某携帯会社のCM効果もあってか、以前に増して絶大な人気を集めている「ポメラニアン」。
まるでぬいぐるみのような、ふわふわとした丸っこくて小さな体型、まん丸のお目目で愛らしさ抜群のポメラニアンですが、その見た目とは裏腹に、勇敢で大胆な行動を見せることもあります。
ポメラニアンを、これから家族として迎え入れる人、もしくはポメラニアンが大好きな人のために、ここではポメラニアンの歴史、性格や飼育上の注意、特徴など基本的な知識をご紹介します。

ポメラニア地方発祥!ポメラニアンの歴史

ポメラニアンは、ドイツからポーランドにまたがる「ポメラニア地方」に祖先となる犬種が多く存在していたことから、ポメラニア地方に由来しているといわれています。祖先となるジャーマン・スピッツ系の犬種は羊を追いかける牧羊犬として活躍していましたが、室内犬としてペット化されていく中で、徐々に小型化していきました。
1767年にイギリスのジョージ3世の王妃、シャーロットがポメラニアンを持ち込んだことをキッカケに公式記録へ登場し、品種改良を重ね、現在のポメラニアンの姿となりました。
当時、イギリスに持ち込まれたポメラニアンは14~23Kg程度と推測されており、大きな体型ではあったものの、ふわふわとした毛質や巻き尾、耳の立ち具合は現在のポメラニアンと近いものであったことがわかります。ちなみに、イギリスの豪華客船「タイタニック号」が沈没した際に、生き残っていた犬のうち、2頭がポメラニアンだったといわれています。
日本では、大正2年に開催された博覧会で初めてポメラニアンが来日したとのことですが、一般家庭でペットとして浸透したのは高度経済成長期の1960年頃といわれています。

世界各国で愛され続けるポメラニアンの性格は?

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ポメラニアンは愛玩犬として品種改良されていることから、友好的で好奇心旺盛です。元気で人懐っこい反面、自立心も備わっています。
遊ぶのが大好きな犬種なので他の犬と生活するのも向いていますが、牧羊犬として活躍していたジャーマン・スピッツが祖先なので、小型犬とは思えない気の強さや勇敢で大胆な行動を見せることもあります。
警戒心も強いので、慣れていない人にはよく吠えてしまうという特徴もありますが、それが番犬として一役買ってくれる一面にもなるのです。

ポメラニアンの特徴と体格

ポメラニアンの特徴はふわっふわな美しい被毛ですよね。ダブルコートと呼ばれる上毛と下毛の二重構造になっています。もこもことした肌触りになりますが、毛が生え変わる時期が年に2回訪れるため抜け毛の多い犬種です。お掃除が厄介な抜け毛ですが、季節に合わせた温度調整のために重要な役割を果たしているので、これは仕方がありません。こまめなブラッシングで、抜け毛対策をしましょう。

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また、成犬の平均体重は1.5kg~3kg前後、体高は18~22cmと言われています。最近では小さい体型を好む飼い主が増えていることから、1.8kg~2.3kg程度がベスト体重と記載されている本もあります。とはいえ、生まれつき体重が重たい子もいますので、理想体重だけで判断しないほうがいいでしょう。もしかしたら、本来必要なフード量を与えられず、痩せすぎになってしまうことも・・・。その子にあった適正体重は、かかりつけの獣医さんに相談してみてくださいね!

知っておきたい飼育上の注意点!

1日の散歩量

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からだが小さいので激しい運動や過度なお散歩は体に負担がかかってしまいます。10分から15分を目安に、軽めの散歩へ連れていってあげましょう。室内犬ではありますが、ストレスを発散させてあげるためにも、お外に連れて行ってあげましょう。夏場は日差しが強いので、早朝や日が暮れてから、逆に冬場は日差しがある時間帯がオススメです。

ポメラニアンがかかりやすい病気

クッシング症候群

クッシング症候群はホルモンバランスの変化で起きる病気です。よく水を飲みトイレが増え、睡眠時間も長くなり、毛が薄くなっていきます。老犬に多い病気のため、老化現象と勘違いされる飼い主さんが多いのですが、きちんとした治療が必要です。緊急性は高くないものの、飼い主さんが見つけにくい病気ですので、特に高齢犬の場合は、定期的な健康診断をしておくことをオススメします。

膝蓋骨脱臼

膝のお皿の位置がずれて、足をひきずって歩いたり、触ると痛がったりします。特に小型犬はかかりやすいので、きちんと予防することが大切です。肥満になるとひざに負担がかかりやすいので、適正体重を維持します。フローリングなどの滑りやすい床には、コルク板やカーペットなどを敷いて、ひざへの負担を軽減しましょう。

アロペシアX(脱毛症X)

ポメラニアンによくみられる病気ですが詳しい原因はほとんどわかっていません。突如からだの毛が抜けていきます。かゆみがあるわけではなく、元気なことは元気なものの、頭部と手足の毛だけ残してからだの毛だけが抜けていきます。治療法も明確に確立されてはいませんが、もし毛が不自然に抜けるようだったら、早めに獣医さんに相談しましょう。

無駄吠えのしつけも必要!

警戒心が強いポメラニアンは無駄吠えの多い犬種ですので、小さい頃からきちんとしたトレーニングが必要です。犬が吠える時には必ず理由があるので、まずはその理由を理解することがトレーニングの第一歩。基本的に犬は吠える生き物ですので、あせらず練習をしてあげてください。

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カットで雰囲気が変わる!ポメラニアンのカットで注意したい点とは?

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ポメラニアンの毛の色はたくさんあります。毛の量が多いのでカットスタイルで雰囲気もかなり変わってくることから、頻繁にトリミングを行う飼い主さんも多いのではないでしょうか。しかしながら、過度なトリミングはポメラニアンに負担を与えてしまうことがあります。中には毛質や毛色が変わってしまう子もいるので、このあたりはきちんとトリマーさんと相談されることをオススメします。

他の犬種や動物に見立てたカットスタイル「サマーカット」

チャウチャウカットや柴犬カット、たぬきカットやライオンカットなど、他の犬種や動物に見立てたカットスタイルは人気があります。このスタイルは毛をかなり短くするため、サマーカットとも呼ばれています。特に夏は毛量の多いポメラニアンは暑そうですもんね。しかし、ポメラニアンの毛は実に有能で、紫外線の刺激や乾燥から、薄い皮膚を守ってくれています。あまり短くしすぎないように、適度なカットを楽しみましょう。

部分的なサマーカット

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外来種であるポメラニアンは日本の気候に強い犬種ではないので、部分的なサマーカットがオススメ。
・おなか
・耳
・足先
・わきの下
・お尻
こちらを参考に、トリマーさんにも相談してみてはいかがでしょう。

こんな人にオススメな犬種

ポメラニアンは小型犬でありながら、自立心に富んでいるので、1匹で過ごす時間を上手に使うことができます。甘えん坊な一面もありますが寂しがり屋というわけでもなく、つかず離れず適度の距離感を好むため、家を空けることが多い人でも負担なく飼育することができます。また、好奇心旺盛なので、社交的で活発なアウトドアタイプの人の、良きパートナーになってくれますよ。逆に一日中、ベッタリしたい!という人は物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ポメラニアンの性格や特徴をしっかり把握したうえで、家族に迎え入れてくださいね。

 

アイペット獣医師

ワンペディアの運営会社であるアイペットに在籍している獣医師チーム。臨床経験...

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