暑い夏に冷たいスイカを食べると体がすーっと冷えていくのを実感しますよね。甘くてジューシーなスイカは、犬が食べても健康上問題のない果物です。ただし、なかにはスイカアレルギーをもつ犬がいて、アレルギーを起こすと嘔吐や下痢、痒みを伴うことがあります。アレルギーがある場合は絶対に与えないようにしましょう。

犬にとってスイカの成分はメリットがあるの?

スイカは90%が水分なので暑い夏に水をあまり飲んでくれない犬の水分補給として与える人もいます。また、スイカは利尿作用があるため腎臓が弱い犬に食べさせると良いと紹介している記事もありますが、腎不全の犬にとっては水分だけでなくカロリーも必要です。スイカでお腹がいっぱいになり他の栄養分が摂れなくなるようでは本末転倒です。スイカはあくまでもおやつとして考えましょう。

スイカはどのようにして与えるといいの?

特にすりつぶしたりせず、そのまま与えるのが一般的です。ただし、固い皮や種は消化に悪くお腹をこわすこともあるので取り除き、赤い果実の部分を小さくカットしてあげます。人間の場合、スイカは冷やして食べますが、冷えすぎたスイカはお腹を冷やして下痢を起こしてしまうので、犬には冷やさずに与えましょう。甘いスイカは犬が好んで食べますが、食べ過ぎるとお腹がゴロゴロすることもあるので、おやつとして少量にとどめてください。

 

ちなみに、オナモミ、ニワトコ、ブタクサ、ヨモギ、ニンジン、ウリ科にアトピーをもつ犬は交差性アレルギー反応がでることもあるので控えたほうが良いでしょう。また、どんな犬でも初めてスイカを与えるときは少量ずつ与え、体調に変化がなかい様子を見ることが大切です。

交差反応アレルゲンとは?

ある種の動物タンパク質に対してアレルギー反応を示す場合、種の近い動植物のタンパク質にもアレルギー反応を示すことを言います。たとえば、ブタクサのアトピーを持つ犬に対して交差性のあるアレルギーは表で示しているようにリンゴ、バナナ、メロン、トマトです。ブタクサのアトピーを持つ犬がリンゴを食べたからといって必ずしもアレルギー症状を起こすわけではないのですが、アレルゲンレベルをあげてしまうことになります。

サンダース ベテリナリークリニクスシリーズ Vol.2 No.1「犬と猫の最新・皮膚科学」 株式会社インターズー刊より引用

 

※この記事は犬にスイカを食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって犬にも良いとは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。犬の食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのドッグフードがおすすめです。

 

人間の食べ物を犬が食べても大丈夫?こちらの記事も要チェック!

⇒『【獣医師監修】人間の食べ物を犬が食べても大丈夫と思っていない? 実は犬にとって危険なアレルギー要素が潜んでいる!?
アニーマどうぶつ病院 院長

村谷 親男

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