ルールは「ペット飼育細則」に。必ず確認しましょう
理想のペット可物件が見つかり、待ちに待ったペットとの暮らしがスタート!と、その前に、ペット可物件で暮らすときのマナーやルールを確認しておきましょう。
『ペット可物件、内見でチェックすべきポイント』でもお話しましたが、大抵のペット可物件には「ペット飼育細則」があります。物件内でのペットの飼い方やルール、トラブルになった場合の解決方法など様々な取り決めが記載されているので、入居の際は、改めてこの「ペット飼育細則」によく目を通し、確認しておきましょう。
特に、飼育可能なペットの種類や頭数、廊下やエレベーターなどの共有部分での過ごし方、ペット設備の使い方、ペットが立ち入れない場所などをしっかりと頭に入れておいてください。
また、ペットの飼育細則には、動物の愛護および管理に関する法律、狂犬病予防法、環境省の行政基準、各都道府県の条例を踏まえた「ペット飼育者の義務」が定められています。
ペット飼育者の義務
- ペットの習性の理解と飼育環境の保全
- 終生飼養
- 動物に起因する感染病についての知識の保持と予防(狂犬病予防注射の接種義務)
- 自己の所有であることの明示
- ペットによる危険の防止
以上をきちんと守ることが、ペット可物件で暮らす際のルールといえるでしょう。
マナー違反はトラブルのもと。ペット可物件の4大トラブルとは?
ペット可物件では、マナーやルールの違反からトラブルが起こることがあります。その内容は、吠え声や鳴き声に関するもの、悪臭に関するもの、糞尿に関するもの、被毛の飛散に関するものの4種が多く、これらはペット可物件の4大トラブルといわれています。
吠え声・鳴き声トラブル
犬が深夜や早朝に吠え、家族だけでなく近隣住人の睡眠を妨げてしてしまう。また、留守中に吠え続ける(分離不安)、家族が在宅でも散歩や食餌を要求して吠え続ける、など。特定の人やペットに対して吠えつくことでもトラブルに。
悪臭トラブル
窓やベランダ、通気口から、隣や上下階のペットの悪臭が匂ってくる。またはエレベーターなどの共有部分にペット匂いが残ってしまう、など。
糞尿トラブル
ペットがマンションなどのエントランスの植木や庭、廊下、エレベーターなどの共有部分に排泄やマーキングをしてしまい、飼い主が処理・掃除をしない。お散歩で持ち帰った排泄物の処理や捨て方が間違っている、臭いが漏れる、など。
被毛トラブル
隣や上下階からペットの被毛が飛んできて、ベランダや部屋に入り込む。エレベーターや廊下などの共用部分に被毛を散らかす、など。
ペット可物件でペットと暮らす 場合、以上のようなトラブルにならないように衛生面での高い意識と、他の住民に迷惑をかけないことが求められます。これらがペット可物件でのマナーといえるでしょう。
ペットへのしつけとトレーニングは不可欠
ペット可物件で暮らす際は、ペットへのしつけやトレーニングが不可欠となります。おすわり、待て、伏せなどの基本のしつけ以外にも、室内で無駄吠えをさせない、人に飛びつかないなどは最低限のしつけと考えてください。排泄やマーキングのトレーニングも必須です。
ペット可物件には、ペットが苦手な人や嫌いな人がいます。あなたのペットと相性が悪いペットがいるかもしれません。こういった人やペットと狭い共有部分で出会ったとき、犬は興奮しがちです。興奮した犬は飼い主でも制御できなくなります。そうならないよう、常日頃のしつけとトレーニングでペットとの信頼関係を築き上げておくことが求められます。
しつけはペットの行動をコントロールするためだけのものではありません。しつけやトレーニングを通じ、飼い主さんはペットが指示を理解してくれたとき、ペットは飼い主さんに褒められたとき、ともに満ち足りた気持ちになります。しつけは、飼い主さんとペットの絆を深めるための大切なコミュニケーションであり、あらゆるシーンで必要なもの。豊かなペットライフを実現するため、時間と手間をかけてください。
賃貸物件の床や壁などを保護するマナー
賃貸のペット可物件の場合、フローリングや壁紙などの保護もマナーの一つといえるでしょう。退去時の原状回復義務とは「すっかり元の状態に戻す」ことではありません。ですが、ペットがつけた傷や汚れは入居者の負担となります。
ペット可物件での暮らしがスタートしたら、フローリングや壁紙に、ペットの爪による傷や破れ、オシッコなどによる汚れや匂いから保護する対策をしましょう。原状回復費用を抑えることにもつながります。
- フローリングへの対策
ラグ、タイルカーペット、コルクマットなど
- 壁紙への対策
爪とぎ防止シート、コーナーガード、壁紙の上から貼れるクロスなど
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