参加したボランティアの概要

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(以下「PWJ」)は、1996年の団体設立以来、「必要な人びとに必要な支援を」をモットーに、イラクや南スーダン、ミャンマーなど国内外の28の国と地域で支援活動を行ってきた国際NGOです。

PWJのプロジェクトの一つである「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトでは、犬猫の殺処分数が全国ワースト(2011年度)を記録した広島県を拠点に、殺処分寸前の犬や迷い犬らの保護、譲渡に取り組んでおり、これまで568頭の保護し、うち309頭を譲渡・元の飼い主に返還してきました(2016年3月末現在)。また、災害救助犬の「夢之丞」など、保護した犬を災害救助犬やセラピー犬に育成する活動も行っています。

今回、筆者が実際にピースワンコ・ジャパンで体験させて頂いた、ボランティアの内容をレポートさせて頂きます!

プロジェクトリーダー大西純子さんからの講義

広島空港から車で約1時間半かけて広島県の神石高原町を拠点に置く、ピースワンコ・ジャパンに到着。到着後は保護施設の隣にある公園「神石高原ティアガルテン」にて昼食ととりました。メニューは神石で採れた高原野菜をたっぷり使った「チキンとまとカレー」。【「いのち」を体感し、「いのち」をいつくしむ場所】をテーマにしたティアガルテンに相応しい自然の優しい味のするカレーでした。

建物の外観

研修日は晴天で桜が満開でした

カレー

ティアガルテンの「チキンとまとカレー」は絶品

 

昼食の後は、「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトリーダー大西純子さんから講義があり、PWJの活動概要、殺処分寸前で保護され災害救助犬として活躍する「夢之丞」の歩み、「ふるさと納税」を活用した資金集めの取り組み等についてお話し頂きました。

 

講義風景

大西さんの講義の様子

保護犬と向き合うということ

いよいよボランティアの始まりです。

「お散歩」「シャンプー」「爪切り」「給餌」「犬舎の掃除」「災害救助犬のトレーニング」等のお世話をしました。

 

散歩中の様子

お散歩では、緊張して止まってしまう子もいます。

散歩中の様子

一方「こっちこっち!」と好奇心旺盛の子もいます

犬にエサをあげる

保護犬であり、災害救助犬として活躍する夢之丞に人の手からご飯をあげます

シャンプーをしてあげる様子

シャンプーも二人がかりです

訓練の様子

人の匂いを辿り、特定の人を見つける訓練方法

PWJが保護している犬の中には、もともと野犬であったり、人に捨てられたりした背景から、人に慣れていない犬もいます。もちろん「人が大好き!」という犬もいますが、体を触られることが得意ではなかったり、お散歩が苦手であったり、一頭として同じ性格の犬はいません。一頭一頭ときちんと向き合いながら、お世話をすることの大切さを学ぶ貴重な体験ができました。

新設中の犬舎見学

ピースワンコ・ジャパンでは、ふるさと納税を利用して資金を募り、新しい犬舎の建築が決定したそうです!建設中の新犬舎を見学させて頂きました。

 

建設中の犬舎

建設中の犬舎

建設中の診療所

建設中の診療所

 

今回のボランティアでなにより印象に残っているのは、ここにいる多くの犬たちの名前を、スタッフさんたちが一頭一頭覚えていたこと。みなさん、本気で犬たちに愛情を注ぎ、本気で向き合っていることを肌で感じることができました。保護犬と向き合うということ、動物のお世話をするということは、いつでも真剣でなければいけないということを、身を持って体験できたボランティアでした。

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ワンペディア編集部

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