犬のトラブルで多い異物誤飲。何度もヒヤッとさせられた飼い主さんも多いのではないでしょうか。その中でも、まさかこんなものを!?と飼い主さんを驚かせた、びっくり仰天なエピソードをご紹介します。
まさかの血便の正体は
愛犬のうんちが赤かったので大慌てで病院へ駆け込みましたが、血ではなく赤い紙ということで一安心した私たち。でも、赤い紙に心当たりがなく家族で不審に思っていたところ、後日、本棚の本の背表紙がことごとく無くなっているのを発見!血便の正体はなんと本の背表紙でした。
色んな意味で顔が真っ青
うちのワンちゃんがまだ子犬だったころ、ご機嫌で近づいてきて顔をペロペロ舐めてくれました。それを見ていた主人が「ママ顔真っ青だよ」と言うんです。えっ?と何気なく横を見るとワンちゃんの歯と舌も真っ青!一瞬何が起こったのか分からなくてオロオロしていると、主人が「これだね」と噛みちぎられた子どもの絵具を持ってきました。幸い下痢や嘔吐もせず事なきを得ましたが、何を食べるか分からないのでその後徹底的に部屋を片付けました。
来客のお菓子を奪って逃走
大切なお客様が家にいらして、お茶と茶菓子を出した時のこと。愛犬がお客様の手の上にあった茶菓子をものすごい勢いでかっさらい、ソファの後ろに潜り込む姿に、飼い主ながら呆れて何も言えませんでした。
盲点だった有機肥料
いつものように庭に犬を放すと、最近始めた家庭菜園にまっしぐら。苗を食べられるんじゃないかと追いかけると、なんと有機肥料をバクバク食べていました。慌てて獣医さんに駆け込み、胃を洗浄。獣医さんからは「有機肥料は油かすなど、犬が好むものも入っているので気を付けるように」と言われました。庭に出さないのも可哀そうなので、その後は完全な無農薬・無肥料で育てることになりました。
生死をさまよったチョコレート事件
もう20年も前になりますが、昔飼っていたワンちゃんがとにかく食欲旺盛で、ゴミ箱の中をあさるのは当たり前、ダイニングテーブルの上にあるものも椅子に飛び乗って食べる始末。食べ物が無い時にはティッシュペーパーを箱から抜き出して食べるなど、とにかく誤飲に気を付けないといけない子でした。ある時、買い物から家に帰ってみるとワンちゃんの様子がおかしく、激しく嘔吐をし始めました。何を食べたのかと見渡してみると、到底届かないところに置いてあったチョコレートの箱が床に落ちていました。すぐに病院に駆け込みましたが、「チョコレートは本当に危険な食べ物だから、今晩が山です」と言われました。その後、一命をとりとめ、16歳8ヵ月の天寿を全うしましたが、今でもあの時のことを思い出すと震えます。なので、犬を飼っているお友達には、チョコレートは本当に危険だという話をいつもしています。チョコレート中毒について、ワンペディア関連記事も「【獣医師監修】犬にチョコレートを与えてはダメ!食べたときの中毒症状は?対処法は?」ご一読ください。
松ぼっくりはとっても危険
誤飲という知識もまだなかったころ、散歩途中に愛犬が松ぼっくりをごくり。苦しむ様子もなかったので少し様子を見ていましたが、不安になり獣医さんに電話をするとすぐに来てとのこと。調べた結果、腸閉塞を起こす危険があるため開腹手術で取り出すことに。もう少し私が気を付けていればと申し訳ない気持ちになりました。こちらの記事「犬が異物誤飲をしたとき、どうしたらいいの?【獣医師が解説】」もあわせてご覧ください。
これ以上ないほどに部屋を片付けても…
子犬を飼い始めた頃、誤飲には気を付けようと思い部屋を徹底的に片付けました。ある日家に帰ってみると、なんと部屋の壁紙がビリビリに食べられているじゃないですか。正直、これ以上どう対処したらいいのか分からず途方に暮れました。
美味しそうな食べ物だけでなく、到底人間では口にしないような物でもわんちゃんは好奇心や空腹から飲み込んでしまう場合があります。今回ご紹介したエピソードは、幸いにもその後元気に暮らしているワンちゃんのお話ばかりでしたが、誤飲は命にかかわる場合もありますので、何か異物を飲み込んでしまった時には必ず獣医さんに相談してくださいね。
「うちの子おうちの医療事典」で関連する傷病を調べてみましょう
□ 食物アレルギー
□ 中毒
□ ネギ中毒
□ チョコレート中毒
□ 異物誤飲