「腫瘍」が今年も上位に入っています。

 

 

今回の調査では、昨年と同様の結果が多く見られました。総合ランキングでは、「皮膚炎」が3年連続で最多となっています。傾向としては、前述のとおり消化器系疾患に注意が必要であることがわかります。

 

近年の獣医療においては、長寿命化が進む犬猫ともに、人間と同じような病気にかかる可能性がわかってきています。多くの病気にとって、早期発見・早期治療が重要です。そして、「元気がない、食欲がない吐く、便がいつもと違う」といった症状は、様々な病気を早期発見するうえで大変重要な症状だといえます。少しでも変化があるときには気づいてあげられるように、日々の様子をみてあげましょう。

 

【調査概要】
調査期間:2019年1月1日~12月31日
調査サンプル数:46,933件
調査方法:アイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査

 

今回の調査結果について、詳しくは『ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2020』をご覧ください。

アイペット損害保険株式会社

ワンペディア編集部

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