甘くてジューシーないちごですが、種子の固まりのため繊維質が多く含まれています。バナナやりんごに比べて消化が良くないので、食べても問題はありませんが積極的に与える必要はありません。ただ、万が一犬が口にしても体に不調がなければ慌てる心配はありません。
ペット同伴OKのいちご狩りに行っても、食べさせたらダメ?
いちごアレルギーがない限り、食べさせたら絶対にNGという果物ではありません。いちごにはキシリトールが多く含まれているので、摂取し過ぎると血糖値が低下してふらついたりすることがあります。ただ、ガムなどの加工食品と違って、野菜や果物など食材そのものに含まれるキシリトールは、ごく微量のため与え過ぎなければ問題ありません。いちご狩りに行って一口ぐらいあげるのは問題ないでしょう。
いちごを与えるとき注意すべき点は?
いちごをあげるときは必ずヘタを取ってあげましょう。ヘタに悪い成分が含まれているわけではないのですが、固くて食べにくいので、ヘタはあげない方が良いでしょう。いちごには交差反応を起こすアレルゲンはないので、いちごアレルギーの犬でない限り、少量食べさせても大丈夫です。
いちごは100gあたりのビタミンCの含有量が62mgあり、ビタミンCの宝庫です。人間にとってはビタミンCの補給に役立ちますが、犬は体内でビタミンCを生成できるため食事で補う必要はありません。消化にも良くないので、積極的に与える必要はありません。
交差反応アレルゲンとは?
ある種の動物タンパク質に対してアレルギー反応を示す場合、種の近い動植物のタンパク質にもアレルギー反応を示すことを言います。たとえば、ブタクサのアトピーを持つ犬に対して交差性のあるアレルギーは表で示しているようにリンゴ、バナナ、メロン、トマトです。ブタクサのアトピーを持つ犬がリンゴを食べたからといって必ずしもアレルギー症状を起こすわけではないのですが、アレルゲンレベルをあげてしまうことになります。
サンダース ベテリナリークリニクスシリーズ Vol.2 No.1「犬と猫の最新・皮膚科学」 株式会社インターズー刊より引用
※この記事は犬にいちごを食べさせることを推奨しているものではありません。人間の体に良いからといって犬にも良いとは限りません。逆に悪影響を与えたり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。犬の食事は、栄養バランスが良く摂れる総合栄養食としてのドッグフードがおすすめです。
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