中耳は鼓膜とその奥の空間(鼓室)から成り、内耳はさらに奥のリンパ液で満たされた空間です。中耳の炎症を中耳炎といい、内耳の炎症を内耳炎といいます。細菌感染が原因になることが多いですが、真菌(シンキン)やダニ、異物混入、ポリープなどがきっかけになることもあります。外耳炎から鼓膜を通って中耳炎・内耳炎に波及することが多いですが、口腔内や鼻腔内の炎症から引き起こされることもあります。

こんな症状が出たら気をつけて

頭を振る、耳を掻く、顔が傾いている、口を開けるのを嫌がる、倒れる、よだれが出る、瞬きができない、第三眼瞼(ダイサンガンケン)(目頭の内側に隠れている第三の瞼)の突出など。これらの症状は炎症による痛みや神経障害によっておこります。

診療方法

耳道(ジドウ)の観察や耳鏡(ジキョウ)という検査機器による鼓膜の観察を行います。また、口腔内の炎症の有無、下顎リンパ節の触診などもおこないます。また、レントゲン、CT、MRIなどの画像診断を行うこともあります。多くは抗生剤の投与により改善が期待できますが、神経症状を伴うような重度の感染が疑われる時や、嘔吐などにより食事をとれないような場合では点滴を入れながらの入院処置が必要なこともあります。

 

予防方法

定期的な耳掃除や歯科検診を行い予防しましょう。※過度の耳掃除は逆に炎症を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

中耳炎・内耳炎になりやすい犬種

スパニエル種など耳の長い品種で起こりやすいことが知られています。

Anicli24院長

三宅 亜希

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