恐怖や不安が原因!警戒吠えをやめてもらうためのトレーニング

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犬が吠える原因は大きく分けて二つありますが、ここでは不安や恐怖が原因になっている「警戒吠え」についてまとめています。お散歩中知らない人が近づいてくると吠えてしまう、家で過ごしているときに外の物音が聞こえると吠えてしまう、玄関のチャイムが鳴ると吠えてしまうなど、名前の通り、何かに対して警戒し吠えることを警戒吠えといいます。

警戒吠えはどんなときにするの?

犬が不安や恐怖を感じる対象は様々です。知らない人、クルマの音、雷、家の外から聞こえる音、他の犬などなど。傘に対して恐怖心を抱いたり、海の波におびえる子もいます。玄関のチャイムが鳴ると吠えてしまう子の場合、吠えの対象は玄関のチャイムの音、もしくは来客です。そう、多くの犬は来客に恐怖を感じ、吠えてしまうことが多いのです。

まだ愛犬が子犬であるなら、しっかり社会化をさせてあげることが重要になります。社会化期のうちに様々なものと触れ合うことで、恐怖心や警戒心を解いてあげることができます。

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社会化期にきちんとトレーニングできなかった、という方も多いと思いますので、ここでは警戒吠えについて、いつかトレーニング方法をご紹介しましょう。

警戒吠えのトレーニング

恐怖対象を取り除く

この方法は言葉の通り、吠えてしまう対象を取り除くことで、吠える行動を止めさせる方法です。一番シンプルで人が取り組みやすく、犬にもストレス少なくできるトレーニング方法です。たとえば、他の犬を見つけたときに吠えてしまうような子には、他の犬とすれ違わないように進路を変えたり、飼い主さんが立つ場所をズラして、他の犬が見えないように愛犬の視界を遮ったりして、吠える対象を隠してしまうのです。

しかし、これでは根本的な解決には至らないケースや、雷・来客などを完全になくすことはできませんので、これでは根本的な解決には至らないケースが多いです。その場合は次のようなトレーニング方法がオススメです。

「怖い」を「嬉しい」というイメージに変える

警戒吠えの多くは恐怖を感じて吠えてしまう犬が多いですが、それを嬉しい気持ちに変えることができるトレーニング方法があります。イメージしやすいように、例を用いてお話しましょう。

人に対して恐怖を感じ、吠えてしまうケース

お散歩中、見知らぬ人を見るとワンワンッ!と吠えてしまう場合は、お散歩中に出会った人にお願いしておやつを手渡し、その人から愛犬におやつをあげてもらいます。この時、犬が吠えてしまっていても問題ありません。「見知らぬ人は怖い人じゃないんだよ~。おやつをくれる素敵な人なんだよ~。怖くないでしょう?」と教えてあげることが重要なのです。吠えている状態でおやつをあげても大丈夫なのですが、気を付けなければならないポイントが2つあります。 

■ポイント1:常におやつをあげられるようスタンバイしておくこと

おやつを貰える時と貰えない時があると、犬の感情は「怖い⇒嬉しい」に変化しづらくなります。なので、どんなときも必ずあげられるよう、犬が吠えそうな時にはオヤツを準備しておくことが大事なのです。

■ポイント2:美味しいおやつを使うこと

おやつをあげようとしているのに、食べない…。こんなこともあるはずです。こんな時は今使っているおやつより、もっとその子が好きなおやつを準備してみましょう。

人間で例えるなら、「お使いを頼まれた時、10円のお駄賃と10,000円のお駄賃、どちらのお駄賃だったらお使いに行きますか?」と天秤にかけられたとき、どちらの方がお使いに行くか、考えてみると分かりやすいと思います。

こうしておやつをたくさんもらうことで、恐怖や警戒する対象から、「おやつをくれる人」という嬉しい対象に変わっていくはずです。犬の様子も必然的に変わっていきますよ。

玄関のチャイムに吠えてしまうケース

IMG_8013上記のトレーニングは、玄関のチャイムや雷の音などに吠えてしまう場合にももちろん有効な方法です。ただし、恐怖や警戒対象(音)からおやつを貰うことは難しいので、飼い主さん自身がおやつをあげるといいでしょう。「チャイムが鳴るとおやつがもらえる。」「雷が鳴るとおやつがもらえる。」というイメージをつけてあげてください。

 もし、これらの方法で改善が見られない場合は他にもトレーニング方法がありますので、うまくいかなくても焦らないで。他のトレーニング方法には少しコツが必要なので、上記のトレーニングでうまくいかなかった場合は、お近くのドッグトレーナーに相談してみることをオススメします。

飼い主さんの態度も見直す必要があるかも?

吠えてしまう犬のトレーニングをしている途中で、吠える対象に出会ってしまった場合、慌てて犬に声をかけてしまったりしていませんか?

○○ちゃん!大丈夫だからね!吠えないのよ!ほら!こっち向いて!」などバタバタとしてしまうと、犬はその様子を感じ取り、余計に落ち着きづらくなってしまうことがあります。平然とした態度で、「別に怖いわけじゃないのよ。」と接することも大事なことです。

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子犬のときにトレーニングをしなかったからといって、諦めていませんか?犬の吠えは、きちんとしたトレーニングをすることで解消できます。犬も人もお互い気持ち良く暮らすために、ぜひこれらのトレーニングを試してみてくださいね!

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佐藤千佳
佐藤千佳プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー
麻布大学獣医学部動物応用科学科を卒業。
在学中に犬をはじめ、馬や猫の世話や
トレーニングを通して、しつけの重要さを実感する。
現在は動物行動学に基づいたトレーニング理論を用い、
ドッグトレーナー養成学校の講師として勤務。


○プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師
○米国CPDTーKA認定ドッグトレーナー
○動物看護師統一認定機構 認定動物看護師
○愛玩動物飼養管理士2級

プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー
http://playbow-dogtrainers-academy.com