アイペット損保では、犬猫飼育者の1,000名を対象に「ペットのための防災対策」に関するアンケート調査(※)を実施しました。

ワンペディアでは、2024年で7回目となる本調査の結果をご紹介します。 調査結果と比較して、わが家に必要な災害への備えを、家族で今一度検討しておきましょう。  

 

※調査概要

・調査対象:犬・猫を飼育する男女1,000名

・調査期間:2024年2月6日~7日

・調査方法:インターネットによるアンケートを実施    

 

 

調査結果の概要(まとめ)

 3分の1以上がペットに関する防災対策を「全くしていない」

 ペットと「同行避難の原則」未理解、約8割

 最寄りの指定避難所のペット受入れ体制を知らないが約8割、避難所生活には不安も多数

 有事に備え、事前にペットを避難させる方法を「検討している」は15.3%

 寄付や物資支援は、使途が明確かどうかを重視する傾向。オンラインによる支援や、被災者の方から直接要望を聞いての支援にも意欲的

 

   

3分の1以上がペットに関する防災対策を「全くしていない」

災害を想定してペットに関する防災対策を行っているかを尋ねたところ、「全くしていない」が全体の約3分の1を占め、「あまりしていない」と合わせ74.3%の方が防災対策を進められていない現状が明らかとなりました。

 

   

犬飼育者の防災対策は「基本的なしつけ」が最多

続いて、どのような防災対策を行っているかを尋ねたところ、最多となったのは、犬飼育者が「基本的なしつけができている」(69.5%)、猫飼育者が「ペット用の防災グッズを備えている(56.3%)でした。

犬飼育者、猫飼育者ともに半数以上の方は、在宅避難ができるよう、家具やケージの固定、落下防止などの災害対策によって自宅環境の整備を行っているとの結果もあり、在宅避難に向けた自宅の安全確保を意識している方も多いようです。  

 

   

ペットと「同行避難の原則」未理解、約8割

同行避難に関する文章を提示し、それが「同行避難」「同伴避難」どちらを示しているかを尋ねたところ、約60%が正しく理解しており、2023年より4.7ポイント増加しました。  

 

 

  一方で、「同行避難が原則」であることを認識していたのは約20%で、8割以上が「知らない」と回答しました。 「同行避難」という言葉については理解が進みつつある一方、「同行避難が原則」であることについては依然として浸透が進んでいないことがうかがえます。  

 

 

 

※「人とペットの災害対策ガイドライン 災害への備えチェックリスト」(環境省)はこちらをご覧ください。    

 

 

最寄りの指定避難所のペット受入れ体制を知らないが約8割

避難所生活には不安も多数 最寄りの指定避難所のペット受入れ体制について、8割以上が「知らない」と回答しました。  

 

 

    また、「ペットと一緒に避難生活を送ることを想定した場合の避難先でのペットに関する心配事」については、「慣れない場所でのトイレ」「他人やほかのペットとのトラブル」など上位5項目について、多くの飼育者が不安に感じていることが分かりました(複数回答)。 無事にペットと避難所に入れたとしても、避難所生活に数多の不安を感じている方が多いようです。  

 

   

有事に備え、事前にペットを避難させる方法を「検討している」は15.3%

有事に備え、ペットを避難させることを事前検討しているかを尋ねたところ、すでに「検討している」ペット飼育者は15.3%にとどまり、「これから検討していくつもり」が36.2%となりました。

 

 

 

  また、「検討していない」と回答した方の約3割が「ペットを預けるあてがないから」と回答しており、潜在的ニーズを加えると、有事の際には、ペットを避難させたいと考えている方はさらに増えそうです。  

 

 

 

   

寄付や物資支援は、使途が明確かどうかを重視する傾向

続いて、「災害発生時において、被災地のペットのためになにか行動をしたことがありますか」と尋ねたところ、「特にしなかった」が65.8%となりました。  

 

 

  災害発生時の被災地のペット支援を行う意向をもつ方(50.4%)に対し、寄付・物資・人的・その他の支援に分けて、ペットのために行いたい支援について尋ねたところ、「寄付」と「物資支援」については、使途が明確になっているかどうかを重視する意見がトップとなりました。

また、オンラインでできる支援を選択した方は40%以上で、オンラインによる支援も一般的な選択肢となりつつあるのではないでしょうか。他にも、「被災者の方から直接困りごとを聞いて支援をしたい」方は60%以上と他選択肢と比べ圧倒的に多くの方から支持されました。  

 

   

マイクロチップの装着率は31.1%、未装着でも必要性を感じず装着を検討しない方も

最後に「マイクロチップの装着有無」についても尋ねたところ、装着率は昨年からほぼ横ばいで推移し、約3割に留まりました。 マイクロチップの装着目的としては、「装着されていたペットを迎え入れた」「装着を義務だと感じたから」がともに約3割を占めており、災害対策や迷子対策としての認識は低位にとどまりました。  

 

 

  防災対策としても、ペットとはぐれた時のために所有者を明示することは非常に重要です。こうした観点からもさらなるマイクロチップの装着率向上が目指されるのではないでしょうか。  

 

 

  記憶に新しい令和6年能登半島地震においては、ペットとの同行避難、同伴避難できる避難所の不足や、車中泊、倒壊家屋に留まりペットと過ごす方への支援が課題としてあがるなど、メディアでも取り上げられました。災害は起こるまで具体的に想像しにくく、今回の調査からも、具体的な対策をとれていないといった課題も浮き彫りになりました。  

 

自然災害の多い日本において、少しでも飼育者の方とペットが安全に過ごせるよう、アイペット損保では「ペットの防災」サイトにて、今から行える対策について公開しています。  

 

 

ペットの防災サイト:https://pet-bousai.ipet-ins.com/

ペットの防災に関する有識者インタビュー

動物レスキューの現場から飼育者の方にお願いしたい“災害への備え”

ペットと共に災害を乗り越えるためいまから準備してほしいこと」    

 

 

ぺット飼育者のみなさまが、ペットと共に災害を乗り越えるための各種情報をご紹介しておりますので、是非お役立てください。    

 

 

 

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