犬パルボウイルスの感染により、基本的には腸に炎症を起こします。さらに、全身性疾患を起こし、重篤な場合では敗血症による多臓器不全や亡くなることもあるため、早期に治療ができるか否かが重要になります。多くは生後1か月前後~6か月齢の子犬で見られます。ワクチンが普及したことにより、犬パルボウイルスの感染は減少しています。
こんな症状が出たら気をつけて
元気がない、食欲不振、嘔吐、下痢 などがよく見られる症状です。
診療方法
ウイルスが便から排泄されるため、便を用いた検査(抗原検査キット)で診断できます。腸炎により重度の脱水を起こしてしまうため、点滴を行いながらの入院治療になります。抗生剤や抗炎症剤、胃腸の薬を使用します。また、近年はタミフルによる治療の効果が期待されています。
予防方法
正しいワクチンプログラムでワクチンを接種していていくことが重要です。
☞うちの子の健康のため、『うちの子おうちの医療事典』を、ご活用ください。
・犬パルボウイルス感染症について、さらに詳しくはこちらご覧ください。