冬になるとこたつに入ってテレビを見ながらみかんを食べる、というのが日本の風物詩の一つとも言われます。甘くて美味しいみかんは、犬にとって悪い成分は含まれていませんが、消化にあまりよくないので与えるときには注意が必要です。

みかんどのようにして与えたらいいの?

みかんアレルギーがない限り、食べさせたら絶対にNGという果物ではありません。ただし、表の皮と房の薄い皮、種は消化不良を起こすので、与えるときはすべて取り除いて果実のみ少量あげると良いでしょう。人間の場合、つい、1個、2個…と食べ過ぎてしまいがちですが、飼い主が食べる度に犬に与えないようにしましょう。

 

また、熟していないみかんにはアクの成分であるアルカロイドの毒が多く、体に害を与える場合もあるので、必ず熟しているみかんをあげましょう。みかんの缶詰やみかんゼリー、みかんジュースなどの加工品は砂糖や香料などが含まれているので、基本的に犬には与えないほうがいいですね。

みかんの成分は犬にとってメリットがあるの?

みかんは100gあたりのビタミンCの含有量が35mgです。人間にとってはビタミンCの補給に役立ちますが、犬は体内でビタミンCを生成できるため食事で補う必要はありません。柑橘類は消化にも良くないので、積極的に与える必要はありません。

同じ柑橘類のグレープフルーツも食べられるの?

グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類は犬の健康上問題ありませんが、いずれも消化によくないので、積極的にあげる必要はありません。なお、病気や治療のための薬を服用しているときはグレープフルーツは食べさせないようにしましょう。グレープフルーツに含まれている「フラノクマリン」という成分が薬の分解を遅らせ、薬の効き目が強くなりすぎると言われているので注意してください。

交差反応アレルゲンとは?

ある種の動物タンパク質に対してアレルギー反応を示す場合、種の近い動植物のタンパク質にもアレルギー反応を示すことを言います。たとえば、ブタクサのアトピーを持つ犬に対して交差性のあるアレルギーは表で示しているようにリンゴ、バナナ、メロン、トマトです。ブタクサのアトピーを持つ犬がリンゴを食べたからといって必ずしもアレルギー症状を起こすわけではないのですが、アレルゲンレベルをあげてしまうことになります。

サンダース ベテリナリークリニクスシリーズ Vol.2 No.1「犬と猫の最新・皮膚科学」 株式会社インターズー刊より引用

 

※この記事は犬にみかんやグレープフルーツを食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって犬にも良いとは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。犬の食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのドッグフードがおすすめです。

 

人間の食べ物を犬が食べても大丈夫?こちらの記事も要チェック!

⇒『【獣医師監修】人間の食べ物を犬が食べても大丈夫と思っていない? 実は犬にとって危険なアレルギー要素が潜んでいる!?
アニーマどうぶつ病院 院長

村谷 親男

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