野菜と犬

今回は、犬に与えてもいい野菜や果物とその特徴を、犬を飼っているワンぺディア編集部員に聞いた人気順にランキングしてまとめました。ワンちゃんには、基本的にドッグフードを与えるのが一番ですが、愛するワンちゃんのために手作りフードを作って与えたり、たまには贅沢に果物などを食べさせてあげたいとお考えの飼い主さんも少なくないはずです。しかし、どんなものであったらワンちゃんにあげてもいいのか?という疑問を抱く方も多いと思います。ぜひ参考にしてください!

1位:便通を良くしてくれる、食物繊維が豊富な野菜

さつまいも

さつまいもには抵抗力を高めてくれるビタミン群の他、便通を改善する食物繊維も含まれており、健康的なおやつになります。100gあたり132kcal程度ありますので、食が細くなっている犬にとっては良い栄養素となります。カリウムの利尿作用によって塩分などの排出にも効果が期待できます。注意点としては食物繊維が多いため、食べすぎは腸内環境に逆効果です。生で食べてもあまり問題になりませんが、加熱したものよりも消化は悪くなりますので、ふかしたり、茹でたりと熱を通してから食べさせるようにしましょう。加熱せず生で与えると消化不良を起こして、便が緩くなったり下痢をする可能性があります。また、大きな状態であげてしまうと、あまり噛まずに飲み込むため消化に良くありません。与える時は細かく切り刻んで、食べやすい状態で与えましょう。さつまいもは糖質(炭水化物)が多く含まれていますので、与え過ぎると太る原因になります。したがって、与える際は適量を守りましょう。

2位:ゆがけば犬に適した食物繊維が腸内環境を整える野菜

キャベツ

キャベツの食物繊維は犬の胃腸によいとされています。野菜の中ではビタミンCが特に豊富に含まれており、抗酸化作用に優れています。また、ビタミンU(キャベジン)は胃や十二指腸の粘膜の修復を促進することから、潰瘍などに効果があります。キャベツはデザイナーズフーズ(デザイナーズフーズとは、ガンの予防に効果のある、期待のある食品群のことです。)としてもトップにあげられるほどの食材であり、ガン予防としての効果もあります。ただし、生のままだと吐き戻しの原因や、腸内で発酵してガスがたまり腸内環境を乱す事があります。また、生のまま与え過ぎると高カリウム血症(四肢のしびれ、筋力低下、吐き気、脈拍の異常(不整脈、頻脈))のリスクが高まります。なので、与える際は、愛犬の体調に合わせて適切な量をあげることが大切です。食べやすい大きさにカットし、茹でてからあげるか、レンジで加熱してからあげるなどすると、胃に負担がかかりません。

3位:抗酸化作用でいつまでも若々しさを保てる野菜

かぼちゃ

かぼちゃは、老化を抑える抗酸化作用のあるビタミンC・E・β-カロテンを含んでいるので生活習慣病予防に最適です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。犬は人間の1.6倍ものビタミンAが必要と言われていますので、かぼちゃは健康に非常に良い食べ物です。また、食物繊維により便通が良くなるだけでなく、茹でたりすることでかぼちゃ自身が水分を多く含むので、水分が不足しているワンちゃんにとっては、水分補給の役割を果たします。ただし、食物繊維が多いため与え過ぎは下痢の原因になります。特に皮ごとかぼちゃを与える場合は量を少なめにしましょう。また、炭水化物が多く、カロリーは100gで92kcal程度ありますので、食事とは別に与え過ぎると肥満になる恐れがあります。

茹でたものを潰してペースト状にすると、消化も良くなります。また、フライパンで焼いただけでもおやつとしてワンちゃんが喜んで食べてくれます。

4位:含まれるビタミンCが免疫力を高める野菜

ブロッコリー

免疫力を高めるビタミンCと食物繊維が豊富です。ブロッコリーには、「スルフォラファン」という成分が含まれている事がわかっており、この物質には解毒作用や抗酸化作用などの身体にとって良い働きをしてくれます。また、89%が水分で出来ていると言われており、食物繊維はブロッコリー100gあたり3.7g含まれていますので、水分が足りていないワンちゃんや便通を良くしたいワンちゃんに向いています。

気をつけなければならない事は、ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、アブラナ科の野菜を食べすぎると甲状腺の機能が低下する可能性があります。甲状腺機能が低下すると、体重の増加、肥満、毛が抜ける、脈拍が弱まる、貧血などの症状が出ることがあるので注意が必要です。

5位:身体の酸化を防ぐβカロテンが豊富な野菜

にんじん 

少量でも酸化を防ぐβカロテンが豊富です。βカロテンが体内で活性酸素を除去したり、必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは眼病予防、皮膚病予防に効果的です。また、根菜類であるために、体を温める効果があり、特に冬の寒い時期には良い野菜です。にんじんは甘いので、軽く茹でスティックにすると、そのままおやつとしても最適です。にんじんを与える時には、処理をしてから与えてあげましょう。生のまま与えると、消化せずにそのまま便として出てきたり、大き過ぎると喉に詰まらせてしまうこともあります。生のまま与える場合は、薄くスライス・刻む・茹でる・すりおろす等の処理をしてから与えましょう。食物繊維が多い野菜ですので、茹でたり煮たりすることで食物繊維はある程度分解されますので、気になる場合は生ではなく、加熱処理をしてから与えるようにしましょう。

ごく稀に、にんじんアレルギーを持っているワンちゃんがいます。その場合、アレルギーの度合いにもよりますが、少量食べさせただけでも、嘔吐、吐き気、下痢、目の充血などの症状が現れる事があります。初めて食べさせるときは、少量与えて様子を見て何かいつもと様子が異なるようでしたらにんじんを与える事を控えてください。

ワンポイントアドバイス

愛犬に与えてもよい野菜をランキング形式で紹介しました。普段の食事と組み合わせることによって、食事のバリエーションが広がると思います。その時に、正しい与え方と、正しい量を把握して与えるようにしていきましょう。

 

 

☞【関連コンテンツ】アイペット獣医師監修『ペットと私の暮らしメモ』も、ぜひご覧ください。

 

☞ワンペディアの獣医師監修フード関連記事もご覧ください。

選び方☞「愛犬のために選ぶべきドッグフードとは

種類☞「ドッグフードの種類と正しい選び方

管理方法☞「食中毒に要注意!暑い時期のフード管理方法

ペットフード安全法☞「みんなが買っている市販のドッグフードは安全?

 

 

犬種や季節、年齢など、うちの子がかかりやすい病気を調べて予防するため、『うちの子おうちの医療事典』を、ご利用ください。

☞本記事に関連する病気を『うちの子おうちの医療事典』で調べる

皮膚病

不整脈

甲状腺機能低下症

貧血

食物アレルギー

ネギ中毒

☞愛犬の症状から、考えられる病気を調べることができます。

下痢をしている

血便が出ている

便の様子がおかしい

便が出ない

尿が出ない

尿の色がおかしい

尿の回数や量が多い

トイレを失敗する

吐いている

☞例えば、下記のような切り口で、さまざまな病気やケガを知ることができます。  

再発しやすい

長期の治療が必要

初期は無症状が多い

命にかかわるリスクが高い

生涯かかる治療費が高額

高齢犬に多い

病気の進行が早い

緊急治療が必要

入院が必要になることが多い

かかりやすい病気

他の犬にうつる

人にうつる

予防できる

子犬に多い

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ワンペディア編集部

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