アイペット損害保険株式会社では、犬・猫の飼い主さん1,449名に「ペットのための防災対策」に関するアンケートを実施しました。

 

東日本大震災では「ペットの動向避難」が周知されていなかったため、ペットと離れ離れになってしまい多くの放浪するペットが生まれてしまいました。そしていまでも飼い主さんのもとに戻れないペットが多数存在するのです。

 

そんな悲しいことにならないためにも災害時にペットとどのように行動するかを家族で考えておく必要があります。多くの飼い主さんはどんな防災対策を行っているのか、調査結果も参考にして一度考えてみてください。

ペットのための防災対策をしていますか?

犬飼い主さんは60.9%、猫飼い主さんは35.8%が「している」と回答しました。犬飼い主さんの方が、猫飼い主さんより防災対策をしている割合が上回る結果となりました。また、全体としては50.6%となり、2017年の同調査では56.9%だったので、対策をしている飼い主さんはわずかに減っているということがわかります。

 

ペットのための防災対策、具体的になにをしていますか?

ペットのための防災対策をしていると答えた飼い主さんに、どんな防災対策をしているお聞きしたところ、犬飼い主さんは「“おすわり”や“待て”などの基本的なしつけができている」、猫飼い主さんは「普段からクレートやケージに入ることに慣れさせている」が最多という結果となりました。いずれもしつけに関する内容となりました。

飼い主さんがそばにいないときの対策も

過去の災害において、飼い主さんが自宅にいない間に災害が発生した場合にペットが自宅にとり残されるケースもありました。そばにいてあげられない時にも、ペットを守ってあげる対策も必要だと言えるでしょう。

 

レスキューペットステッカー(※災害時に自宅に残されたペットのための救助依頼用ステッカー)を貼っておくだけでペットがいるということを知らせることができ、何頭いるのかまで記載できるので救助漏れも防げます。

 

また、一人暮らしの飼い主さんで手助けが必要となる場合にも強い味方となるでしょう。

ペット用の防災グッズ(食料・用品等)で備えている物なんですか?

続いて、ペット用の防災グッズ(食料・用品等)を備えているとお答えした方を対象に、現地点で備えている物をお聞きしたところ、犬・猫飼い主さん共に「フード・飲料水」という回答が9割以上となりました。

次に多かったのが犬・猫飼い主さん共に「トイレ用品(猫砂を含む)」という回答でした。

今後備えたい防災グッズはなんですか?

ペット飼い主さんの全員に、ペットのために今後備えたい防災グッズとして、最も多かったのは犬・猫飼い主さん共に「フード・飲料水」でした。

 

続いて共通して多かったのは、「トイレ用品(猫砂を含む)」という回答でした。また、猫飼い主さんは、「トイレ用品(猫砂を含む)」と同様に多かったのが「キャリーバッグ」でした。

 

犬であれば、リードを付けておけば行動も管理できますが、猫の場合は基本的にはキャリーバッグの中に入れておかなければどこかに逃げて行ってしまう可能性があるので、「キャリーバッグ」は必須アイテムと言えるのかもしれません。

ペットの備蓄品は少なくとも5日分は準備

東日本の大震災での事例では、震災初期にはペット用の救援物資を運ぶ車両が緊急車両として認められず、ガソリン不足も加わり救援物資がすぐに届かなかったという報告がありました。

 

こんな事態に備えるために少なくんとも5日分、できれば 7 日分以上は用意しておくことが推奨されています。(「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(環境省)より抜粋)

ペットのために防災対策をしようと思った一番のきっかけはなんですか?

飼い主さんの全員に、ペットのために防災対策をしようと思ったきっかけをお聞きしたところ、犬・猫飼い主さん共に「テレビや新聞、雑誌等のニュース」が約半数で最多となりました。

 

続いて多かった回答は、共に「ペットのために防災対策をしている家族・友人・知人の話を聞いて必要性を感じた」となりました。

 

また、その他の声には、「家族同然だから(犬飼い主さん・男性・57歳)」や「家族だから当たり前の事として(猫飼い主さん・女性・46歳)」といった声がありました。

ペットと一緒の避難生活を送ることを想定した場合での心配事はなんですか?

飼い主さんの全員にペットと一緒に避難生活を送ることを想定した場合、ペットに関する心配事をお聞きしたところ、犬飼い主さんが「他人や他のペットとのトラブル」、猫飼い主さんが「慣れない場所でのトイレ」が最も多い回答となりました。

 

続いて多かったのは犬飼い主さんが「ペットの食料の備蓄量」、猫飼い主さんが「他人や他のペットとのトラブル」でした。

 

避難所では動物が苦手な方や、アレルギーの方を含む多くの避難者が共同生活を送ります。また、多くの犬・猫が同じ部屋で過ごすことになるので、犬・猫飼い主さんで共通して「他人や他のペットとのトラブル」には気を遣うこととなるのでしょう。

避難場所について知っていますか?

自宅の最寄りの避難場所を知っていますか?

知らないと答えた犬飼い主さんは51.3%、猫飼い主さんは65.3%でした。
自宅から最寄りの避難場所を知っているとお答えした方は全体の72.3%となりました。

最寄りの避難場所はペットを連れて避難できますか?

また、「最寄りの避難場所を知っている」とお答えした方のうち、ペットを連れて避難できるかどうかまでは知らないと答えた犬飼い主さんは51.3%、猫飼い主さんは65.3%と半数を超えました。

ペットの「同行避難」、「同伴避難」の違いについて、正しく理解していますか?

「災害が起きた時に、飼い主とペットが同行し、安全な避難所まで避難すること」

※あくまで避難所までペットと一緒に避難することを指し避難所において同室内で過ごすことができるかは別の話となります。

 

以上の文章「同行避難」・「同伴避難」どちらに当たるかわかりますか?

正解は「同行避難」です。

 

正しく回答できたのは犬飼い主さんが60.6%、猫飼い主さんは53.9%という結果となりました。

過去の震災の際にはペットの「同行避難」と「同伴避難」の違いが分からず、受け入れを許可している一部の自治体やボランティアの避難所では混乱が起きた例もありました。

「同伴避難」とは

災害時にペットと一緒に同行避難した上で、避難所において同室内で過ごすこと

 

 

「同行避難」と「同伴避難」の違いを正しく理解し、自分が利用する最寄りの避難所がどちらが可能かを事前に確認しておくことは重要なことだと言えるでしょう。

 

※自治体によっては、「同行避難」すら受け入れていない場合もあります。必ず事前の確認が必要です。

環境省発行ガイドラインにおいて、「ペットの同行避難」が推奨されていることを知っていますか?

環境省発行の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」において、「ペットの同行避難」が推奨されていることを知っている飼い主さんはわずか20.8%という事が分かりました。

 

一度はぐれてしまうとペットとの再会は困難です。大事な家族であるペットとはぐれないためにも飼い主さんは「ペットの同行避難」が推奨されていることを知り、避難する際は迷わずペットを一緒に連れて行く備えをする必要があるのではないでしょうか。

 

また、日頃から避難所や避難ルートの確認等、災害を想定して準備しておきましょう。

 

今回の調査から、ペット飼い主さんのペットのための防災対策をしている割合は約半数程度という事がわかりました。かつ、ペットの「同行避難」や「同伴避難」を正しく理解する割合は6割未満、「ペットの同行避難」が推奨されていることも2割程度の認知度となり、ペットの防災対策にはまだまだ課題が残るという事が明らかになりました。

 

 

また、昨年の調査に比べ、防災対策をしている飼い主さんの割合が若干低下していることから、震災から年数を重ねると防災に対する意識が低くなってしまうことも伺える結果と言えるのかもしれません。

 

ペットを飼う事は、その一生に責任を持つ事です。平時から災害時まで、どんな時もペットを家族の一員として命を守るために、備えてあげられるといいですね。

 

こちらも読んでみてください。

「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(環境省)

「ペットとの同行避難ガイド」(一般財団法人 ペット災害対策推進協会)

 

 

【調査概要】

調査対象:全国の犬・猫飼育者
調査人数:男女1,449名
調査期間:2018年2月26日~3月4日
調査方法:インターネットによるアンケート(複数回答可)を実施

 

今回の調査結果について、詳しくは『ペットのための防災対策に関する調査』をご覧下さい。

アイペット損害保険株式会社

ワンペディア編集部

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