ドッグトレーナーが解説する「待て」のしつけ方

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前回まではお座りや伏せの方法をお伝えしてきました。今回はお座りにも伏せにも共通の「マテ」についてです。

マテには2種類の意味がある

実は「マテ」には2種類の意味があります。

動いてほしくないマテ

1つは生活の中で愛犬に動いてほしくない時に使う「マテ」です。例えば、信号待ちの時などは「お座りマテ」の指示で愛犬が動かないでいてくれれば愛犬の安全を守ることができますよね。

服従心を育てるマテ

もう1つは「愛犬の服従心を育てる」と言う意味があります。本当は電柱の匂いを嗅ぎたいのだけれど飼い主に「マテ」と言われているのでその指示に背くわけにはいかない、という服従心を育てるのに「マテ」の指示はとても有効なのです。服従心と言うと一方的な言葉に聞こえがちなので、あえて言葉を変えれば「愛犬と飼い主の絆」という言葉でも良いと思います。特に「伏せ」の記事で記したように「伏せマテ」は飼い主と愛犬の絆を育むにはとても良いトレーニングになります。

マテの教え方

それでは「マテ」の教え方ですが、コツは「終わりの合図を教える」ことです。普段私たちは愛犬にお座りをさせることはよくありますが、「よし」などの「もう動いていいよ」という合図を出す人は少ないと思います。すると愛犬は、動き出すタイミングを自分で勝手に決めるようになってしまうのです。ですから愛犬に「マテ」を教えるには、じっと待っていたら「よし」や「おいで」などの「動いていいよ」という指示を出してあげることで「指示があるまで動かないでいる」ということを理解していくのです。

  1. お座り(伏せ)をさせる
  2. そのままの姿勢で1秒でも動かないでいられたら「よし」などの合図を出し、美味しいおやつを与える。
  3. 動かないでいられる時間をだんだん伸ばしていきますが、いきなり1分待たせたりすると犬は動いてしまいますので3秒、5秒、8秒と言う感覚で時間を伸ばしていきます。最後に「ヨシ」などの合図で解除しておやつをあげることを忘れないでください。
  4. 「お座り」の場合は1分ほど、「伏せ」の場合は15分から20分ほど待てるように教えていきましょう。
  5. 最初は刺激の少ない場所で教えますが最終的にはドッグカフェなど気の散る場所などでも待てるようにしていきます。

最後に

「マテ」のトレーニングは飼い主の根気が必要です。しかし本当の意味で「マテ」ができていれば問題行動の8割は防ぐことができるようになります。「マテ」と言われていたら、リードを引っ張ることも、他の犬に攻撃しに行くこともできないですよね!ですから気長に、確実にいつでもどんな時でも「マテ」と言われたら動かないでいられるように頑張ってトレーニングしていきましょう。

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森山 敏彦
森山 敏彦株式会社プレイボゥ
1962年長野県生まれ。
株式会社プレイボゥ代表。
ドッグトレーナー養成学校のプレイボゥドッグトレーナーズアカデミー校長。
専門トレーナーによるしつけを行う犬の保育園や、コンパニオンドッグスクール、トリミングショップなどを手広く経営。
しつけを通して捨てられない犬と捨てない飼い主を育て、日本のペットの殺処分0を目指す。

○株式会社プレイボゥ
○イギリスAPDT公認トレーナー
○アメリカCPDT公認トレーナー
○日本APDT理事
○GRTA(ガンドッグレトリーブトライアル協会)会長

ホームページ:株式会社プレイボゥ