アイペットは損保では、犬・猫飼育者各1,000名(合計2,000名)に対し愛犬・愛猫の健康診断に関する調査を実施しました。

 

ワンペディアでは、その結果をご紹介します。

 

【調査概要】

調査対象:犬の飼育者1,000名

(ペット保険加入者 500名、ペット保険に未加入者かつ加入意向ありの方 500名)

調査期間:2024年2月29日~3月4日

調査方法:インターネットによるアンケートを実施

 

 

 

【調査結果サマリー】

 定期健診の受診率は犬で53.6%、猫で49.4%と約半数、ペット保険加入有無で受診率に大きな差

 健康診断を受けない理由は、犬「病気をしないので必要性を感じない」、猫「健康診断の費用が高そう」がトップに

 健康診断の項目は「問診や触診、計測などによる身体検査」と「血液検査」が中心

 

 

 

定期健診の受診率は犬で53.6%、ペット保険加入有無で大きな差

愛犬・愛猫の健康のために、特定の治療を目的としない定期的な健康診断を行っている方は約半数にのぼりました。犬・猫飼育者のどちらも、ペット保険加入者の方が、未加入者に比べて受診率が高く、犬飼育者では20ポイント、猫飼育者では30.4ポイントもの差がみられました。(図1)

 

(図1)定期的に健康診断を受診している割合

 

 

 

健康診断を受けない理由、犬は「必要性を感じない」がトップ

続いて、定期的に健康診断を受診しない理由について尋ねたところ、犬飼育者では「病気をしないので必要性を感じない」(21.3%)、「特にない」(21.1%)が上位となり5人に1人の飼育者の方が選択しました。

 

(図2)定期的に健康診断を受診しない理由

 

 

一方、猫飼育者では、「健康診断の費用が高そう」(25.1.%)「病気をしないので必要性を感じない」(24.9%)、「特にない」(20.0%)が上位となりました。4人に1人の猫飼育者は費用面の不安を感じている結果となりました。

ペットが健康に見えたとしても飼育者の方が気付いていない不調が見つかる場合もあります。また、ペットが元気なうちから定期的に健康診断を受診することは、かかりつけの獣医師さんが「元気なときの状態」を把握でき、「健康なときからの変化」に気付きやすくなるメリットがあります。健康診断の内容や金額は、動物病院によっても異なるのでまずは情報を収集してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

健康診断の項目は「問診や触診、計測などによる身体検査」と「血液検査」が中心

 

健康診断を受診した方に受診した項目を尋ねると、犬飼育者、猫飼育者ともに「身体検査」がトップとなり、次いで「血液検査」が上位となりました。(図3)

 

(図3)自費で受けた健康診断の受診項目

 

 

56%以上の飼育者の方が行っている「身体検査」では、問診によりペットの変化を把握した後、体重測定や体温計測、視診(粘膜の色、貧血や黄疸、皮膚や口の中、歩き方、呼吸など)、聴診(心臓や肺の音など)、触診(体表やお腹の中の腫瘤・腫瘍、リンパ節の腫れ、痛みなど)を行います。

 

約半数の方が行っている「血液検査」では、血中成分などから異常値を発見することができます。もちろんすべての病気を必ず発見できるとは言い切れませんが、多くの病気を調べることができます。画像検査などを用意している動物病院もありますので、更に詳しく調べたいとお考えの飼育者の方は探してみるのも良いかもしれません。

 

 

 

 

加齢とともに受診項目が増加、年齢や既往症に応じて受診項目を検討

 

続いて、年齢帯別に健康診断の受診項目を見ると、犬・猫どちらも加齢とともに健康診断の受診項目が増加する傾向がみられました。動物病院で検査を勧められるなど、年齢や既往症などを考慮することによって受診項目が変動している可能性があります。(図4)

 

(図4)自費で受けた健康診断の受診項目(年齢帯別)

 

 

自覚症状を伝えられないペットにとって、健康診断は病気の早期発見につながる重要なツールです。特に猫は、痛みや不調を隠そうとする性質もみられるため、症状が出たときには病気が進行している可能性もあります。人間同様、加齢によって病気のリスクは高まるため、健康診断を定期的に受診することや、既往症や生活習慣に応じて検査項目を見直していくことが有効です。

 

各検査項目でわかることや、検査のしくみなどを獣医師が解説する、ワンペディアの検査に関する関連記事も、あわせてご覧ください。

 

犬の血液検査①「スクリーニング検査」

犬の血液検査②「内分泌学的検査」(副腎・甲状腺)

犬の血液検査③「炎症マーカー」(CRP)

犬のX線検査(レントゲン検査)

犬のCT検査 

犬の内視鏡検査

犬の尿検査

犬の糞便検査

犬の眼科検査

・犬の食物アレルギー検査

 

 

 

 

今回の調査からは、約半数の方がペットの定期的な健康診断を実施していることが分かりました。ペットの年齢が進むにつれて健康診断の受診項目が増加するなど、健康のために年齢に応じた適切なケアを行いたいと考えている飼育者の方が多いように見受けられました。ペットは言葉を話すことができないため、不調があっても伝えることが難しい場合も多いです。だからこそ、ペットの健康診断を有効に活用してみてはいかがでしょうか。

 

アイペット損保では、ペットの健康管理をサポートする「うちの子おうちの医療事典」を公開しております。ペットの体格に応じた注意すべき疾病や、予防ができる病気などについて知ることができるコンテンツとなっています。日ごろの健康管理によってペットとの楽しい生活を長く続けられるよう、お役立ていただければと思います。

 

 

 

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