今までいくつかの簡単な芸を紹介してきましたが、愛犬とよりよい時間を過ごすために私が一番おすすめするのはドッグスポーツです。
犬の歴史とドッグスポーツとの関係
基本的に犬は作業犬として作られた歴史があります。欧米ではレトリバーやスパニエルは撃ち落とした鳥の回収、ポインターとセッターは藪に隠れている鳥を探し出す仕事、テリアは害獣の駆除(ネズミをかみ殺すなど)、牧羊犬は羊を集める、などの仕事を今でも行っています。犬達は本来そのような仕事をするために作られました。
もちろん可愛がるためだけに作られた愛玩犬と言う種類もありますが、その子たちも本能的には色々な仕事の要素を持っています。その仕事をするための能力と体力を持ち合わせていると言う事です。
レトリバーやスパニエルはキャッチボールしている子供たちのこぼれ球を回収してきます。ポインター、セッターは鳥を見つけるとどこまでも追いかけていきます。テリアはピーピーなるおもちゃをかみ壊します。牧羊犬は教えてもいないのにドッグランで他の犬達を集めてしまいます。
ですから愛玩犬を含め、犬達はその仕事をするために強く残された本能をどこかで解消してあげないとストレスとなり、破壊行動や無駄吠えと言う違う形で出てくる可能性が高くなってしまうのです。本来なら犬達が行って来た仕事そのものをドッグスポーツとして行うのが一番良いのですが、日本ではそのスペースも環境も整っていませんのでその代替えとなるドッグスポーツを紹介します。
代表的なドッグスポーツ
代表的なドッグスポーツとしては障害物をクリアーして俊敏性を競うアジリティーやプラスチックでできた円盤をキャッチするフリスビーなどが有名ですね!
しかしそれ以外にも犬とダンスを踊るドッグダンスや、レトリバーが獲物を回収する作業をスポーツにしたガンドッグレトリーブトライアルや、疑似餌を追いかけるルアーコ―シング、獲物の匂いを探し出して追いかけるトラッキングなどと言うドッグスポーツもあります。
自宅できる!身近なドッグスポーツ
普段のお散歩に加え、犬の本能を解消させてあげることができるドッグスポーツをやらせてあげるのが良いのですが、「いやいやドッグスポーツはお金もかかるし敷居が高い」とおっしゃる方には、部屋の中におやつを隠してそれを探させる「おやつ探し」や引っ張りっこのできるおもちゃで「引っ張りっこ遊び」をしてあげることでもストレスを解消してあげることができます。
重たくて大きな道具やお金を使わなくても飼い主さんのちょっとした工夫で家の中でもお散歩の途中でもドッグスポーツはできるのです。
是非あなたの愛犬にマッチしたドッグスポーツを探して愛犬と楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか!
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