3月3日のひなまつり(桃の節句)、5月5日のこどもの日(端午の節句)と、春には子どもの健やかな成長を願うお祝い行事が続きます。お飾りや季節のお花にお料理といっしょに記念撮影をして、愛犬との思い出を残す絶好の機会を存分に楽しみましょう。

今回は「犬ごはん先生」の「いちかわあやこ先生」が、「ひなまつり」と「こどもの日」の季節行事を楽しむ手作りおやつをご紹介します。

 

犬ごはん先生いちかわあやこ

いちかわあやこ先生

 

ひなまつり、端午の節句(こどもの日)は、愛犬の成長を祝っておやつ作りに挑戦してみませんか? 

今回は野菜の色を活用して作る3色押し寿司と魚の形のフィッシュパイのレシピをご紹介します。

 

 

【ひなまつりレシピ】3色押し寿司

 
 
にんじんのオレンジ、小松菜の緑色を活かして作る押し寿司です。
サイズ調整しやすいレシピなので、愛犬に合わせてお好きな型でお楽しみください!

【材料】10cmのもの1 つ分

・ごはん 210g
・卵 Mサイズ1 個
・小松菜  30g
・にんじん 20g
・ミニトマト 1/2個
・ごま油 小さじ1/2
 
 
 

【作り方】

1:薄焼き卵を作る。卵をよくときほぐす。
2:フライパンにごま油を敷き弱火にかける。1を入れて広げ、全体に火が通るまで加熱する。
3:鍋に分量外の湯を沸かし、小松菜を入れて3分ほど茹でる。水気を切って冷ます。
4:薄焼き卵は型で抜き、にんじんはすりおろし、ミニトマトは3等分の薄切り、小松菜はみじん切りにする。飾り用に小松菜を小さじ1/2 取り分ける。
5:耐熱容器ににんじんのすりおろしを入れる。ラップをかけずに電子レンジに入れ、600wで1 分加熱し柔らかくする。
6:ごはんを3等分し、ひとつはそのまま、残りにそれぞれにんじんと小松菜を加えて混ぜる。
7:型に小松菜ごはん、白いごはん、にんじんごはんの順に詰める。薄焼き卵をのせ、ミニトマトと飾り用の小松菜のせる。
 
 

【1日におやつとして与えていい量の目安】

このレシピで作れる量は約280g、394kcal です(型抜きして残った薄焼き卵をのぞく)。
以下の量を参考に与える量を調整してください。
 
愛犬の体重 1kg 2kg 3kg 4kg 5kg 6kg 10kg 12kg 14kg 16kg 18kg 20kg 25kg

与えていい量

8g 13g 18g 22g 27g 30g 45g 51g 57g 63g 68g 75g 89g

愛犬に与えてあまったおやつは、味付けをして飼い主さんが食べても大丈夫です。

 

【今回の食材のおすすめポイント】

● 卵

 

良質なタンパク質を含む食材です。全身のあらゆる箇所の健康維持に必要なタンパク質は、体の中に入るとアミノ酸という形に分解されます。このアミノ酸のうち、犬が食事から摂る必要のある必須アミノ酸10種類が卵に含まれています。
犬にとって動物性タンパク質は消化吸収されやすい成分でもあるので、あらゆる犬の健康維持におすすめです。しっかり加熱してから与えるようにしましょう。

卵については「【獣医師監修】犬は卵を食べても大丈夫?生卵や、ゆで卵は?注意すべき点とは?」もご一読ください。

 

● にんじん

ビタミンAが含まれているので、抗酸化作用が期待できます。体の酸化はストレス、食品添加物、老化などによって起こるとされているので、シニア犬のおやつやドライフードのトッピングにもおすすめです。

 

 

 

【端午の節句レシピ】鯛と小松菜のフィッシュパイ

 

手作りのパイ生地を魚の形にくり抜いて焼くフィッシュパイの犬おやつです。

パイ生地をくり抜いた残りの生地は一緒に焼いて、クッキーとしてお楽しみください!

 

【材料】 約12cmのもの1 つ分

■パイ生地
小麦粉(強力粉)100g
卵 M1個
EXVオリーブオイル 大さじ1
水 小さじ1/2

■具材
鯛(刺身用)15g
小松菜 10g

■付け合わせ
レタス 10g
赤パプリカ 2g
黄パプリカ 2g

 

 

【作り方】

1:小松菜は1cm角に切る。レタスは食べやすい大きさに手でちぎり、パプリカは薄切りにする。

2:フッ素樹脂加工のフライパンに鯛を入れて火にかける。表面が白っぽくなったら小松菜を入れ、鯛をほぐしながら全体に火が通るまで焼く。

3:パイ生地を作る。ボウルに卵を割り入れ、卵黄を小さじ1/2 分取る。取り分けた卵黄に水を加えて仕上げ用の卵液を作る。

4:残りの卵にEXVオリーブオイルを加えてときほぐす。

5:小麦粉を加え、表面がなめらかになるまでこねる。ラップで包み20分ほど休ませる。

6:生地を5mm厚に伸ばす。半分に折りたたみ、魚の形に切り抜く。端切れでヒレや目を作る。

7:オーブンシートの上に魚型の生地を置き、中央に2の具材をのせる。縁に3の卵液を塗ってもう一枚を重ねる。フォークで端をおさえる。ヒレ、目の裏面に卵液を塗って表面に乗せ、ナイフの先でウロコを描く。全体に卵液を塗る。オーブンの天板に乗せる。

8:オーブンを160℃に予熱し、天板を入れる。25~30分、全体に焼き色がつくまで焼く。

9:皿にレタス、パプリカを敷き、フィッシュパイをのせる。

 

※刺身用の鯛でもまれにウロコや骨が残っているので、よく確認してから調理してください。

 

【1日におやつとして与えていい量の目安】

このレシピで作れる量は約150g、558kcal です。以下の量を参考に与える量を調整してください。

愛犬の体重 1kg 2kg 3kg 4kg 5kg 6kg 10kg 12kg 14kg 16kg 18kg 20kg 25kg
与えていい量 3g 5g 7g 8g 10g 11g 16g 19g 21g 23g 25g 27g 33g

愛犬に与えてあまったおやつは、味付けをして飼い主さんが食べても大丈夫です。

 

【今回の食材のおすすめポイント】

● 鯛


高タンパクで、比較的脂質の少ない魚です。食事から摂ることが推奨されるという意味を持つ、”必須脂肪酸”のリノール酸やα-リノレン酸をはじめ、記憶力や精神の安定をサポートするDHA、炎症を抑制することが期待できるEPAといっ
た脂肪酸も含まれています。

 

● 小松菜

カルシウムが豊富に含まれているので、手作り犬ごはんの食材としてもおすすめです。ミネラルの「リン」という成分がカルシウムより少ないことがカルシウム補給食材選びの大切なポイント。小松菜100gあたりのカルシウムは170mg、リンは45mgとバランスが良いことからも、取り入れていきたい食材です。

 

 

愛犬と一緒に季節のイベントを楽しんでみましょう

 

ひなまつり=女の子、こどもの日=男の子というイメージが強いイベントですが、ワンちゃんの性別問わず成長や健康をお祝いしてみましょう! 愛犬に与えてあまったおやつは、味付けをして飼い主さんが食べても大丈夫です。愛犬との思い出作りにご活用ください!

 

 

おやつを与える前にお読みください

・今回ご紹介したメニューは、作りやすい量で記載していますので、それぞれの目安量を参考に、愛犬の体重にあった分量を与えてください。

・写真の分量を一度に与えると、カロリーオーバーとなり、消化不良を起こす危険性があります。

・与える量は1日の摂取カロリーの1割を目安とし、その分のフードの量を減らしてください。

・あくまでもおやつとして与えるもので、メインとなる食事は、基本的に栄養バランスのとれた総合栄養食を与えてください。

・どんな食材でもアレルギーの原因となります。与え慣れない食材を与える場合には、まず少量を与えてその後の様子を確認し、異変があれば中止してください。

・持病のある愛犬の場合は、 病気によくない食材もあるので、事前にかかりつけの獣医師に確認してください

・与える際は、愛犬の体調や様子を見ながら、食材を食べやすい大きさにして与えてください。

・長期間の保存には向きませんので、その日のうちに食べれる量でお作りください。

・電子レンジは600Wの時間を記載しています。500Wの場合は、1.2倍にしてください。電子レンジで液体を加熱するとまれに突沸現象を起こすことがあり、やけどの原因となりますのでご注意ください

・分量の大さじ1は15ml、小さじ1は5mlになります。

・火加減は、特に記載がない限り中火です。

 

 

★うちの子の長生きのために、気になる病気について簡単に調べることができる、「うちの子おうちの医療事典」もご活用ください。

 

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