犬はとても賢い生き物です。仲間意識が強く、空気を読むことも得意で、大切な仲間が危険にさらされている時には、命をはって助けたという話も世界中で度々報告されています。今回は、飼い主さんも思わず「うちの子すごい!」と周りに自慢したくなる、愛犬の武勇伝をご紹介します。

愛犬の機転がなければ…

噂には聞いていましたが、私の場合もその時は突然やってきました。5歳になる愛犬と散歩をしていた時のこと。いつものようにウンチを拾おうと腰をかがめた瞬間「グキッ!!」。思わず、「痛~い!!」と悲鳴を上げてそのままぎっくり腰で倒れ込んでしまいました。夜遅い散歩で周りに人影もなし。あまりの痛さにうめき声を上げながら、どうすることもできない私。愛犬もそれを察したのか、少しパニック状態になっていました。携帯も持たずに出てしまったので、5分、10分と経ち、でも依然として動けないでいると、突然愛犬が私を残しどこかに走り出しました。咄嗟にリードをつかもうとしましたが、どうすることもできず、痛さと心配とで、不安でいっぱいに。すると、遠くの方から私の名前を呼ぶ声がして、なんと母と一緒に愛犬が戻ってきました。母いわく、「扉の前でワンワン吠えるから何事かと思って飛んできたわよ」とのこと。まさか、私の窮地を母に伝えに行ってくれてるなんて。それ以来、愛犬はわが家のヒーローです。こんなことってあるんですね。

夫よりもよっぽど

ゴールデンレトリバーのカイ君は、小さい頃から頭がよく、ちょっと教えただけでなんでもできてしまいます。朝は郵便受けまで新聞を取りに行き、自分が寝床で使っていた毛布を片付け、お風呂上りには私の背中のマッサージまでしてくれます。自分のお水がなくなっている時も、カリカリしてお知らせしてくれるし、ごはんが欲しいなどの無駄吠えも一切しません。それに比べて夫は、服は脱ぎっぱなし、飲んだコップや食べたお皿も置きっぱなし、二言目にはお腹が空いたと言い、電気とテレビをつけたまま朝まで爆睡…。

 

そんな夫とカイ君がお昼にお留守番をしていた時のこと。近所でも話題になっていた空き巣がわが家にも偵察に来ていたようで、昼寝をしていた夫がふと目を覚ますと窓の外から男が中を覗いていたようなのです。突然のことに夫は固まってしまったそうなのですが、そんな夫の脇からカイ君が飛び出し、男に向かって吠えるわ、唸るはの猛攻撃!!男は、そそくさと逃げて行ったそうです。そのことを嬉しそうに話す夫。口には出せませんでしたが、カイ君のほうがよっぽど頼りになるな、と心の中で呟きました。

子猫の命を救ったヒーロー

私はもともと猫が苦手で、昔から犬ばかりを飼ってきましたが、愛犬の勇敢な行動がきっかけで、子猫を迎えることになりました。愛犬が6歳の時、いつものようにお散歩をしていると、向こうの方に数羽のカラスが見えました。カアカアとやかましく鳴いていて、草むらを気にしながらその上を旋回したりしていました。近くにいくと、その数の多さにびっくり!あまりに気持ちが悪いので、違うルートを選択しようとした瞬間、愛犬がリードを振りほどく程の勢いで、カラスの集団に向かって走りはじめました。小型犬だったので、うちの子が向かう方へ私も咄嗟に追っていくと、草むらに3匹の子猫がいるじゃないですか。愛犬は子猫の傍に行き、なおもカラスに向かって吠えまくります。

 

私が来たこともあって、カラスは少し遠くの木に移動しました。「このままほっておいたら、この子たちはカラスの餌になってしまう!」猫が苦手なことはそのときすっかり忘れ、無我夢中で持っていたカバンに3匹を入れて、家に連れて帰りました。愛犬は家についてからも子猫が気になるようで、ずっと子猫たちの傍を離れません。猫好きのお隣さんにアドバイスを受けながら里親を探し、2匹が貰われていきました。残った子猫と愛犬は超がつくほどの仲良しになり、私も猫ギライだったのが嘘のように子猫を可愛がるようになりました。愛犬が救ってくれた命を、今も大切に育てています。

嘘のようなほんとの話

うちの子は、男を見る目があります。以前、彼氏を家に連れてきた時のこと。彼氏が家に入るなり、吠えるは唸るわてんやわんやで結局その日彼は家に入れませんでした。が、数日後、なんとその彼氏は女遊びが激しくて有名な人だと分かり、すぐにお別れすることになりました。そして、次の彼氏がはじめてうちに来た時は、見るなりシッポをフリフリ。「ようおいでなすった」とばかりに、大歓迎。実際、仏様のように優しく愛のある人で、今は私の旦那様になり、二人と一匹で幸せに暮らしています。

 

 

ここでは犬たちの勇敢なエピソードをご紹介しましたが、一緒に暮らしているだけで素敵な思い出をたくさん作ってくれる犬たちは、飼い主さんからすると恐がりな子も引っ込み思案な子も、みんなヒーローのような存在なのではないでしょうか。

ワンペディア編集部

服部 祐佳

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