犬の子宮蓄膿症

Veterinay taking care of a dog
子宮蓄膿症では子宮内膜が腫れ、細菌感染によって子宮内に膿が溜まる病気です。犬では多くが、発情出血が見られた1~2カ月後に発症します。子供を産んだことのない、もしくは何年もの間生んでいない高齢犬で起こりやすい病気ですが、若くても発症することはあります。子宮内に溜まった膿は、陰部から排膿されることが多いですが、全く排膿がみられないこともあります。子宮内の細菌が出す毒素により全身状態が悪くなり、命に関わる重篤な状態になることも少なくありません。

こんな症状が出たら気をつけて

  • 元気がない
  • 水を良く飲む
  • おしっこの量が多い
  • 嘔吐
  • 食欲の低下

など。おしっことは違う膿や血液が陰部から排泄される。お腹が張っている。

診療方法

飼い主から発情期のサイクルや犬の症状をよく伺い、血液検査や超音波検査などを行って診断をつけます。救命のために外科的に卵巣・子宮を摘出することが推奨される一般的な治療となります。若くして子宮蓄膿症になり、どうしても今後の妊娠を希望される場合や、持病があり外科手術のリスクが高い場合などは内科的な治療を行うことも可能ではあります。内科的な治療を行う場合は、子宮を収縮させて膿を排泄させるようなホルモン剤を注射することになりますが、心疾患を患っている場合や、陰部から全く排膿しないタイプの子宮蓄膿症にかかっている場合では使用できません。また、内科療法は治るまでに時間がかかることや、治らないこともあること、高率で再発が見られるなどのデメリットがあります。

治療・診療費はいくらぐらい?

外科的治療(手術)を行った場合の診療明細書例です。
診療項目(内容) 単価(円) 数量 金額(円)
再診料 500 1 500
血液検査 9,000 1 9,000
X線検査 4,000 2 8,000
エコー検査 4,000 1 4,000
麻酔料 15,000 1 15,000
静脈点滴 1,500 1 1,500
手術料 50,000 1 50,000
入院料 6,000 2 12,000
皮下注射 1,500 2 3,000
内用薬 100 10 1,000
合計 104,000円
この診療明細書はアイペット損保の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。

予防方法

妊娠の予定がないのであれば、若いうちに避妊手術を受けることでこの病気を心配する必要はなくなります。

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三宅 亜希
三宅 亜希Anicli24院長
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
小動物臨床に従事後、Anicli24院長として就任

ホームページ:Anicli24(アニクリ24)