人と同じく、犬も老化により生活様式や行動、顔つきなどに変化が現れます。‘前回の記事’ではこのような老化のサインについてご紹介しました。今回はこれらのサインに気づいたとき、私たちが犬に対してしてあげられることをご紹介します。

老化が始まった犬に、元気で長生きしてもらうためにも正しい知識を身につけましょう!

散歩に行きたがらなくなったら

1回の散歩の時間を短くして、できれば一日に何度か出かけるようにしてみましょう。または、ゆっくり長く歩けるようにしたり、ハーネスや後ろ足をささえるような器具を使ったりするのもひとつの方法です。

段差の少ない散歩コースを選ぶようにするのも大切です。散歩の前後にはマッサージしてあげることで筋肉をリラックスさせ、寝たきりを予防したいですね。

食事内容の見直しをすると同時に、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリ服用も考えてみましょう。その際には、必ず事前に獣医師に相談してください。

ハアハアと息切れするようになったら

室内から外へ出るときなど、急激な温度差がないようにして、心肺の負担を減らしましょう。急に激しい運動はしないようにし、散歩の前後などにマッサージして血液循環を促すなどの工夫も有効です。

トイレの失敗をするようになったら

大きな声で叱ったり、しつけし直そうとしたりするのではなく、自然の老化だからそういうものなんだ、と受け入れましょう。

トイレの場所を増やす、寝床にペットシーツを敷くなどし、症状が進んでしまったらオムツを使うのも方法です。毛が長い犬の場合は、お尻のまわりの毛をあらかじめ短くカットしておくと、清潔に保てます。

体の震えが出てきたら

普段から筋力維持のために、短めの散歩などの適度な運動をし、筋肉の強化と柔軟性のためのサプリメントを獣医師に紹介してもらいましょう。

震えが起こっているときにはとくに興奮させないほうがよいので、リラックスして十分に休めるようにします。震えは筋力不足だけでなく認知機能障害があるときやストレスによっても起こるので、飼い主さんと愛情あふれるスキンシップの時間や、マッサージなどで触れ合うことも大切になってきます。

耳や目が悪くなってきたら

犬がこちらの声に気づかなかったからといって、急に大きな声を出すと、犬は怒られたと思ってしまいます。近づくときは必ず犬の視界に入るようにしてからゆっくりと動き、飼い主だと確認させてから体に触って声をかけましょう。

視力も落ちてきている場合でも、嗅覚は残っていることが多いので、優しく触って近づき、飼い主のにおいで判断してもらうようにしましょう。

最後に:おかしいな?と思ったら獣医師に!

老化のサインには、ほかにも体重の減少や皮膚の衰え、口臭や体臭、足腰が曲がってくるなどがあります。老化は避けられない現象ですが、なるべく進行しないようにしてあげたいですね。

そして、老化のように見られる体の変化にも、実は別の病気が潜んでいることがあります。ちょっとしたことでも変化に気づいたら、獣医師に相談するようにしましょう。

アイペット獣医師

ワンペディアの運営会社であるアイペットに在籍している獣医師チーム。臨床経験...

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