みなさんの愛犬は呼んだらきちんとかけつけてくれますか?名前を呼んだら顔だけ向けてどっかに行っちゃう、おいでと呼んでもプイッとされる。それはそれで可愛いのですが、実はこの状態、きちんとしつけをした方がいいのです。

必要なのは「おいで」のしつけ。愛犬に危険が迫っている時や緊急時において、「おいで!」と呼んだらすぐ飼い主さんの元に駆けつけてくれるようになるのです。あまり難しいしつけではありませんので、ぜひトレーニングして見て下さい。

確実に覚えてほしい「おいで」のしつけ

例えば、お散歩中にリードが手から、するりと抜けおちてしまい、愛犬が道路に飛び出しそうになったとします。その時に「おいで」のしつけが確実にできていれば愛犬を危険から守ることができます。万が一の時に非常に役立つしつけなのです。

愛犬をどのように呼んでいますか?

「おいで」のしつけは、人によっては「来い」「カム」などと言い換えたり、愛犬の名前を呼ぶこともあると思いますが、気を付けなければならないのは家族で呼び方を1つに統一しておくこと。人にとっては「おいで」も「来い」も同じ意味ですが、言語を持っていない犬は違う言葉で呼ばれると理解できません。ですから呼び方は1つに統一して呼ばないと犬が混乱してしまうのです。また、同じ言葉で呼んだとしても飼い主の気分が良い時は「○○ちゃんおいで♪」と甲高い声で呼ぶのに、ごみ箱を漁っているのを見つけたときは「○○ちゃん、お、い、で(怒)」と低いトーンで厳しく呼ぶこともあると思います。このような場合、たとえ同じ言葉で呼んだとしても犬は違う意味だと思ってしまうので、注意が必要です。

犬は相手の感情を読み取れる

犬という動物は声のトーンで相手の感情を読み取る動物です。例えば犬が低い声で吠えるときは「こっちに来るなよ!攻撃するぞ」などの攻撃的な意味があります。反対に高い声で吠えているときは「遊ぼうよ」などの友好的な感情を相手に伝えようとしています。同じ吠える行為でも、声のトーンを変えて相手に自分の感情を伝えているのです。

ですから人が同じ言葉で「おいで」と呼んでいても、声のトーンが違うだけでまったく違う意味になってしまう可能性があるので注意が必要です。犬を呼ぶときはなるべく高いトーンの声で「今から楽しいことがあるよ」というイメージで呼んであげると良いでしょう。

「おいで」のしつけ方法

■美味しいおやつを用意しポケットの中に入れておくか、おやつポーチに入れて体に着けておきましょう。

■次に犬がこちらを意識していないときに楽しそうに犬の名前を呼び、犬が来たらおやつを与えます。

■最初は部屋の中などの気が散らない、集中できるような環境で呼んで、できるだけ成功させてあげましょう。すると犬は飼い主のところへ行くと良いことがあると学習をしていきますので、「おいで」が定着してきます。

■うまくできない状態が続くと、いくら呼ばれても何も良いことが起こらないので、「おいで」を無視するようになります。集中できる環境でトレーニングをしてあげましょう。

■部屋の中や刺激の少ないところでできるようになったらお散歩中や公園、犬がいる場所など気の散る場所でもできるようにしていきます。

■どこででも確実に犬が反応するようになったらおやつを与えたり与えなかったりとランダムに与えるようにします。

 

このトレーニングが成功すると、「おいで!」と呼んだだけで駆けつけてくれるようになります。呼んだらちゃんと愛犬が来てくれるというのは、飼い主さんからしてもとても嬉しいことですが、なにより愛犬の安全を守るために必要なしつけなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

 

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株式会社プレイボゥ

森山 敏彦

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