ポカポカと心地よい日差しが降りそそぎ、いよいよ犬も待ちに待ったお花見シーズン到来! 暖かくなると、お散歩も楽しくなりますよね♪

そんな心地よい春に、残念なお悩みといえば花粉症です。くしゃみや鼻水、激しい目のかゆみ…そのつらい症状は人間だけでなく、実は犬も発症している可能性があります。そこで今回は、「犬の花粉症」について、対策法をナビゲートします。

この症状が出たら花粉症の疑いが!

「愛犬の花粉症に気づいていない」という飼い主は意外と多いもの。「皮膚の炎症が出てようやく気がついた」という飼い主も多いようですが、それでは遅いですよね。

犬につらい思いをさせないためにも、まずは飼い主が「花粉症かどうか」をチェックしてあげましょう。

主な症状の一覧

  • 鼻水やくしゃみが出る
  • 体を壁や床にこすりつける
  • 顔を掻きむしる
  • 涙が出る
  • 目の周りの毛が抜ける
  • 皮膚が赤くなる

★ワンポイントアドバイス

普段くしゃみをしない犬がくしゃみを連発していたら、花粉症の可能性があります。犬の花粉症の症状は、それに加えて、皮膚のかゆみや炎症、外耳炎などがあります。放っておくと炎症が全身に広がります。かゆみを我慢できない犬が全身をかき続けると、皮膚が膿んだり、毛が抜けたりすることも…。

連続する“くしゃみ”は要注意です!

1、2回のくしゃみは問題ありませんが、長いくしゃみや連発するくしゃみは、犬の体力をどんどん消耗してしまうので大変危険です。鼻水をたらしていたり、何回もくしゃみをしたりしている場合は、花粉症かアレルギー性鼻炎の可能性が疑われます。(なお、花粉症はあくまで環境性アレルギーの1種です。)直ちにかかりつけの病院で受診しましょう。

★ワンポイントアドバイス

動物病院では、血液検査で原因を特定できます。花粉が原因であれば、症状を和らげる対症療法がありますが、基本的に発症してしまったアレルギーを完治することはできません。なお、季節性などで、症状が一過性にひどくなることもあります。(ダニアレルギーのみ、減感作療法という治療があり、根治を臨めるとされています。)

お散歩のときにはここに注意しましょう!

もしも犬が花粉症だと判断されたならば、お散歩の時間帯にも気をつけましょう。花粉が最も飛んでいる「昼12時頃」と「夕方6時頃」の外出を控えてあげてください。早朝 のお散歩がおすすめです。どうしても時間帯が変えられない場合は、犬に洋服を着せてあげると、体につく花粉の量を少し減らすことができます。

また、犬が草むらに入らないように注意することも必要。この時期、お散歩コースの変更も検討してみてくださいね。

家に帰ってきたら犬をタオルで拭き、外でついた花粉を落としてあげましょう。顔や脚には花粉がつきやすいので、特に念入りに拭きとるようにしてください。また、飼い主の洋服や髪の毛についた花粉をはらうこともお忘れなく。

犬のシャンプーのしすぎはあまり良くないと言われていますが、週に2回までならOK! 長いお散歩をしたあとはお風呂に入れてあげましょう。

★ワンポイントアドバイス

ネットでは、犬用の花粉防止スプレーも販売されています。こうしたものを活用するのもよいかもしれません。事前に獣医師に相談してから使用しましょう。

家の中でも花粉対策を忘れずに…

犬が日常を過ごすリビングには、できれば空気清浄機を置きましょう。

空気清浄機を壁際に置き、合わせて扇風機を使用すると、空気の循環がよりスムーズになり、効果は絶大です。また、床掃除の際は濡れ雑巾を使い、花粉が舞い上がらないように注意しましょう。

犬のために花粉対策をすることは、必然的に人間の花粉対策にもつながります。

お互いつらい思いをしないためにも、対策方法をしっかりと学びましょう!

 

☞【獣医師監修】犬も花粉症になるの?くしゃみ、鼻水は出るの?花粉症の症状と対処法とは?

 

☞アイペット損保が実施した「ペットの花粉症」に関する調査はこちらから

 

★うちの子の長生きのために、気になる病気について簡単に調べることができる、「うちの子おうちの医療事典」もご活用ください。

 

★「ワンペディア編集部」では、愛犬との暮らしに役立つお勧め記事や、アイペット損保からの最新情報を、ワンペディア編集部からのメールマガジン(月1回第3木曜日夕方配信予定)でお知らせしています。ご希望の方はこちらからご登録ください。

アイペット獣医師

詳細はこちら

関連記事

related article