バナナは、基本的に犬が食べても健康上問題はありません。ただし、バナナ自体に問題はなくても、なかにはバナナアレルギーをもつ犬がいます。アレルギーを起こすと嘔吐や下痢、痒みを伴うことがあるため、アレルギーがある場合は絶対に与えないようにしましょう。
バナナの与え方のポイントとは?
バナナを与える際は、
必ず皮を剥き、粗みじんぐらいのサイズにカットするか、つぶして与える
のがおすすめです。特に小さな犬の場合、
固まりであげるとのどを詰まらせる
ことがあるので、注意が必要です。初めてバナナを与える場合は、少しずつ与えて様子を見てみましょう。
便がゆるくなっていないか
体のどこか痒がっていないか
どうかなどを確認し、その犬に合う食べ物かどうかしっかり見極めたうえで与えることが大事です。
バナナを与えるとき、注意すべきこととは?
バナナの皮は硬く消化が悪いため、のどや腸に詰まらせる危険性があります。
バナナの皮は、最悪の場合、腸閉塞を起こすこともあるので、絶対に食べさせてはいけません。
また、バナナ1本分(100g)のカロリーは約84キロカロリーと言われています。栄養が高い割には比較的カロリーは低いのですが、食べ過ぎれば肥満に繋がることになるので、どんなにせがまれても与え過ぎないように。おやつとして少量与える程度にとどめておきましょう。
間違って皮を食べてしまったらすぐ吐かせるべき?
応急処置として「塩を飲ませて吐かせるといい」、などと紹介している記事もありますが,絶対にそれをしてはいけません。塩を摂取することで犬が塩中毒にかかり、命を落とす危険性もあります。慌てて救急処置を行うのでなく、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。
なお、
腎不全や腎臓病の犬にバナナでカリウムの補給をするといい、というのは都市伝説
です。病院で処方するサプリを飲ませる方がカリウム補給になるので、安易にバナナを食べさせないようにしましょう。また、ブタクサのアトピーをもつ犬もバナナと交差性を示すため、与えない方が良いでしょう(表①参照)。
交差反応アレルゲンとは?
ある種の動物タンパク質に対してアレルギー反応を示す場合、種の近い動植物のタンパク質にもアレルギー反応を示すことを言います。たとえば、ブタクサのアトピーを持つ犬に対して交差性のあるアレルギーは表で示しているようにリンゴ、バナナ、メロン、トマトです。ブタクサのアトピーを持つ犬がリンゴを食べたからといって必ずしもアレルギー症状を起こすわけではないのですが、アレルゲンレベルをあげてしまうことになります。
サンダース ベテリナリークリニクスシリーズ Vol.2 No.1「犬と猫の最新・皮膚科学」 株式会社インターズー刊より引用
※この記事は犬にバナナを食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって犬にも良いとは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。犬の食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのドッグフードがおすすめです。
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下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。 健康な毎日を過ごすため、知識を得ておきましょう。
【治療面】■ 再発しやすい ■ 長期の治療が必要 ■治療期間が短い ■ 緊急治療が必要 ■ 入院が必要になることが多い ■手術での治療が多い ■専門の病院へ紹介されることがある ■生涯つきあっていく可能性あり
【対象】■ 子犬に多い ■ 高齢犬に多い ■男の子に多い ■女の子に多い ■ 大型犬に多い ■小型犬に多い
【季節性】■春・秋にかかりやすい ■夏にかかりやすい
【うつるか】 ■ 他の犬にうつる ■ 人にうつる ■猫にうつる
【命への影響度】 ■ 命にかかわるリスクが高い
【費用面】 ■ 生涯かかる治療費が高額 ■手術費用が高額