犬の中耳炎・内耳炎

中耳は鼓膜とその奥の空間(鼓室)から成り、内耳はさらに奥のリンパ液で満たされた空間です。中耳の炎症を中耳炎といい、内耳の炎症を内耳炎といいます。細菌感染が原因になることが多いですが、真菌(シンキン)やダニ、異物混入、ポリープなどがきっかけになることもあります。外耳炎から鼓膜を通って中耳炎・内耳炎に波及することが多いですが、口腔内や鼻腔内の炎症から引き起こされることもあります。

こんな症状が出たら気をつけて

頭を振る、耳を掻く、顔が傾いている、口を開けるのを嫌がる、倒れる、よだれが出る、瞬きができない、第三眼瞼(ダイサンガンケン)(目頭の内側に隠れている第三の瞼)の突出など。これらの症状は炎症による痛みや神経障害によっておこります。

診療方法

耳道(ジドウ)の観察や耳鏡(ジキョウ)という検査機器による鼓膜の観察を行います。また、口腔内の炎症の有無、下顎リンパ節の触診などもおこないます。また、レントゲン、CT、MRIなどの画像診断を行うこともあります。多くは抗生剤の投与により改善が期待できますが、神経症状を伴うような重度の感染が疑われる時や、嘔吐などにより食事をとれないような場合では点滴を入れながらの入院処置が必要なこともあります。

治療・診療費はいくらぐらい?

中内耳炎との診断を受け、CT設備のある病院にて精密検査および治療を行った場合の診療費例です。
診療項目(内容) 単価(円) 数量 金額(円)
耳鏡検査 1,000 1 1,000
レントゲン 4,000 2 8,000
CT検査 46,000 1 46,000
耳内洗浄 1,500 1 1,500
皮下注射1 1,500 1 1,500
皮下注射2 1,000 1 1,000
内用薬1 2,000 1 2,000
内用薬2 1,500 1 1,500
合計 62,500円
この診療明細書はアイペット損保の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。

予防方法

定期的な耳掃除や歯科検診を行い予防しましょう。※過度の耳掃除は逆に炎症を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

中耳炎・内耳炎になりやすい犬種

スパニエル種など耳の長い品種で起こりやすいことが知られています。

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三宅 亜希
三宅 亜希Anicli24院長
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
小動物臨床に従事後、Anicli24院長として就任

ホームページ:Anicli24(アニクリ24)