imasia_10300766_M

知的でロイヤルな「動く宝石」と呼ばれているヨークシャーテリア。つややかで絹のようなコートがとってもきれいな犬です。「ヨーキー」という愛称で呼ばれていますが、その語感すらも可憐な感じがしませんか?愛らしさと高貴さをかねそなえた見た目と性格はたくさんの人に愛され、イギリスのヴィクトリア女王や、オードリー・ヘップバーンさんも愛犬として飼っていたほどです。日本でヨーキーを飼っていた・飼っている有名人には、神田うのさん、坂上忍さんがいます。

ヨークシャーテリアのパラメーター

ヨークシャーテリアのパラメーター

お留守番耐性 ★☆☆☆☆
しつけやすさ ★★★★☆
必要な運動量 ★★☆☆☆
抜け毛の多さ ★★☆☆☆
必要なブラッシング量 ★★★★★

ヨークシャーテリアの性格

人への人なつっこさ ★★★★☆
他の犬への友好度 ★★★☆☆

 

 

ヨークシャーテリアの性格

性格は甘えんぼうで、かまってほしがりな寂しがり屋さんが多いです。ヨーキーは小さい体のわりに好奇心旺盛で、小さい頃は特に、家の中をちょこまか動き回ることが多いでしょう。家族に対しては、「かまってかまって!」と甘えんぼうな一面を見せることもあります。おもちゃで遊ぶときは、何かを投げて、「取ってこい!」をするより、じゃれて遊ぶほうが好きなようです。ただし、かわいいからといってあまり甘やかしすぎるのはいけません。食べ物の好き嫌いをするようになったり、ムダ吠えが目立つワガママな子になってしまいます。本来かしこい犬種ですから、きちんとしつけてあげればちゃんと良い子に育ちます。

ヨークシャーテリアの歴史とルーツ

その知的で気品のある見かけから、さぞかし高貴な出生をしていると思いきや、最初は19世紀の中ごろ、イギリス・ヨークシャー地方の工業地帯で炭鉱夫たちの貧しい家屋のネズミを捕らえるためにつくられました。猫のようにじゃれるのが好きなのは、ここからきているのかもしれませんね。ヨーキーのルーツは、マンチェスターテリア(オールドブラックタンテリア)、スカイテリア、マルチーズをかけあわせて生まれたと言われており、ヨーキーはマルチーズやスカイテリアなどのシルキーな被毛をよく受け継いでいることがわかります。

The lovely Manchester Terrier in a garden

マンチェスターテリア。こんなかっこいい犬もヨーキーのルーツなのです。

 

ヨーキーははじめ、その華々しくない出生のために裕福な愛犬家たちから見下されていましたが、上流階級の人々がヨーキーの美しい見た目に注目するようになると、富裕層からも愛される愛玩犬となりました。
ちなみに昔のヨーキーはかなり大きく、様々な交配を加える過程で、体重が約5.4〜6.3kgに及んだ時期もあったようです。今は1.5-3kgですから、倍以上あったんですね。

ヨークシャーテリアを飼うときに気をつけたいこと

甘えんぼうな性格ですから、お留守番をするのはあまり好きではありません。いつも一緒にいてかわいがってあげたい!という方には大変おすすめの犬種です。また、ヨーキーはもともとテリア(猟犬)のなかまなので、他の動物や犬に警戒して吠えたり、攻撃的になったりする一面を見せることもあります。あまり嫌なことをすると人にも警戒心を向けるようです。これを防ぐには、小さいころから「家族や、一緒に暮らしている動物はこわくないんだよ!」ということを教えてあげないといけません。お散歩で他の犬に慣れさせてあげることもたいへん大事です。
また、ヨーキーはシングルコートで被毛の密度が小さいため、寒いのが苦手です。(コートについては後ほど!)ですから、冬場やお留守番をさせるときには寒さ対策を徹底しましょう。エアコンなどで調節したり、服を着せてあげるのも効果的です。

ヨークシャーテリアの成長

ヨーキーは小型犬の中でも小さい犬種ですが、子犬のころに物を食べさせすぎると大きく育ってしまうことがあるので注意が必要です。成犬になってからも、その小さな体に見合わない量の食事をさせると肥満になってしまいます。成犬ではオス・メスともに体高が15-18cmほどで体重が1.5-3kgほどになります。

ヨークシャーテリアとお散歩

活発で動くのは大好きですが、普段からちょこまか動き回っているのに加えて体が小さいので、運動量は多くなくて大丈夫でしょう。ただ、ずっと室内にいると、他の犬をこわがるようになったりするので外にはきちんと連れ出してあげてください。お散歩の目安は一日一回、20分ほど。おとなしめの性格の子や、家に充分動き回るスペースが確保できない場合はこれより少し多めが良いですね。

ヨークシャーテリアの毛のお手入れ

抜け毛は少ないのですが、毛のお手入れはヨーキーのお世話において重要です。ヨーキーの種類にはロングヘアードやスムースヘアードといった毛の長さの違いはありません。ですから古い犬種図鑑に載っているような長い毛をした子も、最近よくみかける短いカットの子も、みんなトリミングでスタイルを変えているだけで、種類に違いはありません。サマーカットや短めのスタイルを保ちたいのでしたら、2か月に一回程度を目安としてトリミングを行う必要があります。また、ヨーキーの被毛は比較的しっとりしているので、ロング・ショートにかかわらず、毛が伸びてくると汚れが付きやすくなるようです。そのため絹のようなきれいなコートを保つには、毎日のブラッシングやグルーミングが欠かせません。 ヨーキーのコートは下毛をもたない、シングルコートといいます。シングルコートの犬種は、抜け毛が少ないのですが、毛の密度が小さいため寒さに弱いという特徴があるので、冬場などはあったかくしてあげましょうね。

 

yorkshire terrier  isolated on  white

毛をのばすと床につくくらい長くなります。

ヨークシャーテリアの毛の色

ヨークシャーテリアはダーク・スチール・ブルー&タンの一色のみです。後背部から尻尾の付け根にかけてのスチールブルーの毛、そして顔や胸は美しいタン(茶色)の毛です。ちなみに、子犬の頃は毛色がブラックで、眉、あご先、胸部、足指のみタンのマーキングがあります。成長の過程で色の変化が楽しめるのもヨーキーの魅力の1つです。

Two little Yorkshire Terrier puppy, aged one month and a half isolated on a white background..

子犬のころはブラック&タン

imasia_11692043_M

成犬になると色が薄くなります。

ヨークシャーテリアのからだつき

コンパクトで均整のとれた体です。頭は小さく、吻の部分はやや短いです。目の大きさは中くらいですが、目の周りにブラックの縁取りがあるため、黒目がちに見えるのがキュートです。耳はピンと直立したV字型です。また尻尾は短いのがスタンダードで、意外と知られていないのですが、長い個体では断尾(尾を切ること)することもあります。

ヨークシャーテリアと生活する上で気をつけたいこと

「甘やかしすぎ注意!」と「寒さ注意!」ですね。人の食べ物を与えたり、いけないことをしたときにもデレデレと接したりすると、ワガママな性格になってしまいますから、しつけるべき時はきちんとしつけてあげましょう。そして、ヨーキーは小さく保温がしにくい体なので、寒いとすぐに震えてしまったり、ひどいと病気になってしまいますから、温度管理には気を使いましょう。

ヨークシャーテリアの気をつけたい病気

  • 膝蓋骨脱臼
  • 気管虚脱

被毛の特徴、体が小さいことを原因とする病気が多いようです。犬の毛は足の裏、もっというと肉球と肉球の間からものびてきます。ヨーキーのつるつるした毛とフローリングの床は相性がよくないので、動きまわって滑って、関節を痛めてしまう、といったことが起こりやすいようです。また気管がつぶれてしまう気管虚脱は、正確な原因はよくわかっていませんが、小さい体の愛玩犬で全般的に多い病気です。

公式データ

JKC分類

3G テリア
穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬
AKC分類 トイ・グループ
原産国 イギリス
体高 オス・メスともに20-23cm
体重 オス・メスともに3.1kgまで

 

アイペット獣医師

ワンペディアの運営会社であるアイペットに在籍している獣医師チーム。臨床経験...

関連記事

related article